Angling Net / Ikasas Talk to Myself![]() ![]() 1 february 2003 こうしえん エンドレス森下主宰の新年会に行く 日付が変わりかけるまで飲む 飲みすぎてちょっと頭痛 昔話に花が咲くと 人はなぜ酒を飲むのでしょう‥‥‥ 3 february 2003 完治 病院へ行く 医者から「もうだいじょうでしょう」という お墨付きをもらう ああ よかった ほっとして逆瀬川のお好み焼き屋へ行く 昼間からビールを飲む 安心すると 人はなぜ酒を飲むのでしょう‥‥‥ 7 february 2003 初釣り 阿波路島で 今季初釣りを敢行する ながいこと釣りしてへんから 釣り方わすれてしもてへんか心配やったけど なんとか ちょんまいメバルが20ほど釣れた ![]() ほぼふた月ぶりに釣った魚 久しぶりに夜の海辺を歩き回って ちょっと足筋肉痛‥‥‥ ははは 9 february 2003 Heddon NF Yahoo! Auction に magnum Torpedo の NF が出てた カギペラ‥‥‥15000円 うわっカッコエエ! 20000円入れたら取れるかも‥‥‥喉から手が出かかる しかし そんな自分がアホに思えた ここで手を出したらコレクタさんになってしまうがな 結局18000円でどこかのコレクタさんが落札していった ああ‥‥‥ こういう出品はやめてほしい 体に悪いわ そのかわりと言ってはなんやけど 探してた Teeny Torpedo が手に入った 猿さんからふたつ まんちゃんからふたつ 合計4つ! ありがたい‥‥‥ ![]() これでまたあの麗しの生蛙を糸の先に結んで メッキやメバルにぶつけることができる しかも 3個までなくすことができる けど 1個は使わんと置いとこ‥‥‥ コレクタちゃうけど‥‥‥ 11 february 2003 jigging 今日 雨の降りしきる中 舞鶴にジギングに行ってたアホがおる エンドレス森下とゾンビ正人 二人合わせてAQ580 朝の八時から 夕方の四時までやって 釣れたんは 二人で3匹だけやったらしい 家に帰って魚さばく体力ないからもろてくれと 釣った魚を持ってきてくれた 「ブリとサワラ2匹や」 どーみても ツバスとサゴシにしか見えん 「小さい鰤と鰆やな」 「こんなんしか釣れへんねん」 ![]() まあええわ 冬の日本海の魚は 小そうても美味いからなあ さっそくさばいて 片身を刺し身にして食う 絞めてから3時間ほどしか経ってないので イノシン酸が熟成しきってない そのぶん歯応えは抜群 ツバスはぷりぷりしてるし サゴシはもちもちと歯に絡みついてくる 青魚特有の臭みもまったくない 酒は「加賀鳶山廃超辛口」 こういう肴にはこの酒が合う 冬の日本海を堪能する 残りはぶつ切りにして魚ちり用に冷凍にした ZIP LOCK は便利やなあ‥‥‥ 13 february 2003 60's 60'sの木曜霊界に混ぜてもらう 参加者 テープ屋隊長 天下茶屋副隊長 はやま平隊員 ボンビーヨコヤマ平隊員 西区アオシマ平隊員 マサゴ平隊員 だらは60番弟子Charlimbo隊員 エンドレス森下Charlimbo隊員 それに私Charlimbo隊員 全部で9人 野球もできるぞ N港で釣ってたら 警備員のオッサンに追い出される ところが エンドレス森下がおっさんにハナシをつけて 10時まで釣りオッケイとなる 20cmチョイのセイゴ1匹だけ釣る 横でテープ屋隊長が同サイズをぎょうさん釣る なにがどうちがうのかわからないが なにかがちがうことはよくわかった つまり ウデがちがうのであろう 釣りはウデである 結局この日はあんまり釣れなかった ボーズのお方も何人かおられた ああ もっと竿曲げたい 16 february 2003 Old Muddy Waters Bazz ![]() 対プラーチャドー用のプラグを作る 作ると言っても 古いプラグにバズ用ペラを取り付けるだけ ![]() タイでは アタマにバズペラを付けたプラグが主流であるらしい 郷に入りては郷に従え‥‥‥ということだ ![]() ![]() なにしろ初めて訪ねる国で初めて釣る魚であるから トップウォータープラグぐらいは自作で通したい‥‥‥と 弱小プラグメーカーの意地である ![]() そこで 昔のMuddy Watersを引っ張り出してきては 使えそうなのに片っ端からペラを付けてみた ![]() ![]() 使わなくなった自作ルアーを 「お払い箱」から引っ張り出してきては 手に取って眺めてみる ![]() 随分昔のことやちょっと昔のことなどが まるで走馬灯のように浮かんでは消える このままあの世に行ってしまいそうな気がする 17 february 2003 格安航空券 タイへ行くのに 安う行ったれと格安航空券を手配する ところが 激安チケットというやつは あっちゃこっちゃを経由したり 深夜便しかなかったり 帰りの座席がキャンセル待ちやったり 人数分の座席が確保できなんだり と なかなかこっちのニーズに応えてくれへん いろんな旅行社に電話かけまくってみたけど これはあーでもない あれはこーでもない と 断られたり 断ったり やっと なんとか妥協できるヒコーキが見つかって ほっとしたら すっかり晩になってた ははは あーしんど いつも海外へ行くときはパッケージ旅行やから な〜んの苦労もなかった こんな経験初めてやった けど なかなかオモロかったな 何十本も発着便のデータ調べてくれた 旅行社のオペレータのおねえさん方 ごくろはん いっしょに行ってくださるみなさん えらい御心配掛けました もうだいじょーぶでっせ 19 february 2003 One cast 6 fishes 今朝6時頃 今季初バスを釣った 場所は中規模河川の中流部 平日なのになぜが大勢の釣人‥‥‥ 釣り初めてしばらくして 浅瀬の落ち込みで突然凹っと出た ヒットプラグはヘドン・ベビートーピードゥ カラーは黒の骨 出方は良かったが引きが弱い 案の定25cm級 同行のヨコヤマにカメラを渡して写真を撮ってもらう 「小さいなあ」 「小さいけど‥‥‥初バス」 「小さいわ」 水は恐ろしいほどクリアで まるで管理釣場の虹鱒のように なんどもチェイスしてくるのが見える 焦っているのかバックラッシュを繰り返す しばらくして フルキャストしたベビートーピードゥが 対岸すれすれにうまい具合に落ちた ワンアクションで水面が炸裂した 今度はちょっとでかい ジャンプを繰り返しながらバスが寄ってきた よく引くはずで ぶりぶりに太った45cm級 よく見ると なんと フロントフックにもう2匹 リアフックには3匹のコバスが付いている 「おお!ワンキャスト6フィッシュ!」 離れて釣っていたヨコヤマを呼んで写真を撮ってもらう が カメラが無い さっきポケットに入れたはずのデジカメがなくなっている 「どないしたん?」 「カメラ知らんか?」 「さっき渡したやんか」 「そやなあ‥‥‥けどないねん」 「どっか落としたんちゃうん」 写真撮影を諦めて 1匹づつリリースする 最後に45cm級を名残惜しげにリリースする 「ここリリ禁か?」 「たぶん」 「バラしたことにしよ」 なくしたカメラが気になりながらも釣りを続ける と 数十人の団体がどやどやと河原に下りてくる 玉網を手に持ってじゃぶじゃぶと川に入って来る者 河原で弁当を食べ始める者 釣ってるすぐ後ろで走り回る者 「なんやこの団体?」 玉網を持った若い男が プラグに出かかったバスをすくおうと網を入れる 「こら何すんねん!」 「‥‥‥」 「こっちは先に釣りしてんねんぞ」 「‥‥‥」 男は聞こえてないふりをする 仕方がないので少し場所をかえて釣る と 投げたプラグが川で遊んでいる子供の頭に当る 子供が泣きだす 血は出てない 母親が飛んできて 「こんなとこで釣りなんかして‥‥‥あんた何考えてるの」 と非難する 「すんません‥‥‥」 「こんなとこで釣りするやなんて‥‥‥もう!最低やわ!」 とブツブツ言いながら子供を連れて立ち去る だんだん釣りするのが厭になってくる 釣りを止めてカメラを探すことにする ついさっきまで朝だったのに日が暮れかけはじめている 遠くで釣っていたゾンマサ、ミンゴ、マックが戻ってくる 「暗なってきたしもう帰ろか」 「カメラないねん」 「また落としたんかいな」 「そやねん一緒に探してえな」 「知らん知らん、さあ帰ろ帰ろ」 薄情にもみんな帰ってしまう ヨコヤマはまだ釣っている さっきの団体も引き上げて河原は人もまばらになる 写真を撮った場所を中心に カメラを探し回る ほとんど真っ暗になったころ 河原に銀色に光るモノを発見する 「あ、カメラや」 と思うと同時に見知らぬ若い男がさっと現れて カメラを拾って立ち去ろうとする 「おい待て」 後ろから男を羽交い締めにする 「それオレのカメラやぞ返さんかい」 男はしぶしぶながらも 意外なほど素直にカメラを返してくれる 「ああ、よかった」 と カメラを手に取ってみて 自分のカメラでないことに気付く 気付きながらもなぜかポケットにしまい込んでいる 車のところまで戻ってくると 今度は立て掛けておいた竿がない キャラメルブラウンのフルーガーの6ftと カルカッタ101XTが無くなっている 「あああ、なんでやー」 ‥‥‥目が覚めた 目が覚めても しばらくのあいだ なくなったカメラと竿のことが気になっている それに他人のカメラを持ってることに後ろめたさを感じている 「ユメか‥‥‥あ、手帳が無い」 受け付け(消防署の)へ走っていって メモ用紙とボールペンを借りる 「どないしたん?」 「‥‥‥ヘンなユメ見た」 「なにしてんのん?」 「‥‥‥忘れんうちに書いとくねん」 「‥‥‥」 長〜いあいだ寝てへんかって ほんの30分ほどの間に見たユメというのは 極めてインパクトが強く しかも総天然色で 眼鏡を外して寝ていても くっきりとした映像であるという特徴がある 21 february 2003 the first bass fishin' 本日昼頃 今季初BASS釣行 場所は東播の小規模な野池 ![]() 平日らしく釣人は皆無‥‥‥ 土手の日当たりのよい場所で昼寝中の営業車一台‥‥‥会社名は伏せておく(印刷関係ではない) 池の奥に突入しようと薮漕ぎをする イバラと格闘して手がギタギタになる バナナザイカスを対岸スレスレに打ち込むも挨拶無し オーバーハングした枝の下でチンドンバグをダンスさせるもバイト無し 日差しは明るく季節が進んでいることを思わせるが、水面は冷たい風に撫でられてキラキラと輝いている 池の水は想像以上に冷たい 春は名のみの風の寒さや‥‥‥ 数年前の春のこと 陸っぱりで良い目をした池がある 犯人は必ず現場に戻ってくるという犯罪捜査の基本どおり、ついつい一度良い目をした現場へ足が向いてしまう ![]() 池全体がウィードベッドになっていて、どっからでもバスが「凹ッ!」「ドカン!」と飛び出してくるので気の抜けない池である 岸沿いのヨシの際にピクニック(3/8oz)を遠投して、震わせるように小さなポップ音を立ててみるも挨拶無し 池のど真ん中にプラーチャドー用に改造したバズベラ付きバナナをぶち込んで、バリバリベリベリと水面を引っ掻きまわしてみるもバイト無し 水質はクリアでバスが浮いてないのがよくわかる とりあえず一匹釣りたい(TIT)と アンツ作のタイニーチンドンバグを投げてみるも‥‥‥まったく反応無し ダウンジャケットの背中越しに日差しを浴びていると 暖かさでつい睡魔に襲われそうになる ああ、春遠からじ‥‥‥ ![]() アンツ中山作 「ミニパッチ・チンドンバグ」 Teeny Ching Dong Bug 28mm, 1.8g(上) Tiny Ching Dong Bug 34mm, 4.3g(下) どちらも恐ろしいほど良く動く 特にタイニーの方は 本家より動くのではないか‥‥‥ その後 西日本一うまいラーメン屋のラーメンを食べて 目ぼしい池を二つ三つ釣ってみたが 結果は同じだった 22 february 2003 marvelous dream 2 朝方 また魚を釣っている夢を見た 寝たのが2時頃なのですでに4時間以上経っている その割にははっきりした夢である ただし ストーリー性はあまりない 激流の中 3人で並んで釣りをしている 右岸側の岩の上で ヨコヤマと私ともう一人 知ってる人だが名前がでてこない テープ屋さんのような気がするが そんなに体格がよくない まあ小さいテープ屋さんとしておこう いちばん上流側に私 そのすぐ下流側に小さいテープ屋さん 横山は相変わらずウロチョロしている 下流の橋の下で足を滑らせてコケているのが見える しかし‥‥‥ 「こんな流れの速いとこでは釣りにならんやろ」 と思っていると 小さいテープ屋さんの竿が曲がった 「来ましたよ」 「あ、ほんまや」 激流に揉まれる魚体が見える 尻尾がみえたときはソゲかと思ったが あがってきたの60cmぐらいのマナマズだった 「いますよ、他にも何匹か見えました」 「そうですか」 と いま小さいテープ屋さんが投げた同じところへ珍丼虫を投げる 「ガボッ!」 と鯰が水面を割る‥‥‥が持ち込まない 一瞬魚体の模様が見える どうみても雷魚の模様‥‥‥しかし魚体は鯰 もう一度同じところへ投げるとまた出て今度はきれいに乗った 70cm級の雷魚模様の真鯰があがる‥‥‥と 話はここで終わっている 引き続き 学校の教室のようなところにいる 遅れて教室に入ると 廊下側のいちばん後ろに桜井先輩が座っている その前がポーク野田 さらにマンキチと中西が座っている ポーク野田が自作の扇風機で涼をとっている 季節は夏のようである 窓際の後ろの方に座る しばらくすると 太った女の先生が現れて 「中途入学の新入生を紹介します」 と言うと 新入生が3人、ぞろぞろと教室に入ってきた 先生が3人の名前を順番に紹介しはじめる 3人目の紹介の時 「高橋雪くん」 と紹介した後に 「雪ってとても珍しい名前ですね、奇麗で素敵なお名前です」 と言っている 「先生、それ、去年ボクにもおんなじこと言ってましたよ」 「そうだったかしら、あなたの下のお名前は」 「雪です」 「そうだったかしら、憶えてないわ」 桜井先輩が後ろの方で 「このオバハン、ボケとるさかい物憶え悪いんや」 とボソッと言っている 突然 大きな川の河口にいる 淀川ぐらいある川の河口で座礁した廃船の上に乗っている 廃船の上には私と件の新入生3人 新入生らは 「よろしくお願いしまーす」 と私に挨拶している なぜか私が彼らの釣りの先生になっている 釣り方を一通り説明してから 「こうやって釣るねんで」 と見本を見せていたら さっそく「ガツン」と魚がヒットした あがってきたのは25cm級のロウニンアジ 「おーっ!」 と新入生から歓声があがる なぜか私は左岸の岸沿いを歩いている 「せんせー!どこ行くんですかー!」 廃船の上から新入生らが叫んでいる 「腹へったからラーメン食いに行くー」 「ボクらはどーしたらええんですかー!」 「キミらはそこで釣れるまでやっとけー」 ‥‥‥と このあたりで目が覚めた 睡眠が足りているせいか脈絡も緊張感もない話に終始している ただし それぞれの情景は極めてはっきりとしているし 出来事も極自然で無理がないところが面白い これで 今年になってから夢の中で釣った魚は バス‥‥‥7 ナマズ‥‥‥1 メッキ‥‥‥1 である 現実ではメバル20匹とセイゴ1匹だけであるから 夢の方がはるかに良い釣りをしている 25 february 2003 mebaru fishing 近所の港へメバルを釣りに行く メンバーは エンドレス森下300 クボタマンキチ290 ボンビーヨコヤマ推定250 いかざす246 合計1086 B港‥‥‥まったくアタリなし ボンビーとエンドレスはアタったと言うが メバルの姿見ず さっさと見切って とっとと移動 F港‥‥‥ちょんまいメバルがコツコツあたる 1/32ozジグヘッドで 12匹釣る ![]() アベレージ13cm ほかのメンバーも同様 と マンキチが一回り大きいメバルを釣る 手測り17cm 「あー17っすね、20あるかと思ったっす」 さもありなん 12〜13cmを釣ったあとで 17cmを釣ると3cm大きくなって20cmになる(なるか?) さらにとっとと移動 F港沖の埋め立て地へ行く エンドレス森下が15cmぐらいのを一匹だけ釣る 他はボーズ 自分の眼鏡を自分で踏む 私は近年 ラインを結ぶとき 眼鏡をかけたままでは結べないという特徴がある ジ・エンド これで今年になってから釣った魚は メバル32匹 セイゴ1匹 まだまだ夢の中の釣果に遠く及ばない 27 february 2003 fishing line 久しぶりに釣具屋へ行く 糸を何本か買う メバル用 バス用 プラーチャッドー用 しかし あまりの種類の多さに 何が何やらさっぱりわからん メバル用はBAWO3LBで決まり バス用はストレーンの数百メートル巻きを探したが どうやらこの店では扱うてへんらしい しかたないので適当なのを買う ん? Fire Line‥‥‥? 名前はどっかで聞いたことがあるぞ 直訳すると「火糸」‥‥‥? なんじゃこりゃ ![]() 手前右が"Fire Line"‥‥‥何の糸なのか? さっそく店員をつかまえて聞いてみる 「ファイヤーラインてなんですか?」 30代後半と思しきおばちゃんの店員 「あ、ちょっと待ってください」 ほかの店員に聞きに行く 20代後半と思しき男の店員 「PEではありません」 「それはわかってるんですけど、何に使うの?」 「ああ‥‥‥ちょっと待ってください」 どこかへ電話している 「はあ?はあ‥‥‥あそうですか」 首をかしげながら電話を切る 首をかしげながらも堂々と 「それルアー用ですね」 「それはわかってるんですけど、何に使うの?」 「特に何に‥‥‥ということはないです」 「ぢゃあプラーチャドーにも使えますね」 「はあ?はあ‥‥‥PEより強いですよ」 「あそう、ぢゃあこれちょうだい」 「ありがとうございます」 店員二人 ほっとした表情‥‥‥ 大型釣具量販店 従業員教育はこれでええのか? 28 february 2003 Hp-Ad 昼頃 H県Aダムへ行く 今日で二月が終わるので なんとか 今月中に一発‥‥‥という目論見である ![]() 快晴微風 この日のAダムは初夏を思わせる陽気 しかし 釣り人の姿は無い これほど静かなAダムは十数年ぶり 出会ったのは 中学生ワーマー四人組と カップルのラバジ師だけ あ もう一人 A川の流れ込みで コイのブッ込みをやっていたおっちゃん 本流筋でまったくバイトがないので A川へ行くと先行者あり 投げ竿が2本 川の流芯にぶっ込まれている コイとりまあしゃんコイをとること‥‥‥ 近づくと 仏頂面の恐そうなコイとりまあしゃん にらまれたらアカン思て こっちから 「こんにちわ〜」 と挨拶する すると 「おお、どないやバスは?」 と 声かけられるのを待ってましたとばかり まあしゃん しゃべるしゃべる 昔のAダムの話から 魚釣りの話 他愛のない世間話までたっぷり一時間 特にコイの話になると にわかに目の色が変わり鼻息も荒くなる 「昔はなあ、ぎょうさんおったんや」 「1m以上のコイも釣ったで」 「ワシは川魚食わんけど欲しいゆう人にやるんや」 「昔は妊婦のおる家に釣ったコイ順番に配ったったわ」 「ウグイは知らんなあ、ニゴイはアホほどおるけどな」 「ヘラも尺五寸ぐらいのがおるで」 「ヘラ釣りは止めたんや、ブルーギルが邪魔するで」 「コイも今は五十センチが普通になったなあ」 「たんまに八十ぐらいのが食いよるけど」 「ああ、それぐらいのんかけたら気色ええで」 「十分ではあがらんな、二十分かかる」 「あかんなあ‥‥‥今日はかいもくつつきよらんなあ」 ははは よっぽど退屈してはったのか 息も継がずにしゃべりまくってくれる ははは たまには 日なたぼっこしながら 老釣師の話に耳を傾けるの一興 すっかり友達になる 日が傾きかけて バスがさっぱり出んもんやさかい 隠し持って行ったIM製竹風ロッドに アンツのミニパッチCDB (1.8g)を結ぶ 「こうなったらギルでも釣ったれ」 と ウィードベッドを攻め倒すも アタリの「ア」の字も ギルの「ギ」の字も有馬温泉 しゃあない 「最後の手段はフライじゃ」 と #7ロッドに #8ウーリーバッガー結んで 岸際 水路 藻場 深場 浮かしたり 沈めたり あの手この手を駆使したが アタリの「ア」の字も有馬温泉であった ![]() プラーチャドー用のロッドとプラグもテストする 結局 二月中にバスを釣るという 密かな目論見は果し得ず 借金を背負ったまま いよいよ弥生三月を迎える 誠に残念ではあるが いたしかたない‥‥‥ old tales |