Plaa Chadoo Fishing in Thailand

This is the story when I go to catch the fish of Plaa Chadoo to Thailand.






sentence and photograph by

ikasas ikuy

24-29 March 2003



In Lake Khaeolem



タイ西部

ミャンマーとの国境近くの山中にその湖はある





この何年かのあいだ

ボクはずっとこういう釣りがしたいと思っていた

投げる、巻く、ドカン!
投げる、巻く、ドカン!
投げる、巻く、ドカン!

単純すぎるこの一連の動作をボクは渇望していた

そして

ここにはボクを満足させるほとんどすべてがあった



夜が明けると釣りに出かけ

日が暮れると家に帰る

来る日も来る日も来る日も‥‥‥

飽くことなく‥‥‥



マンサイズの雷魚を夢見てやってきたが

釣れるのはこんなサイズばっかり

ついぞ大物に巡り合うことはなかった

しかし

決して満足しなかったわけではない

それどころか

満足してお釣りがくるほど楽しめた



ボクの釣りに一番重要な要素

それは

「楽しめたかどうか」

である

その点において

十分すぎるほど楽しめたのである






端から端まで85kmあるという広大な水域
ポイントまで一気に小一時間走る


走っても

走っても

なかなかポイントにたどり着かない

焼き玉エンジンの爆音の中

ついつい居眠りをしてしまう

それぐらいポイントは遠い

ポイントに着くとエンジンを止めてパドリング

ガイドの操船のウデは一級品

船が速すぎるときは

「パァーイシャーシャー」

とタイ語で言う





Thai ceremony lures


1984年製のアルミ箔貼り
Muddy Waters "Banana"+BP

タイに行く前

押し入れから昔のプラグを引っぱり出してきて

なんでもかんでもバズペラを装着してみた

カオレムの初日

ガイドのノーイに okabako を開けて見せたら

真っ先に「これを使え」とバナナを指さした



フック傷とチャドーの噛み傷で

見るも無残な姿になってしまったけれど

この釣行で最も活躍したプラグだった


バナナにバズペラを装着したタイ式プラグに出たチャドー

ここでの雷魚(プラー・チャドー)釣りは

今までにまったく経験のない釣りだった

キャストしたプラグは

着水と同時に超高速でリトリーブする

水面を切り裂くようにバズペラを回転させる



地響きのような爆音でチャドーが水面を割って出る

それはまさに単純明解


トップウォータープラッギングの真髄


RayTune Hokkogener+bazz pera に出た
今回の釣行における最大魚(51.0cm, 1.03kg)


これはまだまだ小さい

それでも40cm級にはない強烈な締め込みを見せた

このサイズでこの引きなら

70cm、80cmクラスのファイトは相当なものだと分かる

チャドーは大きくなると濃紺と白のツートーンカラーになる

是非そういうやつを釣ってみたい‥‥‥






プラー・チャドーにスローリトリーブは効かない

猛烈なスピードで巻き続けなければいけない

スピードを落とすと極端に食いが落ちるからだ

その点タイ式ルアーは良く考えられている

高速リトリーブに見事に対応している


タイ製高級ルアー

上が "T-Sulf" 9.0cm, 19.5g ‥‥‥310バーツ
下が "Addy" 4.0cm, 7.3g ‥‥‥280バーツ


タイのルアーは意外にも小さくて軽い

ニッポンから持っていったオンスプラグを見て

ガイドのノーイは声を立てて笑った

そんな大きなルアーでは釣れないと言う

おまけに

アタマにバズペラの付いていないルアーなんて

まったくお話にならない言う

郷に入りては郷に従え

しかし‥‥‥
しかし‥‥‥


高砂利章がChing Dong Bugでチャドーを釣る

これに刺激を受けて

ボクもチンドンスティックを投げまくる

そして

やっと

やっと1匹‥‥‥出した!



船べりで頭を振られてフィッシュオフ

それでもこの一撃はうれしかった

タイ式ルアーへのささやかな抵抗である





Other fish


自分より太いプラグを襲ったプラーケム

サヨリのような姿だが
口を開けるとカミソリのような歯が並んでいる






漁師の仕掛けに入っていたタイナマズ

「これは食べると美味い」
と言って
ノーイはちゃっかりキープした






ハヤマテツオのホッコゲナ+BPに激しく出た
プラァ・カスープ(プラー・クラスープ)

コイ科の魚とは思えないほど獰猛な魚
鮮やかなオレンジ色の尾びれ
体側に黒い一条の縦線がある
美しい‥‥‥ボクも釣ってみたかった






漁師がはえ縄で仕留めたナイフフィッシュ

扁平した身体と奇妙な斑点
たしかにナイフのようなカタチ
口の大きさからしてルアーで狙えそうである








いつまでもここで遊んでいたかった

しかし

そういうわけにもいかない諸事情を

だれもが抱えていた

ああ‥‥‥時間よとまれ








Characters


the friend who showed a spot


TAKASAGO "Toshi chan" Toshiaki


Inouchi "Shige chan" Shigeharu



expeditionary force staff


Hayama Tetsuo from Osaka


Uehara Tetsuya from Takamatsu


Uehara Chiemi from Takamatsu


Kusumoto Naoki from Tokushima





&
ikasas ikuy





Let's bite which day, once


レイク・カオレム

まるでそこは天国だった

時間がゆっくりとしかし力強く流れていた

わずか4日間の滞在はあまりにも短すぎた


いつの日かふたたび‥‥‥



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