Angling Net / The Grotesque Night

鯰釣りで朝帰り
ナマズは朝か夕方か?
   
夜中の2時半頃から、夜が明けきるまでやってみた

■ナマズは朝か夕方か?
ナマズ釣りというと、もっぱら夕方から夜9時頃までのゲームで、深夜から早朝という時間帯はいっぺんもやったことなかった。「夜行性なんやから真夜中でも釣れるやろ」と、やってみもせんと簡単に決めつけてきたけど‥‥‥真偽のほどはわからへん。まあ、やってみたらわかることやし‥‥‥と、夜中の2時半から明け方の5時半まで、小雨の降りしきる中びっしりやってきた。

■グッドコンディション
夜半から霧雨のような柔らかい雨が降りだして、ナマズ釣りには絶好のコンディション。これで釣れなんだら世の中が間違うとる。

"Dalton Twist 2フック改"に出た45cm

第一投目のダルトンツイストにいきなり出た。時刻は2時半。
「出るがな、出るがな、ナマズは夜は眠らナイト!」
秘策というほどでもないけれど、このダルトンツイスト、フックの数とサイズを変更してみた。#2×3から#1×2に、さらにフックとフックの間にフラットブレイドを装着した。揺れるたびに「charan charan」ときれいな金属音を出す。3フックの時は乗りが悪かったのに、2本にしたら一発で乗りよった。理由はなんやろ。ブレイドの効果か。それとも偶然やろか‥‥‥?
京都の錦市場で蒲焼きにされて並んでたんがちょうどこのサイズ。これぐらいが食べごろなんやろか。

元々#4フックが3本と小さめフックのダルトンツイストを、#1フック2本にしてみた。さらにフロントフックの直後にフラットブレイド(okabako本舗謹製)を取り付けてみた。これがナマズに効くかどうか、まだまだテストを繰り返す必要がある。

■竿曲がりすぎ
この日はもう一本竿を持っていった。バスティーマー56UL.(F社のレプリカ)。細うて短いけど、粘り具合は申し分ない。バス釣りでもメインで使う予定のこの竿、まずはナマズでテストしてみる。

"Gundeeni 1フック改"に出た今季最大の68cm

テールのフックを外してフラットブレイドに替えたガンディーニに激しい水柱があがった。
「よっしゃ、のったー」
「しっかしこの竿、曲がりすぎるがな」
「なんでや?」
と思てたらナマズがでかかった。今季最大の68cm。竿はこれがもう限界のようでもあり、まだもうワンランク上のパワーに耐えられそうでもある。この辺がグラスの「粘り」というやつか。ただしガイドの設計が悪い。特に手元のガイドが遠すぎる。

大型プラグをワンフック仕様に変更すると、ヒット率は落ちるかわりにナマズへのダメージが格段に軽減する。できる限りワンフック&テールブレイドでやろうと思う。
また、トリプルフックをダブルフックにすることも検討中。

出ても乗らへんので有名(?)なダルトンツイストを、3フックから2フックにしてみた。3本鉤でも乗らへんのにだいじょーぶか?

"Dalton Twist 2-hooks"に出た52cm

2フックが功を奏したのか、フックサイズを#1にしたのが良かったのか、これも3発目できれいにヒット(普段は20発出て1匹)。食べごろサイズから少し糖が立った55cm。文句無し。
ショートシャンクの小さい鉤より、ロングシャンクの大きい鉤の方が、カカリがええのは当然といえば当然か。

■最後はオリジナルで締める
東の空が白み始める。時刻は5時。晴れならもっと明るい時間だが、相変わらず絹糸のような雨が降り続いている。
先日、ジャンキー内藤が944で70cm級のナマズをヒットさせてバラしたというカムトゥゲザにチェンジ。ダウンクロスに投げて一つ目のアクションを入れた途端、大きな水飛沫があがった。間髪入れず合わせると「ふっ」とテンションが消えた。なんとラインブレイク。しかも高切れ。ラインに傷があったんか‥‥‥。

高切れしたラインを引きずって取り込んだ55cm
(Muddy Waters "Come Together")

ナマズはカムトゥゲザをぶら下げたまま泳いでる‥‥‥いたたまれない気持ちになって、出た辺りへダルトンツイストを投げ続けてると、なんとブレイクしたラインが引っ掛かった。慎重にラインをつかんで引っ張ってみると‥‥‥生物反応!ラッキー!

■ナマズは夜通し泳いでる

予想通り、ナマズは夜通し釣れることがわかった(やる前からほぼわかってたけど、やってみんことには断言でけへんからね)。
夜がすっかり明けた5時半を境に、バイトはピタッと止まった。
よ〜し、今日はこれぐらいにしといたろ

18/June/2002


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