近所の池で浮かぶ バス釣りに飽き始めている釣り人へ‥‥‥ 「パラダイス」と呼ぶにはほど遠いけど、静かにのんびりと遊ぶのには最適な近所の池‥‥‥あるやろか? そんな池‥‥‥ 誰にも邪魔されず自分だけの世界に浸ることが出来る‥‥‥秘密の池というほどでもないけれどね。 近所の池。 車をゆっくり走らせて小一時間。車のトランクにはフローター。小さめのルアーボックスには好きなプラグだけを詰め込んで。 『おでかけですか‥‥‥れれれのれ』 『へえ、ちょっとそこまでバス釣りに』 ‥‥‥という、そんな距離。 釣りをしてる間は一人でもええけど、行き帰りの道中は大勢の方が楽しい。別に寂しがり屋ということはないんやけど。 むしろ釣ってる間は一人の方が集中できてええかなと思う。 「のーんびりいこう」 「のーんびりいこう」 そう何べんも自分に言い聞かせながら、好きなプラグをラインに結ぶ‥‥‥へっへっへっ、自分だけの小さな隠れ家では、しょぼいルアーを投げてみるのも実は大好きやったりして。(内緒) Universal Darter Living Dead Special 100mm, 3/8oz リビングデッドスペシャルか‥‥‥ この形状‥‥‥こういうのを見つけるとついつい手に取ってしまう。そして投げてみたい衝動に駆られる。 で、投げてみる‥‥‥ん? なるほど「湾曲したボディシェイプが生みだす驚異的なダートアクション」というキャッチ通り、めちゃくちゃなアクションをする。けどね、良識あるビルダーやったら「お払い箱」にするやろなあ。 琵琶湖や池原で大物を狙うて暗躍してたころとは、釣りのスタイルも気持ちも変わったねすっかり。厚かましいこと考えんようになった。 「昔はロッドを限界まで曲げてくれるバスだけがバスのように思とったね」 スズキの幼魚をハネ(フッコ)、セイゴと呼ぶように、45cm未満のバスはグリーンホーン(未熟者)と呼んでた。多少の傲りはあったけどあの頃の釣りも楽しかった。そやからそれを否定することはできひん。 当時のバス釣り仲間は、今は皆無に等しい。みんなバスに飽きて別の釣りをしてる。年齢的にハードなバス釣りはしんどいということもある。 たしかに、同じ魚を同じ方法で二十年続けるのはどうかとも思う。正直、私も相当釣り飽きてる部分がある。これは隠しようもない事実で、ともすればバス釣りそのものを放り出しかねへん。 釣り飽きる‥‥‥これは誰にでも起こりうる。なんでかというと、ヒトは同じことの繰り返しに飽き易い動物やから。 しかしモノは考えようで‥‥‥ 幸い私は自分でルアーを作ることをする。市販のプラグに飽き足らんというよりも、自分で作って釣るということが楽しいから。そして常に新しい発見が付いてまわるのも新鮮でええんやね。 そうすると、今度は逆に他人の作ったルアーに興味を覚えたりする。他人のルアー(市販品も含めて)で釣ることに面白さを見いだすことがある。そこには気分的にも悪うない循環がある。 そういう意味で、私の場合は「バス釣りを楽しく続けていくコツ」を覚えたと言える。これはいきなりからでは無理やね。何べんも試行錯誤を繰り返して、何べんも挫折感を味おうてはじめてそういう境涯になる。エラソに聞こえるかもしれへんけど、実際、そういうもんなんやわ。 新しいルアーには興味がある。特に「カタチ」にはそそられる。 たとえばこのリビングデッドスペシャル。こういう形状にはそそられる。 大昔、ラパラを真似たと思しきD社のバルサミノーのパッケージには、臆面もなく「驚異的なイレギュラーアクションがスレた魚を誘う」というキャッチが載せられてた。で、使ってみるといきなり腹を見せて背泳ぎ‥‥‥なるほどラパラとは似て非なるルアーやった。 時代は繰り返されるのか‥‥‥。しかし昔のは安かったからね。笑て許すしかないけど、今のルアーは決して笑えるお値段やないよ。 話がそれてしもたけど、バス釣りに限らず、魚釣りに飽き始めている愛すべき釣り人のみなさんへ‥‥‥ 「もうちょっと肩の力を抜いて魚と遊んでみたらどない?」 とだけ、申し上げておこう。