Ikasas Ikuy Marvelous World / Topwater Bass Fishing

水面を炸裂させるために
トップウォータープラッギング最終章へのキーワード(2/2)

この日きゅうよしのバスがかぶりついてくれたプラグ7本
マスキージッターバグ、ヴァンガード2本、ファーストザラ
ダブルスィッシュマグトー、デニウダ、ブラックシャドウ

でかいプラグの利点ばかりをこじつけて書いているけど、大きけりゃええというものではない。
それやったらドラム缶にでっかいフックを付けて投げたらどないや、ということになってしまう。当然大きさにも限界はある。

しかし、その限界が「何センチ以上」とか「何グラム以上」とは言われへん。なんでかと言うと、それは個人差があるから。
たとえば1オンスが限界と考える人もおるし、2オンスでも出せるという人もおるから。
したがって、ダイイングフラッターをビッグプラグと言うてもまったく差し支えない。実際、長さだけみたらたしかに大きなプラグに属する。

私自身、この釣りを始めた頃はダイイングフラッターがものすごい大きいプラグに見えた覚えがある。

激しい出方をしたバスはファイトも一段と激しい

小さいプラグにでかいバスが出てしまうことがある。
これまた当たり前のことなんやけど、なんと勿体ないことをしてしもたと悔やむね。ほとんどの場合、吸い込むような小さなバイトが起こるだけで、ロッドを立ててみて初めて大きなバスやとわかる。三振振り逃げで一塁セーフになったような‥‥‥納得がいかんね。

バスを釣っててバラシは気にならんようになった。
ええ出方をして、水面が炸裂して、ええ音が聞けたらそれだけで満足してしまう。
どうせリリースするんやからという安易な気持ちではない。それは、この釣りが「釣ること」に終始するんやなしに、「出すこと」を目的としてるからなんやね。

しかし、こうやってホームページや雑誌などに写真載せたりする都合上、釣り上げた魚の絵も必要かなとも思うことがある。その辺がまだまだ「生臭い」と自分でも感じる。まだまだ修行が足らん。


釣れるもよし、バレるもよし

バスを出した後の楽しみもないわけではない。
バスがプラグに出た瞬間、この釣りは完結するわけやけど、オマケもある。つまり、豪快なジャンプと華麗なテールウォークを見ることも極めて楽しいことなんやね。

しかし、ロッドチップを水中に突っ込んだらバスはジャンプできんようになる。そのうちバスがバテて取り込める。なるほどそうゆうテクニックはある。
私の場合はバレてもええからジャンプが見たいと思う気持ちの方が大きい。バスはカジキやシイラのような豪快なジャンプのできる魚やからね。これを見逃すテはないと思うよ。


釣りとは何か?

考えたら考えるほど答えが遠ざかる。釣りという以上、魚を釣り上げることを目的とするものには違いない。
しかし、ことトップウォータープラッギングにおいては、必ずしも「釣り上げること」がその答えではないように思うんやけど。

‥‥‥どないやろ?

晩秋の旧吉野川でジャンキー内藤と楽しい一日を過ごした帰り道、ふとそんなことを考えた。


9 October 1999
Ikasas Ikuy



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