Torpedo
魚雷は空中で爆発する
![](jpg2/tpd-2.jpg)
ずいぶん昔のある日‥‥‥兵庫県東播地方のとある池でのこと。
キャストしたベイビートーピドゥが水面に到達する前に、つまりまだ空中にある時点で「グァボッ!」っと出た。一瞬何が起こったのかわからへんかったけど、すぐにバスがトーピドゥを空中でキャッチしたことに気づいた。
しかもこいつがすごいパワーの持ち主で、さんざん引っぱり回された揚げ句にバラしてしもた。どんな顔したバスかいっぺん見てみたかったのに‥‥‥。残念なことした。
バスが低空飛行するトンボを捕まえるとこや、木の枝からぶら下がったルアーに飛び出す場面はなんべんも見た。しかし、プラグを空中でキャッチするのを見たのは後にも先にもこの時だけ。
おそらく空中を飛んでいたトーピドゥのプロペラが、「ぶ〜ん」という怪しげな羽音を奏でていたにちがいない。それにしても、まったく恐れ入る。
トーピードゥとは「魚雷」のこと。ヘドンが最初にトーピードゥという名前のウッドプラグを作ったときは、今のトーピードゥとは全然ちがう、前後にプロペラが付いたダブルスィッシャーやった。もっと細長い流線型やった。それが何故今のカタチになったかは定かでない。
一時期、プラノ5630の上段のコンパートメントをヘドンのトーピドゥが独占してた頃があった。「トーピドゥ教」の強信者だった。大、中、小、小々‥‥‥と、いつでも10本以上入っていた。当時最も出番が多かったのはベイビー。スピニングタックルでも投げられるお手軽サイズの3/8オンス。私のパイロットルアーのひとつだった。
初めての場所では、まずベイビートーピドゥで探りを入れる。それで反応がないときは何を投げてもダメ。とにかくスレたバスポンドでも、真っ昼間でも、ベイビートーピドゥなら釣れた。
最近はめっきり使用頻度が落ちたけど、マグナムは今でも使う。釣れるからねこれは。
![](gif/return.gif)
|