Angling Net / Topwater Bass Fishing

Hutley's
 
クライングフロッグ 83mm, 15.3g
ハトリーズ‥‥‥
むかしお世話になったプラグメーカーのひとつ。

最近はほとんど出番がない。と言うよりも、もうプラグ自体持ってへん。タックルボックスをかきまわしても、プラスチックのベイジングスパロウ(水浴びをする雀)が1個残ってるだけやった。一世を風靡したバブルダンサーも、ブッシュペッカーも、インナーハンドウォ−タービートルもすでに手元にない。

理由は小さすぎたから。
1/2ozサイズ。いわゆるニッポンのバスポンドサイズに合わせたラインナップやった。琵琶湖の50アップを釣るには物足らんと思い始めてた時期と重なる。

写真のプラグはクライングフロッグ。
ハトリーズの中で一番好きな「カタチ」のダブルスィッシャー。国産プラグでこれほど美しいデザインはないよ。これが発売されたときは「まいった」と思たね。

ちょっと前にクライングフロッグがウッドで復刻再販されたとき、「買おかと思たけどミルキーボウイと抱き合わせ販売はけしからん。買うのやめた」と、このページで書いたら、それを見た堀田さんが送ってくれはった。もちろん復刻版ではなく当時のオリジナル。いやいや、ほんまにすんまへんなあ‥‥‥。

しかし今こうやって手に取ってみても、やっぱり「小さいなあ」と思う。もろといて文句言うたらバチがあたるけど、やっぱりあのころ思た物足りなさは今も否めんわけで‥‥‥。

実は‥‥‥
ハトリーズを使わんようになった理由はもうひとつある。
1990年頃から手抜きになった気がしたこと。「カタチ」が面白くなくなったこと。
あれほど秀逸なデザインのプラグを輩出しておきながら、なんで傘のお化けや、宇宙人みたいな旋盤コロコロプラグを作らんなんねやろ。どこがどないやねんというような、ぶさいくな干支ルアーを作らんなんのか‥‥‥まるでコレクターズアイテムとしか思えん。これはきっとS社の陰謀にちがいない。

そんなわけで、私のハトリーズは1980年代後半で終わってる。

願わくば‥‥‥もういっぺん、日本中を「あっ」と言わせるようなプラグを作ってくれへんやろか。


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