Angling Net / Trout Fishing

RayTune field test reports Vol.3
濁流庄川の岩魚を釣る
味噌汁色に濁る庄川本流を釣る


土曜日の午後に川へ着いた時点で、全員釣りをあきらめて温泉へ直行。私だけ残って川へ降りた。なるほど、庄川はすごい濁りで本流は釣りになる状況ではない。どんな色かというと味噌汁の色。

味噌汁の中で「Ray Tune」渓流用ミノーのテスト。あわよくばなんか釣れへんかなと、ほぼ真っ暗になるまでがんばったけど‥‥‥。

だいたい、透明度が20cmしかないので水中でミノーがどんな動きをしてるかなどわかるはずがない。
それでもなんとか水面でヒラを打ってるのは確認。片泳ぎを少しだけ補正して翌朝ぶっつけ本番とする。


翌朝‥‥‥福々釣り大会。参加者約五十名。殆どの釣り人が濁りを嫌って支流、小沢へ逃げる。本流釣り師の私はわざわざ濁りの中へ‥‥‥。本流筋は右の絵のとおり、まったく透明度がない。こうゆうときは小沢(支流と言うには小さすぎる)の流れ込みなどを釣るのがセオリーなんやけどね。

しかし今回はレイチューンをロングキャストしてトラウトを引き出すのが目的やから、あえて本流でやることに決める。
朝五時。誰もいない奔流筋の薄明かりの中でキャスト開始。水深からいうとシンキングが欲しいところだが、手持ちはすべてフローティング。そこで"RayTune-6cmMD"(リップが長いので水深かせげる)に決め打ちする。ロッドチップを水中に突っ込んで‥‥‥
数投目に早くもギラリンと魚の追尾を確認。

「コイツは食うで‥‥‥」

さらに同じコースをトゥィッチの間隔を短くして引くと「グイッ!」と来た。

「ん? あんまり大きないな‥‥‥」
「なんやクネクネしとる‥‥‥」
「もしかしてウグイかな‥‥‥?」

と思たけど、上がってきたのは狙いどおりの岩魚。メジャー当てると8寸チョイ。開始からわずか10分足らず。ちょっと小ぶりやけど白斑鮮やかな岩魚。レイチューン恐るべし。

味噌汁の中からミノーを食いに出た岩魚25.5cm

その後、明るくなるまでに同じく"RayTune-6cmMD"で岩魚2尾、ウグイ1匹を追加したが、いずれもリリースサイズ。その後はまったく魚信なく納竿することにした。
短い時間でしかもぶっつけ本番‥‥‥それにしてはまずまず納得のいく結果やないかな。こういう変則的な川でもレイチューンの威力を確認できたことは大きい。


左からマーキー横山、アントニオ山岸、ラドン奥村のなんじゃこりゃ3人組

もしかしたらこれで優勝ちゃうやろか‥‥‥と期待しながら検量所へ行ったら、なななんと 支流では尺岩魚が数本上がってた。
そればかりか、我がニグ&サックスのヘタコ男、マーキー横山までが34.5cmの岩魚を釣って準優勝‥‥‥信じられへん。
優勝は42.0cmの見事な岩魚を釣った地元福光のアントニオ山岸。3位は34.4cmのこれまた尺上岩魚をゲットしたJLAのボス、ラドン奥村師であった。
私の25.5cmはなんとか10位以内の入賞どまり。世の中そんなに甘い汁‥‥‥であった。


 Hard Trout Fishin'