Angling Net / The Grotesque Night
Grotesque Fishing Report
真夏の夜はTopwater Cat-Fishing
夕涼み‥‥‥近所の川
このイージーなシチュエーションが大事なんやね。
お気軽にお気軽に。
エンドレスクラフト「チャーリー」をくわえ込んだナマズ(54cm)。何故かこのポッパーが爆発。ポップサウンドの差やろか。
夕涼みがてらというお気楽さがええのよ。だいたいナマズ釣るのに片意地張ることなんかないし、日本人の魚釣りてみんな大袈裟に考えすぎるよ。もっと気軽に楽しみたいもんやね。
そう言う私自身、若い頃は「自虐の釣師」と言われたほど片意地張った釣りばっかりしてきたけど、この年になって思うことは「もっと気楽にやったらよかった」。
しんどい釣り、釣れへん釣りを好んでやってたマゾヒスティックな自分がいやになる。ん? 今でも変わってへんって? いやいや、ずいぶん変わりましたって。
夏の夜‥‥‥別になんにもすることのないオトーサンはビール飲んだりスイカ食べたり‥‥‥。挙げ句の果てには「暑いなあ」を連発して家人に嫌がられるのが世の常。
「あんたほんまに何もすることないのん?」
そこで重い腰を上げて
「ちょっと近所の川へ行ってくるわ」
これこれ、この感覚やね。これでなきゃ。ナマズは日が暮れたら時間制限なし。朝までたっっぷり営業してるからね。
日中は物陰に潜んでてその存在すら気付かんナマズ。つまり昼行灯なんやけど、夜ともなればどこからともなしに現れて川中を大暴れする夜の帝王。こんなおもろい魚を釣らんテはないよ。
タックルはバスタックルでもトラウトタックルでもオッケイ。ラインは少々太め、16ポンドぐらいでええやろね。で、ルアーやけど、ここは思い切って水面専門でいこ。え? 釣れるんかって? 夜は水面、今や日本の常識になってるよ。できるだけ音のうるさいプラグがええね。相手は50cm級。あんまりでかいプラグは不向き。1/4から3/8オンスの小型トップウォータープラグでいってみよう。レーベル・ポップアール? ジャストやね!
釣り場はもちろん近所の川。こんなとこにナマズなんかおらんやろ、とゆうところがポイント。ナマズがおるかおらんか、夜になってみんとわからへんからね。水深は1m以内。ナマズは暗うなると浅場で餌をあさる。ヒザぐらいの深さがあれば十分釣れる。とくにちょっとした落ち込みが絶好のポイント。段差50cmほどの落ち込みの下はナマズパラダイス。
この日釣った兵庫県武庫川中流域(宝塚市内=家から10分足らず)の瀞場。
西の山に日が沈む直前に撮影。日暮れ前に川の流れや淀みをよう観察しといたら真っ暗になっても安心やね。イチオシポイントはちょっとした落ち込み。絶対釣れるよ。
1時間半ほどのあいだに4発出た。アベレージサイズは50cm。中級河川ではこんなもんやね。
兵庫県下では他に猪名川、加古川、市川、揖保川、夢前川、千種川などの大きな川とその支流分流が狙い目。
近所の川とは言え、大雨の後なんか川の形変わってることもあるからできるだけ立ち込まんこと。川をなめてかかったらえらい目に遭うよ。それからヤブ蚊対策も忘れんように。私なんか釣りに夢中になって防虫スプレーするん忘れてたもんやさかい、ぎょうさんやられてしもた‥‥‥。かいーかいー。
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