Angling Net / Topwater Bass Fishing オールドプラグを復活させる Heddon S.O.S. Wounded Spook 相当古いヘドン・SOS。痛み具合は相当だが、ホンモノの香りがする逸品。目の位置からすると、進行方向に向かって右に傾いた形で泳ぐことになる。イカザスお気に入りの一本。今回はこれをどうやって修復するか‥‥‥うーん、なかなか手ごわいぞこれは。 □所見 ■コーティング全体に大きな亀裂、細かいひび割れが見られる。ヘッド部分(レッドヘッド)はコーティングが完全に剥がれ落ちている。 ■プロペラが腐食し始めていて光沢がない。 ■フックはポイント部分に腐食がある。 ■その他の金属部分(リグ、木ネジ等)については目立った腐食はない。 □結論 ■このまま使用すれば浸水してボディが腐食する。 とりあえずバラバラにしてみた □修復計画 ■全体のコーティングをサンドペーパー240番で完全に落とした後、下地コーティング、下塗り(白)、塗装、仕上げコーティングを施す。 ■プロペラは金属磨き剤で磨く。 ■フックは研磨して使う。 さすがにオールドヘドンのコーティングは分厚い。カッターナイフで慎重に皮膜を剥がしてからサンドペーパーでボディの細かい傷を落としていく。 予想以上に木が脆くなっていて、一気にやると「ボロッ」といきそうで恐い。これはけっこうしんどい作業になる。 グラスアイの周囲を残してコーティング、塗装をすべて落としたところ。 グラスアイはしっかり接着されてて取り外せそうにない(無理に外すとガラスが割れる)ので付けたまま作業する。目の部分は凹んでいてむずかしいが、マスキングゴムで被うなどして目を傷付けないように‥‥‥。 ここまでできたらあとは色塗ってコーティングするだけ。 エアブラシでボディ全体にホワイト、イエロー、パールホワイトの順で吹き、ヘッド部分をややオレンジがかったレッドで吹いた後ウレタンでコーティング。 リグ、ペラ、グラスアイなどを元通りに取り付けて修復が完了。 元々イエローボディにレッドヘッドやったと思う。 ひとくちに黄色や赤やゆうてもいろんな色があるので、取りあえずミスターカラーの基本色の赤と黄色を使てみた。 塗り終わってみたら、黄色がちょっと派手すぎる気がしたので、黄色の上からホワイトパールを軽く噴いたら若干落ちつきと光沢のある黄色になった。 赤は、これも基本色の上からクリアレッドを軽く噴いてから黒で目の周囲に隈取りを入れてみたん。ちょっと迫力でたかな。 色褪せする前がどんなんやったんか知らんので、「なんや、オリジナルと全然ちゃうやん」と、突っ込まれても困る。 隈取りを入れたらオリジナルより恐い顔になった ペラやLリグは真鍮磨きでピッカピカに磨いたら新品同様になった。 フックは錆びたまま使うことにする。 3 Feb. 1998 Ikasas Ikuy Return to Topwater Bassin' |