Angling Net / The Grotesque Night

What's Namazu Plug
ナマズはどんな音が好きなのか?



派手で大きな音なら何でも良いのか?


■ナマズ専用プラグ

日本にはナマズ専用プラグというものは売っていない。もっとも、ナマズ釣りでは商業ベースに乗らないからだ。この不況時に商売にならないものを作るような酔狂なメーカーなどあるわけがない。

したがって、バス用のプラグを流用するか、それで満足できなければ自分で作るしかない。
実際に自作プラグでトップウォーターナマジングを楽しんでおられる方も多くいる。

ナマズを多く釣るためには、ナマズの習性を知らなくてはならない。捕食行動や産卵行動は当然のこと、生活習慣にいたるまで、研究に研究を重ねる必要がある。勝負に勝つためには敵を知ることである。


■音の大きさ

さて、ナマズはどんな音に最も反応するのか‥‥‥これはまさしくナマズアングラーが一番知りたい疑問だろう。

バスと違って、視力が著しく弱いナマズは音が頼りである。実際、闇夜にペンシルベイトでナマズを釣ったこともあるが、やはり音の小さなプラクで釣るのは不利である。

ならば、どれぐらいの大きさの音が効くのかというと、大きすぎず、小さすぎずと言うしかない。日が暮れるとバス以上に大胆になるナマズであるから、かなり大き目の音がいいという言い方しかできない。極めて抽象的だが‥‥‥


■音の種類

ナマズを夢中にさせる音が必ずあるはずだ‥‥‥と、考える。

例えばポッパー。ポップサウンドひとつとっても、「ポコポコポコ」と「ボコッ!ボコッ!」では反応がまったく違うし、音を連続させた場合と単発の場合でも反応が違ってくる。もちろん首を振るタイプのポッパーと、直線的な動きをするポッパーでは明らかに違ってくる。
もちろん、これはポッパーに限らず、すべてのトップウォータープラグに言えることである。

(注) 首振りポッパーは出るが乗りにくく、直線ポッパーは出にくいが出たら乗りやすいという結論があるが、ここでは乗る乗らないではなく、出るか出ないかが問題である。


■ナマズプラグの理想形

いくら乗りが良くても反応の悪いプラグは使いたくない。
その逆で、いくら反応が良くてもまったく乗らないプラグはストレスをためるばかりである。
できれば、そこそこ出て、そこそこ乗るという、折衷プラグはないものか‥‥‥と、ナマズ釣師は考える。
いや、もっと欲張って言えば、よく出てよく乗るプラグが欲しい。

だから、ナマズ釣師は取っ換え引っ換え何度もプラグを交換する。
1時間の間に十数個のプラグを使うこともある。プラグごとの反応の善し悪しを頭にたたき込んでいく。

そうしているうちに自然淘汰され、ナマズ釣りに持っていくプラグの数が減っていく。必要最小限で出かけられるようになる。これはバス釣りでも同じことだ。


■ナマズプラグメーカー

最近の数回の釣りで、ぼんやりとではあるがナマズの好むサウンド(周波数)が見えてきた。さらに釣行を重ねて明らかにしたいと考えている。
もちろんそれが正解というわけでもないし、その答えはここでは言わないでおこう。いずれそのうちナマズ専用ルアーメーカーでも立ち上げて、大々的に売り出そうかな‥‥‥と。

16/Apr/2002


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