Angling Net / Story of Great Topwater Plugs

浮沈戦艦バスオレノ
South Bend Bass-Orenno

South Bend "Bass-Oreno" 5/8oz Red Head
昔はコレが釣れすぎて嫌いやった‥‥‥


バスオレノ‥‥‥
ダーティングアクションが優れていることで人気のあるプラグ。
しかし私は全然気に入らん。
何が気にいらんかって
「ミノープラグやないねんから水面より下へ行くなよ」
と言いたい。
ほかにもヘドンのラッキーサーティーン
「なんでいちいちリトリーブのたんびにええ泳ぎしてバスを誘うねん」
と、こんなことを書くと
「おまえはアホか!ド素人か!」
と、ボロカスにお叱りを受けそうやけど‥‥‥。

しかし、トップウォータープラッギングしかせえへん者にとって、水面下で釣れたバスほど値打ちないもんはない。これほど腹立つもんはない。くそ忌々しい。いたくプライドが傷つけられるのである。

贅沢な話やけど、水面下で釣れるバスには興味がない。長い間、アホの一つ覚えみたいにバス釣りをやってきた結論として、「バスは水面で釣る魚である」というのが私の答えである。
したがって「如何にして水面を割らせるか」がすべてで、あとは「バスがどんな出方をするか」とか「どんなプラグで出すか」とか「どんなアクションで出すか」とか「どんなシチュエーションで出るか」といった、いわゆる「出方」に終始する。

そういう意味でバスオレノは気に入らんわけ。リトリーブ中に釣れてしまう。釣り人の意向を無視して勝手に釣るからね。今でこそこんなフルサイズのプラグでバスを釣るのは難しいけど、琵琶湖が健全やった頃はこんなプラグ使うたら一日中釣れっぱなしで手首がもたんかった。
で、リトリーブ中に釣れんように全力でリールのハンドル巻くもんやから、今度はこれで手首が腱鞘炎になる‥‥‥あ、あかんあかん、こんなヨタ話、今のシビアなフィールドで苦戦するアングラーには毒やったな。

今では、昔釣りすぎたことを反省してできるだけ釣らんように心がけてる‥‥‥というのは真っ赤なウソ。釣ろ思ても釣れんようになったご時世を恨めしく思てるというのが正直なところなんよ。ははは。

ああ、バス釣りが健全やった頃‥‥‥か。あ〜あ。



South Bend Bait Company の紙箱

私はコレクターやないけど、このきちゃない箱は捨てがたいなあ。