Angling Net / Topwater Bass Fishing
Float Tube Bassin'
ツキの構造
TWJミルヘッドターキーに出た48cmのバケットマウス
第一投目から出た。
昨日、ジャンキー内藤から届いたばかりのプラグに、30cm台半ばのきれいなバスが釣れた。
ファーストキャストからいきなり出るなんて‥‥‥今日はツイてるぞ。ボクは大人げなくワクワク、ドキドキしていた。
2投目はポイントを外したが、3投目も、さらにその次のキャストでも出た。一日中投げ続けてノーバイトということも珍しくない今日この頃、この幸運ぶりはいったい何なんだろう。
しかも、3投目に出たやつは強烈な出方だった。「ズバン!」と水面を引き裂くように割って出て、ミルヘッドターキーをくわえ込んだ。強烈に引いた。フロータ用に改造したオージーグリーンを根元からひん曲げた。久し振りにバスらしいバスを釣った。
これだからトップウォータープラッギングはやめられない
スタートから4回投げて3バイト2フィッシュ‥‥‥最近のボクには久しくないことだった。
4投目のバイトも「凹ッ!」といい音だった。すかさずそのさらに奥へミルヘッドターキーを送り込もうとして‥‥‥やめた。
理由は、これ以上ここで運を使いたくなかったからだ。残り福は次に取っておこう‥‥‥ボクはそう考えてミルヘッドターキーを結んでいたラインを切った。
大雨の後、空は真っ青に晴れ上がり、風の強い日だった。
時計を見ると12時少し前。まだ釣りはじめて20分足らずだったが、ボクはもう完全に満足していた。
幸運を呼ぶプラグ‥‥‥
Top Water Junky "Millhead Turkey"
釣りには運、不運がつきものだ。昔からずっとそうである。ツキに見放された釣り人ほど哀れなものはない。逆にツキまくっている釣り人ほど羨ましいものはない。そう言えばボクは前者であることが多い。長い間ツキから見放されているような気がする。
もちろん技量、経験、分析力、洞察力などなどが兼ね備わっていなければ魚は釣れないのだが、それでもなお、ビギナーズラックという言葉が存在する。あれはいったい何なんだろう‥‥‥。
もしかすると、釣りの神様がどこかに居て、遠いところから釣り人を見守っているのではないだろうか。
初心者にはできるだけいい目をさせてやって、抜き差しならぬ「釣り道」にのめり込ませようとしているのではないだろうか。
釣れなくて、釣りを投げだしそうな釣り人を見ると、そっと釣らせてやって、励まし勇気づけてやっているのではないだろうか‥‥‥と、ふと思う。
さて、ここからは自分の力で釣ろう。
そう思って自分のプラグを結んだ。ピクニック。作ってからもう4年になる。たしかまだ一匹も釣っていない。というよりあまり投げた記憶がない。動きはすばらしい。自画自賛。
オーバーハングの下に滑り込ませて、チョコマカチョコマカ‥‥‥と、突然、水面が大きく割れた。水柱が上がった。たいして大きなバスではなかったが、元気できれいな一匹だった。完璧だった。
もうこれ以上のことを望んではイケナイ‥‥‥そう思った。
ツキではなく「実力」で釣った‥‥‥と思いたい
Muddy Waters "Picnic 2000"
日はまだ高かったが、家に帰ることにした。
釣りの神様がボクに与えてくれた一日が終わった。
ああ、面白かった。
28 Apr. 2004 Ikasas Ikuy
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