Angling Net / Topwater Bass Fishing

おかっぱりのあのドキドキ感がよみがえる










本日の主役はシングルスイッシャー。写真上はヴァンガ‥‥‥ん?


ウワサの池に着いてみると‥‥‥
釣り人、車、釣り人、バイク、車、人、人、人‥‥‥約束が違うぞ。
「ウワ・サヲ・シン・ジチャ・イケ・ナイ・ヨ」おお!懐かしい。山本リンダが耳の奥でこだましはじめたではないか。

市街地の近くにしては静かで、釣り人が滅多に来ない秘密の池。おまけにバスが太い‥‥‥はずではなかったのか。
釣り人だらけではないか。しかも、釣り人のラインはみな鋭角に水中に突き刺さっているではないか。背をまるめて、なにやらひたすら拝んでいらっしゃるぞ。おお!まるで神社の神主のようなロッドさばき‥‥‥

困った。運良く神主さんと神主さんのあいだに割り込ませてもらったとしてもだ。トップ屋はいったいどうすればよいというのか‥‥‥。

ところがこの池よく見ると、手前半分は農道に面していて神主並列・釣竿林立なのだが、対岸の半分は後ろに雑木林が迫っていて釣り人は入れない。つまりオールクリアである。

そこで、おもむろに今朝J州屋で3980円で買ってきたばかりのウエーダーをはく。久しぶりに長靴付きのウエーダーに短い足を通すと、いきおい気分はオカッパラー。やる気、釣る気が全身にみなぎってくるではないか。ははは。てなわけで、ちゃっかり対岸に回り込む。

岸際にブラバーマウスを投げること数投目。小さなスクリュウを「トゥルルルルル」と回してやると、突然「ガシン!」という金属音とともに水柱があがった。

「DE・出た〜!」

いい歳をして、思わず大きな声で叫んでしまった。いやもうこれは、静かに釣ろうと思っていても出来ない相談かもしれない。対岸の冷やかな視線が集まる。ううう、ちょっと恥ずかしい‥‥‥でもとても嬉しい。悔しかったらここまでおいで。へへへ。

若干小ぶりだが、ウワサ通りのファッティなバスではないか。外周500mもない小さな池にしては太すぎるではないか。
理由はクロウフィッシュに違いない。岸際には水中が真っ赤になるほどアメリカザリガニが群れている。ここのバスは毎日飽食を繰り返しているのだろう。よしっ、バス釣りに飽きたら今度はザリガニ釣りだ。

釣りに出かける前に、ちょっと時間があったのでヴァンガードにイタズラをしてみる‥‥‥旧hym-SSに付いていたペラをヴァンガードに付けてみた。なかなか見た目も麗しいシングルスィッシャーに変身。
浮き角度は約45度。グワシャグワシャと激しいスィッシュサウンドを響かせながら首を振る。おお!なかなかいい感じではないか。しかしジャンキー内藤には内緒にしておこう‥‥‥。

‥‥‥と、突然「グアボッ!」

今季最高の出方ではないか。これはまさしくバスが怒っている出方だ。同時に、遠目にもはっきりと分かる水柱があがった。一旦消し込まれたヴァンガードが‥‥‥「ポッカリ」と浮いてきた。
ところが、次のワンアクションでまたも
「グアボッ!」
おお!グリコだ。一粒で二度美味しいぞ。こんどはしっかりセットザフック。スーパーシカリが根本からひん曲がる。

さて、陸っぱり愛好家の皆さん。3980円のウエーダーを買いましょう。ウエーダーを買えば、笑顔で家路につけるのです。決してお高くありません。短い足をウエーダーに突っ込むだけで、世界が変わるのです。

25/9/2001
Ikasas ikuy


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