Angling Net / Ikasas Talk to Myself




3 Apr 2000
メバル専用ロッド‥‥‥
今日、久しぶりに宝塚にある釣具屋へ行ったら、メバル専用ロッドとゆうのが売ってある。振ってみたら、バットの張りがやや強い。メバル専用というにはまだまだ煮詰まってないけど、初心者にはかえってそれがええかも知れへん。ちょうど初心者からメバルタックル一式を頼まれてたから、買うことにする。5900円。それにリールはヤスモンのエンブレムが5800円。4ポンドライン、3/64オンスジグヘッド、シラスベイトなどなどで、しめて15800円。これでメバルを釣って幸せになれたら安いもんやと思うよ。

しかし、いよいよメバル専用とうたうロッドが出てきたところをみると、これはけっこうブームなんや。

あそうそう、こないだラドン奥村師からメバルロッドを2本送ってもろた(お金はまだ払うてへんけど)。7フィート2ピースのウルトラライトで、ソルトウォーターライトフィッシング専用と記されてる。対象魚はこれまたメバル、ガシラとなってるけど、完全にメバル専用と言うてもええぐらい感度がええ。さっそく使うてみたけど、アタリも取りやすいし、釣り味もなかなかよろしい。ただしスローテーパーやなしにかなりのファストテーパー。つまり先調子。ここは好みの分かれるところやね。
握りやすいセミダブルハンドのコルクグリップ、SICやないけどガイドが9個も付いててこれがなんと1本2980円。安過ぎる。よう見たら、ガイドの取り付けや細かい仕上げは粗いけど、どうせ夜釣りやし、わからへんわからへん。当分メインロッドとして活躍してくれそう。

なお、このロッドがどこに売ってるかは謎。ラドン奥村師のみ知る。そうゆうたら前にもラドン師がウエーディングシューズ履いてて、「これ安いでっせ」言うから、「なんぼでっか?」て聞いたら1足1000円やったか2000円やったか‥‥‥パッと見は1万円ぐらいしそうなウエーディングシューズやけどね。で、さっそく3つほど買うてきてもろたことがある。いっぺん渓流で履いたけど、歩いてて足が痛なる。どうも足のカタチに合わへんかったので捨てたと思てたら、こないだ小鉄が履いとったなあ‥‥‥。

しかし、ラドン師といい、水橋カチンコチンといい、安いモン見つけさせたらニッポンいちや。


5 Apr 2000
電話線だらけ‥‥‥
せまい家の中の床を電話線が縦横無尽に走りまくってる。モジュラーケーブルちゅうんか、きしめんみたいな平べったいコードがえらそうに‥‥‥。ちょいちょい引っ掛かってこけそうになる。
ISDNの引っ込みボックスから玄関のすぐ横の部屋へ7m。そこにあるターミナルアダプターから3本出てて、1本は電話機へ7m。さらに1本は居間にあるモバイル機へ12m。最後の1本はよめはん専用旧式マック(G2 Macと呼んでいる)へ15m。全部で41mも走ってる。
完全に電話に支配されてる家である。おまけに携帯電話が4つある。電話代が毎月5〜6万円くる。正気の沙汰ではない‥‥‥と、自分でも思う。首吊るときにこのコード役に立つんか?

聞いた話だが‥‥‥アメリカではインターネットにアクセスしっぱなしでも電話代は毎月3〜5千円らしい。明らかにニッポンの電話会社は儲けすぎている。
ニッポンは先進国と言われているが、インターネットでは極めて後進国らしい。理由はインターネット普及率が世界レベルを下回るからで、その原因は世界一高い電話料金にあるらしい。
アメリカがニッポンに電話代を値下げしろと言ってきている。こんな法外な電話料金を認めるなと言ってきている。インターネットの普及率が低いのでニッポンとは商売にならないと言ってきている。

そんなことはどうでもよいが、ニッポンの独占的電話会社に言いたいことがある。値下げする前に、私が払いすぎた分返してくれ。


9 Apr 2000
釣りに行く日は天気が悪い‥‥‥
いつものことでもう慣れてるけど、釣りに行く日は決まって天気が悪い。雨が降ってるか、強風か‥‥‥。


11 Apr 2000
更新‥‥‥
最近、ええネタがないのであんまり更新してへん。日記も滞りがちで、テンションも低い。ええ釣りしてへんからにちがいない。で、今日はメバル釣りに行こかと思たけど、急に冷え込んだからやめて、ルアーミュージアムの「レイチューン」のコーナーをリニューアルした。

あそうそう、アンツ中山が「ねこまたぎ」というタイトルのホームページをアップした。アンツはゲテモノ師の弟子やから、けったいな魚釣るんが得意。したがって、ふつうのHPではない。なんせネコマタギやからなあ‥‥‥。必見。

‥‥‥うーん、それにしてもネタがない。このごろは「Orange Field's Dialy」の方がだんぜんおもろい。あそうそう、こんど羽山さんと四国へ行く。四国とゆうても巡礼やないで。魚を釣りに行くねんで。


12 Apr 2000
桜花爛漫‥‥‥
毎年、同じ時候に花開くサクラは、美しくも儚い花であります。ニッポンの桜はほとんどが姥桜(ウバザクラ)。つまり葉(歯)なしの桜の意で、通常(外国)のサクラは花より葉が先に出るそうな。
さて、桜を愛でる暇もなく、季節は矢の如く過ぎ去っていくのであります。しかし、そんなことでは世の中にも、爛漫の桜にも申し訳がないと、朝早く起き出してよめと花見と洒落込むことにする。娘を駅まで送ったついでにLawsonで花見用の松花堂弁当とお茶を買う。

早朝とはいえ、逆瀬川の上流にある大きな公園には犬の散歩をさせる人が多い。宝塚の山間部の辺りでは、桜はまだ七分咲き。しかし、こんなに人がいっぱい居るところで弁当を開くのもなあ‥‥‥と、さらに上流をめざす。しばらく行くと、座り心地の良さそうな木製ベンチとテーブルを発見。川筋を吹く風はまだまだ冷たいが、昇ったばかりの日差しはやわらかく、ついつい眠気を誘う。ベンチに腰掛けて弁当をつつく。が、よく見ると周囲には桜の木は一本もない。遥か眼下にチラチラと見え隠れする桜を眺めつつ、700円の弁当にしてはなかなかよくできているな‥‥‥と。


13 Apr 2000
テレピン油‥‥‥
Terebinthina(テレビン)油ともいう。いわゆる松脂油(松を水蒸気蒸留した精油)である。この油で塗料を溶くことをおぼえて25年になる。特にカシューを溶くときに重宝する。専用のシンナーを使うより乾燥が遅れるので、厚塗りしても表面だけ先に乾いてシワになるということが少ない。シンナーより匂いが良い(シンナーの匂いが好きな人も大勢いるが‥‥‥)。

20年前に作ったカシュー塗りのルアーが出てきた。小さなクランクベイトでエネマという名前がついている。無花果浣腸に似ているからだが、これで40cmのバスを釣ったこともある。懐かしい。塗ったカシューはひび割れもせず、見事に光沢を保っている。


14 Apr 2000
天気晴朗なれど‥‥‥
大勢で旧吉野川を釣る。快晴微風、水温15℃。
今日は一日、朝から晩まで、ほんまにええ天気やったなあ‥‥‥っと。


15 Apr 2000
Nig & Sax 霊界‥‥‥
4月の霊界(例会)が淡路島である。メバルの2匹長寸(まるでなんとかサーフのような‥‥‥)を競う。
強風、氷雨の中で、参加者9名(予選なし)。詳細は後日。


16 Apr 2000
メバル霊界‥‥‥
真冬より寒いんちゃうかと震え上がった霊界が無事終了。雨降って、風吹いて、気温がグーンと下がったせいか、参加者たったの9人。本日のルールはメバル2匹長寸。なんや○○サーフの大会みたいやけど‥‥‥宿敵エンドレス森下にだけは負けられん。
風が強いので港の外へは出られへんし‥‥‥ちょんまいメバルをかき集めて(ラドン、イカザス組は2人で70匹ぐらい釣ったけど‥‥‥)、その中からちょっとでも大きいのを2匹‥‥‥。
それでも若干1名(競技種目をまちがえて、シーバスタックルで参加=ボーズ)をのぞき全員ふたケタ以上の釣果があった。しかし、いかんせん型が小さい。ほんまはリリースせんなん子メバルをキープして検寸会場へ‥‥‥。ミリ単位の骨肉の争いであります。

 結果
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 優勝 イカザスイクイ(32.6cm)
 2位 エンドレス森下(32.3cm)
 3位 マーキー横山 (30.9cm)
 4位 マッケンヂ松下(30.6cm)
 5位 ラドン奥村  (29.9cm)
 6位 DF川上んご (28.7cm)
 7位 まるちゃん  (27.9cm)
 8位 大相撲タカトモ(27.3cm)
 9位 さんちゃん  (No fish)
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イカザス、宿敵エンドレスを辛うじて3ミリ差で振りきる。メバルマスターの面目を保つ。メバル以外の魚は‥‥‥ソイ(26.5cm)、ガシラ(25.5cm)、セイゴ(26.0cm)と、メバルよりええサイズでしたが‥‥‥。この模様は「海坊主クラブ」からアップする予定‥‥‥は未定。


17 Apr 2000
ネーミング‥‥‥
ものに名前を付けるクセがある。なんでもかんでも片っ端から名前を付ける。名付けたものには愛着がわく。逆に愛着のわかないものには名前がない。
去年の春、青野ダムで釣った小さなブルーギルを家の水槽で飼っている。名前は「ギルバート」。我が家に来て丸一年、最近はすっかり家族にもなれて、餌の催促もする。これだけ人に慣れたブルーギルを、再び野に放つことは可能だろうか。うまく餌が摂れるのだろうか‥‥‥と、心配になる。4匹の悪玉ドジョウと同居だが、元気に暮らしている。ドジョウたちには名前がない。

同時に2つのルアーの命名を依頼された。一本はスィッシャー、もう一本はペンシル。それぞれ「ストレイビュレット」「フーチークーチー」と名付けた。
"Stray Bullet"は開高健氏の「私の釣魚大全」のなかの「ツキの構造」の一説から、"Hoochie Coochie"は敬愛するブルースマン、マディウォーターズの名曲である"Hoochie Coochie Man"からそれぞれいただいた。
ネーミングの意味は、それぞれの作者にのみ通知した。気に入ってもらえたらええけど‥‥‥。


19 Apr 2000
川辺川‥‥‥
カワベガワに関する情報です


21 Apr 2000
ナマズ釣り‥‥‥
今年初めてナマズを釣りに行く。降りしきる雨の中、川へナマズを釣りに行く。前々日も雨で、川は増水して濁流になっている。わざわざこんな日に行くこともないと思うが、釣りに行く日は雨が降ることになっているのでどうしようもない。
しかし、こういう日は出そうな予感がする。でかいナマズが出そうな気がする。アンツ中山(弟子)作のナマズ専用スィッシャー「ストレイビュレット」を結ぶ。1/2oz。ナマズにちょう良い長さと重さ。投げ続けること小一時間。今日は不発かな‥‥‥と、思ったその時、「バッコ〜ン」と水柱が上がる。
あとは「どったん」「ばったん」御馴染のナマズのファイト。60.5cm。こういうやつを釣ると気分が更新される。久しぶりに溜飲を下げる。


22 Apr 2000
釣りに行かへん日はええ天気‥‥‥
今日は釣りに行かへんからええ天気である。なんでやねん‥‥‥という自問にも飽きた。釣りに行く日は雨というのが、ちょっと前に流行った「定説」みたいになってる。どんならん‥‥‥讃岐弁で言うと「じょんならん」。

今日の夕方、釣りに行かへんかわりに John Alan "Hokkobgener" の贋作をカツラ材で作る。ホッコゲナーを1.25倍スケールアップする。カタチがややこしいので、いちいちノギスをあてながら削る。久しぶりに小刀を握ったので手にマメがふたつできる。マメは左手第三指〔中指)の第二関節と第三関節の間と、右手第二指〔人さし指)の第一関節と第二関節の間にそれぞれひとつづつ。
ウエイトを調節しながらなんべんも浴槽に浮かべては引っ張ってみる。部屋と風呂場の往復を十回以上する。腹に埋め込むウエイトは1.9gで決まる。まずまずの動き。フックは#2のトリプルか#1のダブルにする予定。
強めのジャーキングでスプラシャーになる。ステディに巻くとノイジーになる。チップアクションを連続させると首を振る。ホッコゲナー‥‥‥すごいルアーである。贋作のし甲斐がある。


23 Apr 2000
ギター‥‥‥
エンドレス森下の息子〔中学一年)の「クニ」が急にギター弾きたい言い出したらしい。友だちが持ってるから自分も欲しいらしい。
『おとーちゃんギターこーて、おとーちゃんギターこーて』
と、毎日お経みたいに言い続けてるらしいけど、貧乏人のおとーちゃんは金がないからこーたられへん。で、電話をかけてきた。
『あまってるギター一本くれ』
『あまってるギターはないけど使てへんギターやったらあるで』
『それや、それそれ、そのギターくれ』
ちゅうわけで昼頃息子のクニを連れてギターを取りに来た。赤のストラトキャスターをうれしそうに持って帰った。

私もちょうどクニの年ごろにギターが欲しかって、毎日毎日「ギター、ギター」ゆうてたことを思い出した。
35年前‥‥‥うわっ!ごっつ昔や。千円札3枚握りしめて尼崎の出屋敷へギターを買いに行った‥‥‥。たしか行きは電車やったけど帰りは歩いて帰った。出屋敷から鳴尾までやから歩いたら一時間以上かかる。
初めてギターをこーたんは、中古品、質流れ品専門店やった。「このギターください」ゆうたら、愛想悪そうなきちゃないオバハンが出てきて「3千円」言うので、すぐに3千円渡してハダカのまんまのギターを受け取った。値切ることを知らんかったので帰りの電車賃がたらんかった。国道43号線沿いをギター抱えて歩きながら、途中の橋の上で弾いてみた。メチャクチャの音やった。チューニングのしかたをしらんかった。
家に着いたら日が暮れて真っ暗やった。家の誰もギターのチューニングできるもんがおらんかった。しばらくメチャクチャの音で弾いてた。いつごろちゃんとチューニングできるようになったかは定かでない。
けど、なんでこんな昔のことをはっきり憶えてるんやろ。


28 Apr 2000
トヤマ‥‥‥
富山から帰ってきた。富山におるあいだじゅうずーっと雨やった。なぜかずーっと雨が降ってた。たぶんテングリの神々が私が釣りに行くことを知っていたのだろう。

渓は雪代でデビルカラー。岩魚を期待して行ったT川は激流になってた。3月に降った豪雪の影響らしい。

しかし思いのほか釣れた。「捨てる神あれば拾う神ある、神仏を盲にするでないぞ」‥‥‥と、泊まった民宿のばあちゃんが言うてた。なるほど‥‥‥。



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