Angling Net / Topwater Bass Fishing

雨に打たれて
Raindrops keep fallin' on my head

まるでバケツをひっくり返したような土砂降りの雨の中で、バスを釣るのはけっして気分の良いものではない。しかし、「雨が降ったらトップ屋がもうかる」の図式からいくと、こんな日は最高なのだ。

突然雷鳴が轟き、これでもか!という大粒の雨が水面を叩きつける

「雨降り‥‥‥好っきやねん」というタイトルで、ラドン奥村師が釣り雑誌に寄稿したのはもう二十年以上前のことだが、以来、雨が降るとバス釣りに行きたくなる病に冒され続けている。そして雨が降ったらバスが釣れると信じ続けている。
ただし、そぼ降る雨なら良いけれど、こんなえげつない雨が論外だ。しばし釣りを中断し橋の下に避難する。



雨にも色々あって、魚の活性を下げる雨もある。期待していた流れ込みからは茶色い濁流が注がれ、釣り人の活性までも下げてしまう。

朝一番、ヴァンガードに出た40cm級。ここまでけっこう時間がかかっている‥‥‥



雨が降ったり止んだりしている状況は、釣り的には面白いが釣り人には過酷だ。雨合羽を着たり脱いだりするだけでも鬱陶しい。

モブスを突き上げた中学生級のカムルチー。このあと手が滑ってプラグをつけたまま逃げられる。ああ、最低最悪。深く反省。



雨で急に増水するとポイントも変わる。こんなときバスはどこにいるのだろう?百戦錬磨の強者でさえ悩む。

堰堤下、またしてもジャンキー内藤のヴァンガードが炸裂した。バスは流れの芯に居た。



雨が上がると周囲の景色が一段と艶やかで美しく見える。このしっとりとしたロケーションの中でのバス釣りは最高。

チンドンスティックを小さく突き上げたのは中学生級バス。チビのクセに体高はさすがに川バス。


正しい雨とのつきあい方‥‥‥雨男と呼ばれるボクにとって、それは最重要課題である。雨男たる者、けっしてこれぐらいの雨ごときに怯んではいけないのだ。

2003.5.20 ikasas ikuy



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