Angling Net / Story of Great Topwater Plugs

Heddon Lucky 13
酔狂なアメリカの象徴‥‥‥ラッキーサーティーン

キリスト教社会の忌数に「ラッキー」という冠を乗せられて1921年に生まれたアメリカの象徴。
こむずかしい理論も、深遠たる哲学も一切合切通用しない、ハンバーガーとコーラとベースボールの国、アメリカ。

彼らの酔狂さと鷹揚さが伝わってくる素晴らしいネーミング。


だいたい昔のルアーにはフックが多すぎると思うよ。たぶん、どこにかぶりつかれてもキッチリ鉤にかけたろという魂胆なんやろけど、あまりにもひどすぎる。
ラッキーサーティーンにもトリプルフックが隙間なく3本もついてる。たしかに、これやとバスは逃れようがない。しかし、なんぼなんでもこれはひどすぎる。

以下、バスの言い分‥‥‥

しかしあんたら無茶苦茶するなあ
なにがラッキーサーティーンじゃ
そんなもん食うたら大怪我や
だいたいわしら魚食魚は獲物の頭を狙うんや
獲物や思て食うたらルアーやってみい
まず口が前の鉤にかかるやろ
あんたら魚の口には神経が無いから
ハリ刺さっても痛ないとか勝手な理屈言うとるけど
痛いわい!
血ぃ出とるんやぞ
で、痛いから暴れるわな
そしたら今度は真ん中の鉤が目に刺さりよる
これはたまらんぞ
あんたいっぺん目ぇ刺したろか
痛うて飛び上がるぞ
おまけにとどめがケツの鉤や
これがわしらの鰓に刺さるんや
息の根止める気か
あんたらは遊びか知らんけど
わしらは命がけやねんぞ
ええかげんにせえよほんまに‥‥‥




バスに嫌われてる殺魚兵器‥‥‥3本鉤のラッキーサーティ−ン