Angling Net / The Grotesque Night

Openwater Raigyo Game 2003

Muddy Waters "Banana the Ikas" に出た小学生クラス

■オープンウォーター
水質なのか、底の地質なのか、この雷魚フィールドには藻がない。ヒシモ、マコモ、ハスなどの、水面を覆う類いの藻がほとんどないのである。しかも驚いたことに、バスやブルーギルが入っていないという。つまり完全無欠のオープンウォーター雷魚ポイントなのだ。ハードプラグオンリーの雷魚釣りが堪能できるらしい。そういう場所があると以前からヤス堀田から聞いていた。

それならば是非‥‥‥と、浮浪隊隊長ハヤマテツオ、四国からの刺客ジャンキー内藤、それにボクの3人で出撃することになった。
ヤス堀田に案内されて着いたところは、「長閑」を絵に描いたような田園風景のなか、なるほどと思わされるポイントだった。

体の芯まで冷える梅雨のしつこい雨が、水面と釣り人の背中を叩く中、震えながらフローターで10時間だ。これはもう完ぺきなアホとしか言いようがない。
案の定この雨で、魚の活性はガクンと下がっていた。ヤス堀田も『今日はダメですね』‥‥‥と、釣れない太鼓判を押した。
それでも、まったくダメだったわけではない。4人で20バイト以上の強烈な雷魚のアタックがあった。
いわゆるベジタブルゲームのような綱引きではなく、純粋に雷魚のドッグファイトが味わうことができた。

雷魚釣りの面白さは、その激しい「出方」と強烈な「ファイト」にある。フロッグでのウィードゲームでは、残念ながらその「ファイト」を味わうことはむずかしい。
これは好みの分かれるところだが、藻が体中に巻き付いて身動きがとれなくなった雷魚を、剛竿と強糸で強引に引き抜く釣りはボクの好みではない。

■ジャンキー内藤クルクル回る
雷魚に走り回られ、フローターを20回転させられる。

釣ったった〜釣ったった〜クルクルクルクル‥‥‥

ジャンキー内藤がデカイのをかける。ドッタンバッタン、雷魚特有のドッグファイトを楽しんでいる姿はバス釣りの時とまったく同じだ。


「バスみたいな出方やった」
と言うジャンキー内藤の社会人級雷魚‥‥‥う〜ん見事!
この後ジャンキーはChing Dong Bugでもう一匹追加。


■パーフェクトライギョマン
ヤス堀田の釣りを少し離れたところから見学する。まずそのパワフルなロングキャストに驚く。1オンスオーバーのプラグを軽く30m以上は投げている。しかもヨシ際にタイトに打ち込んでいる。これだけのキャストをする釣り人は見たことがない。
それに、悪条件下にもかかわらずよく出す。釣り場に精通しているということもあるだろうが、それ以上にこの釣りそのものを理解している証拠だ。そしてランディングの素早さ、見事さ‥‥‥キャリアの違いを感じる。う〜む、ヤス堀田恐るべし。


Muddy Waters "Joint Cometogether" で出したヤス堀田の大人の雷魚

ちょっと投げてみる?‥‥‥と、手渡した試作品のジョイントカムトゥゲザーですぐにこんな雷魚を出してしまった。キャスティングからランディングまで完ぺきな「技」を見せてくれた。

■ハヤマテツオの笑顔
ハヤマテツオは釣れても釣れなくてもマイペースだ。「ああアカン、ボクだけボーズや」と言いつつもその笑顔には、大人の余裕がる。

残念ながら今回は釣果に恵まれなかったが
いつも笑顔で心から釣りを楽しむハヤマテツオ

■タックルデータ
Y.Hotta‥‥‥St.Croix グラス5.6ft-M, ABU4000D+PE80LB
T.Hayama‥‥‥BPS グラスコンポジMH 4.6ft, ABU5000C+PE100LB
J.Naitou‥‥‥Fenwick グラス5.6ft-H改造, ABU5000+ナイロン30LB
Ikasas‥‥‥Daiko CG-5.6ft-MH改造, カルカッタ101XT, PE3号+35LB


2003.6.16 ikasas ikuy


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