Angling Net / Topwater Bass Fishing オールドプラグを復活させる Bass Oreno このバスオレノ、メーカーはどこなのか? 多分サウスベンド社ではなく Abbey & Imbrie 社あたりの廉価版製品ではないかと思う。 □所見 ■ヘドン製より硬い材質の木を使用しているせいか傷は少ない。木自体に若干腐食が見られる。腐りかけているところを削ると嫌な臭いがする。木の種類は不明。 ■コーティングはほぼ全体に剥げ落ちて、一部木肌が露出している。特にヘッドのカップ部分の角は木肌の露出及び一部欠損している。背部及び体側部に、コーティングの目的で何度か白ペンキを重ね塗った形跡が見られる。 ■左の目(グラスアイ)が割れてヒビが入っている。 □結論 このまま使用すれば浸水してボディがさらに腐食する。 とりあえずバラバラにしてみた。 □修復計画 ■全体のコーティングをサンドペーパー240番で完全に落とした後、下地コーティング、下塗り(白)、塗装、仕上げコーティングを施すことで浸食を防ぐ。 ■フック及びフックハンガー等の金属部品はそのまま使用する。 ■グラスアイは割れているがそのまま使用する。 想像以上に木の質が悪い。 このバスオレノは、ほとんどコーティングらしいものがないので、いきなりサンドペーパーと彫刻刀(丸刀)で塗料をこそげ落とす。この作業は簡単。 グラスアイは、接着がきついので取り外さずにそのまま作業する‥‥‥それにしても造りが荒い。 サンドペーパーをかけると嫌な臭いがする。塗料の匂いではなく木自体の臭い‥‥‥。使ってる木の質が悪すぎる。アラスカ杉の端材か。 丸裸にしたら、軽く400番のサンドペーパーをかけて毛羽を落とす。大きな傷はウッドエポキシで埋める。 ウッドエポキシが乾くのを待って、あとはペインティング、コーティングするだけ。即使える。 キーボードの上に置いてみたらなかなか可愛らしい。 ホワイトの下塗りの上からホワイトパール、ヘッド部分にレッド(基本色)、アイの周囲と背にブラック、両体側にブラックとクリアレッドをそれぞれエアブラシで吹いた。 (作業工程省略) 元々のレッドヘッドと比べると、はるかに見栄えがするが‥‥‥オリジナルの素朴さが失われたか? 最後にエポキシを厚め(鋭角的なカップ部分を重点的に)にコーティングして完成。 左が修復前、右が修復完了したバスオレノ。 3 February 1998 Ikasas Ikuy Return to Topwater Bassin' |