Angling Net / Trout Minnowing

Raytune Field Report
四国の渓で川の宝石を釣る(3/3)

R上原が支流の小さなプールから抜き上げた新種のトラウト?
こんなアマゴ初めて見た。


その後、満足感が貪欲さを征服したのか、それとも日が高く上って食いが落ちたのか、チェイスはあるのにバイトに至らん状況が続く。
それでも私が攻めきった後のポイントで、R上原はきっちり食わせる。どーしてや?
「食わせ方にちょっとしたコツがある」らしい。一瞬、ほんの一瞬だけ、トゥィッチングを停めて、再びアクションさせると飛びつくと言う。なるほど、言われるとおりにやると次々にバイトし始めた。渓流のミノーイング、最初はけっこう簡単そうに見えたけど、やっぱり奥が深い。侮るべからず。

私が攻めきった後を丹念に釣るR上原
史上最強のセットアッパーに感謝


渓流で、ハード&ロングロッドを使て確実に釣果をあげるとゆう意見に対して、R上原は「僕は漁師やない」言う。つまり、魚を釣って食べてるわけやないんやから、バレてもべつにええやないか。気に入った道具で、気分よう楽しく釣りができたらそれでええと言う。同意見である。
渓流に棲む魚には、その美しさとは裏腹にはかなさを感じる。そう思うとできるだけバラしてやろうなどと、生意気なことを考えてしまう。

R上原のメインロッドは、一見バンブーロッドと見まがう塗りのショートロッド。コシはかなり抜け気味。アワセが効きにくそうである。しかもバレやすそう。
この日私が使た竿は、彼に借りたストリームトゥィッチャーという硬い竿。アワセが効いてバレにくい。

ちょっとそのバンブー風を振らせて‥‥‥「!」

「ははは、その竿使うとったら半分も捕れてへんよ」と言う。うーん、なるほど、これは慣れがいる。しかし、私もこうゆうのが一本欲しなってきた。無性に‥‥‥。


5 July 1999
Written by Ikasas Ikuy


 Hard Trout Fishin'