Angling Net / Story of Great Topwater Plugs
黒タイツの水面力道山
Ozark Mountain "Woodchoppers"
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Length 100mm、Weight 24g
力道山て知ってる?
子供の頃の微かな記憶をたどると‥‥‥テレビの画面いっぱいに鮮血(モノクロやから色は分からへんけど)が飛び散り、半裸の大男がリング狭しと駆け回り、殴り、蹴り、投げ飛ばし、最後に上半身裸の黒のタイツをはいた小柄なプロレスラーが、自分の2倍ほどもある外人悪モンレスラーをマットに叩きつけ、シャツをボロボロにされたオキシキナが「1・2・3」とやる。そう、プロレスがニッポン中を席巻していた頃を思い出す‥‥‥。
ヒーローの名前は力道山。ずんぐりむっくりの元相撲取りやったけど、最後の決め技が、上手投げでも突っ張りでもない「空手チョップ」。なぜか力道山の右手が、外人レスラーの鉄板のような厚い胸板にかすっただけで、相手はもんどりうって吹っ飛びリングに沈む。それは子供心にも納得のいかんシーンやったけど、娯楽の少ない大人たちは熱狂してた。あれから40年が経とうとしてる‥‥‥。
力道山が空手チョッパーなら、このプラグはウッドチョッパー。どうゆう関係があんねん、て聞かれても困るけど‥‥‥。
Wood Choppers "Black"
大きなプロペラが前後に2枚付いてて、こいつで水面を切り裂くから「チョッパー」てゆうんやろか? スィッシュサウンドは絶大。アルミ板をカットして作られてるこのプロペラは合理的で回転も抜群。静かなリザーバーやったら100m離れてても身元がバレる。
Wood Choppers "Red Head"
サイズもウェイトもたっぷりで文句はないけど、仕上げが悪い。サンドペーパーのかけ方が粗雑な上、塗装が大雑把で手抜き。国産のプラグメーカーなら「不良品」扱いでゴミ箱行きかもしれんなあ。
しかしそこはアメリカ、これでも立派に流通するんやね。さすがにケチャップとマスタードさえあったら他にソースは不要のお国柄や。
とにかく「大きなバスには大きなプラグ」‥‥‥言い古された言葉やけどこれは真実。
こんなドデカいプラグばっかりボックスに詰め込んで(ボックスにはマジックインキで "Only Top Water"と書かれてた)琵琶湖通いしてたころを懐かしんでいるような今日此頃。‥‥‥あきまへん、あきまへん。
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