Angling Net / ikasas ikuy's "talk to myself" 毎日更新(ウソつくな!) 1 may 2003 ウォールアイ ウォールアイを釣りに行った ポンコツのフォルクスワーゲン・コンビに ジョンとジョージとポールとボク 三日分の食料と釣り道具を詰め込んで 埃まみれの凸凹道をひたすら北へ走った 途中のパーキングステーションで コーヒーを飲みながらポールが言った 「エリナリグビーは失敗だったな」 するとジョンが笑いながら 「失敗したのはオマエだけだよ」 ポールはおどけるように首をすくめた ジョージは何も言わなかった 代わりにボクがこう言った 「メキシコにもでかいバスがいるんだぜ」 「‥‥‥」 ふたたび濃い緑色のコンビは北を目指して走り始めた やがて東の空が白み始め朝がきて我々はミシガン湖に着いた 湖ではすでにフレッドとジェームズが釣りを始めていた 「やあ、フレッド、釣れるかい」 フレッドはマスキージッターバグを投げていた 「まったく釣れない。ここ魚いないんじゃないか」 「そうなの‥‥‥期待はずれかな」 そのとき 「ヒーット!」 少し離れたところで釣っていたジェームスの声がした 「あ、釣れたみたいだ」 駆け寄るとジェームズの竿は大きな弧を描いていた 「大物だ」 「ウォールアイだ」 まだ薄暗い湖面にウォールアイの赤い目が光った 「やったー」 「でかい!」 しかし次の瞬間 口に掛かっていたザラスプークは空中にはじき飛ばされた ジェームズの竿はテンションを失った 「ああ‥‥‥」 「ああ‥‥‥」 六人は黙々と湖に向かってルアーを投げ続けた 日が暮れるまで投げ続けたが その後だれの竿も曲がらなかった 次の日も そしてその次の日も だれの竿も一度も曲がることはなかった 「帰る時間だぜ」 「‥‥‥」 メモ用紙が手近なところになかったので 細かい記憶は薄れてしまった 「ワーゲン・コンビ」 「ミシガン湖」 「ウォールアイ」 この3点をのぞいてすべて脚色による 2 may 2003 近所の海 十年ぶりに フライタックルでスズキを釣りに行った 1時間ほどやったが ぜんぜん釣れなかった この時期 ゴカイの産卵(バチ抜け)で水面が真っ赤になって それを食べにスズキがバシャバシャやっているはずだった が バチ抜けの「バ」の字も スズキの「ス」の字もなかった 3 may 2003 テレビの中で走る馬 黄金週間 どこへ行っても 人・人・人・人‥‥‥ 車・車・車・車‥‥‥ そしてまた 人・人・人・人‥‥‥ である 今年は特に SARSの流行で海外渡航者が減ったせいか 狭い日本の中で大移動が繰り拡げられているらしい テレビのニュースが 大渋滞している高速道路を上空から映し出している 車がまるで数珠のように遥か彼方までつながっている あの中には トイレを我慢している人がどれぐらいいるのだろう‥‥‥ ボクは朝から テレビの中で走ってる馬を見たりして過ごしている 一日ゴロゴロして過ごしている 快適といえば快適な黄金週間である 黄金週間が終わったら N半島のメバル Aダムのブルーギル S川のビワコオオナマズ Y池のバス G池のブルーギル M川のナマズ A島のメバル 944のバス A県の雷魚 あー忙し あー忙し となるんやけど もうちょっとの辛抱 4 may 2003 釣り禁止 釣り禁止と聞いている池で釣りをしていると 向こうから人がきた よれよれの麦わら帽子をかぶった爺さんだ 近所のお百姓さんのようだ 怒られるかな‥‥‥ よし、こっちから先制攻撃だ 一応あいさつしてみる 「こんにちわ」 「こんにちわ」 怒ってる様子はない むしろ 帽子の庇の奥で 目が笑っているようにも見える 「釣れますかの」 「いえ、ぜんぜん」 「ここ、釣りをしてもええのかの」 「‥‥‥さあ、あかんかもしれません」 「う〜ん、とりあえず竿を出してみるかの」 と言うと、きた道を引き返していった‥‥‥ なんだ釣り人か ああびっくりした しばらくすると爺さんは道具を担いで戻ってきた 「さて、釣るかの」 「ヘラですか」 「ああ、そうじゃ」 爺さんは嬉しそうに道具を作り始めた 「にいさんはハスかの」 「ええ、BASSです」 「ほう、大きな浮子じゃのう」 「ははは、これバナナというんです」 「ほう、ハスはバナナを食うかの」 冗談なのか本気なのか‥‥‥ 「ははは」 とりあえず愛想笑いでごまかす 超スローな動作で糸を結んだり鉤を結んだり 三十分ほどかかって ようやく爺さんは釣りを始めた しばらくすると 近所の子どもが二人 竿を肩に担いでやってきた 述べ竿に唐辛子浮子をつけて餌はミミズ 釣り始めるなり竿を曲げている 15〜20cmぐらいのコバスを入れ食いさせている 「オレ明日学校にバスもって行く」 「オレも」 「学校の池にバスいれて飼うねん」 「オレも」 近寄ってバケツをのぞくとすでに十匹ぐらい 「入れ食いやな」 「いれぐいて?」 「ぎょうさん釣れてるなあゆうことや」 「いっつもこれぐらいは釣れるで、なあ」 「うん」 「そうか、きみら名人やな」 「めいじんて?」 「釣りが上手やゆうことや」 「そやで、オレらクラスで一番釣りうまいねん、なあ」 「うん」 「釣った魚食べたことあるん」 「農薬入ってるからアカンてお父ちゃんに言われてるねん」 「そうか」 「おっちゃん釣れた?」 「あかん」 「おっちゃんミミズもってへんの?」 「もってへん」 「あげよか」 少年は気の毒そうな顔になって ミミズを数匹つまんで差し出した 「ありがとう、けどもう帰らなあかんねん」 「またおいでや、ミミズあげるから」 「ああ、ありがとう」 土手を歩いてると足元に 見逃しそうな小さな立て札があった 『釣り禁止・違反したる者は罰金54円也徴収する』 と、かすれた字で書いてあった 「なんやこれ?54円‥‥‥て」 もういちどよく見ると 『4』ではなく漢字の『千』だった ほのぼのとした気分に包まれつつ家路についた まだ夕まずめには時間があったが なぜか釣りをする気力が失せてしまっていた これは数年前 実際にあった話だが 夕べそれと同じ情景を夢で見た 夢で見たことが現実に起こることを「正夢」というが こういうのはいったいどういうのだろうか 6 may 2003 黄金週間 今年もやっと終わった ああよかった 7 may 2003 風雷雨 せっかっくの黄金週間やというのに 暴風雨+雷 荒天につき 明日の能登メバルは中止にした ああ 明日は何して暮らそ 8 may 2003 むだ せっかく休暇を取ったのに 何をすることなく 一日を無駄に過ごす 修行場からの帰り道 前が見えへんぐらいの雨‥‥‥ どう考えても 魚釣りをする状況ではない タイ式ルアーにカシューで色を塗る 濃黄を塗る‥‥‥ 濃い黄色て‥‥‥オレンジ色やがなこれ 昼頃 雨は小降りになってきたけど 風がごつい 窓がビシビシゆうとる 時代劇専門chで 銭形平次を見てるうちに あまりのしょうもなさに寝てしまう 目が覚めたら 付き馬屋おえんが始まってた 今日はヨメが東京に行ってるので ムスメの舞とドミノピザ Lサイズとチキンとポテトを頼んだら ぎょうさん余ってしもた ああ なんか吐きそや やっぱりヨメが居らんと食いモンも片づかんなあ ドラゴンズがやっと連勝 ほんまに しょーもない一日やったなあ 人生に「無駄」は必要不可欠と思っているが 今日の無駄は ほんまに無駄に思えてきた もう‥‥‥寝よ 9 may 2003 GBN 遅い朝 昨日の残りのピザを腹に詰め込んで 東播へ行く 雲ひとつない青空 ちょっと風がきつい 11:50 Topwater Plugging には ちょっと天気が良すぎる‥‥‥ まずブルーギル K池‥‥‥ノーバイト M池‥‥‥1バイト0フィッシュ F池‥‥‥ノーバイト(姿なし) D池‥‥‥1バイト0フィッシュ T中池‥‥‥5バイト2フィッシュ 13:30 BUMS ホッコゲナMPに 今季最大の19.5cmがチャボッ!チュボッ! T下池‥‥‥10バイト4フィッシュ 14:00 Nobby's Darumasan に 14〜18cmがチョボッ!×4 14:30 遅い昼飯 らんめんのラーメン(大盛り) 次はバス Y下池‥‥‥3バイト2フィッシュ 16:25 Heddon ザラパピ に36cmが凹! この池のベストヒットプラグ‥‥‥て 16:35 ほぼ同じ場所で32cmが凹! これはまだ抱卵しているようなおなか Y上池‥‥‥ノーバイト K池‥‥‥ノーバイト 締めはナマズ しかし M川‥‥‥大増水・濁流・激流 それでも暗くなった19:40 頃 Ching Dong Stick に2連発 2発目は乗ったがすぐにバレる 思わず「Ah!」と大きな声を出してしまう はずかしっ 車に戻ってラジオをつけると 東京ドーム D0-5G 8回表Dの攻撃 井上‥‥‥2塁打 アレックス‥‥‥ヒット 大西‥‥‥2塁打 福留‥‥‥ホームラン D4-5G 立浪、谷繁、クルーズ‥‥‥凡退 山陽道をぶっ飛ばして帰ってくると 9回表Dの攻撃 酒井‥‥‥空振り三振 荒木‥‥‥ヒット 井上‥‥‥センターフライ アレックス‥‥‥フォアボール 蔵本(代打)‥‥‥レフトヒット同点 福留‥‥‥センターヒット逆転 立浪‥‥‥センターヒット2点差 D7-5G ドラゴンズ3連勝! バンザ〜イ! バンザ〜イ! よう遊んでくたびれた これでナマズを釣ってたら 世界一幸せな釣り人になれたのに‥‥‥ 10 may 2003 箱 昼過ぎ ラドン奥村師から電話あり ラ師の携帯電話 用のあるときはかかってくるけど こっちが用のあるときはかいもくつながらん エクストラ自分勝手なケータイや ラ師 今から渡淡する模様‥‥‥ ちゅうことは そのまま朝まで釣りして 朝青野‥‥‥ あ そうそう 明日は坊主めくりやというのに ホィットレーの毛鉤箱がない ギル用毛鉤が満載の 黒アルミのホィットレーがない えらいこっちゃ あかん 今からちょっとだけ巻こ 11 may 2003 坊主めくり 朝5時半に起きる なんやかんやしてたら6時半になる そろそろ猿さん来るころや 荷物をまとめてたら猿さんから電話 「今起きたとこです」 猿さんほっといて出発 途中で前をACBさんの車が走ってる 横にはだれも乗ってへん なんやそれやったらあしべさんと一緒に来たらよかった ‥‥‥と 到着してから羽山さんに言われる ごもっとも 8時からゴミ拾いスタート ペットボトル コンビニのビニール袋入れ食い すぐに回収袋満タン 回収したゴミを囲んで健闘を称えあう60'sの面々 左から辰巳氏、小西氏、芦辺氏、羽山氏 9時ちょっとすぎ釣りスタート 釣れへん ぜ〜んぜん釣れへん 何がどないなってるのか かいもく釣れへん 釣れへんところへ猿さん到着 ACBさんは2匹釣ってトップ独走 他の4人かいもく釣れず 結局第1ラウンドは丸ボーズに終わる なんぼ坊主めくりやゆうても 坊主では話にならん ドライフライをあきらめてウエットフライに変更 それでも ぜ〜んぜん釣れへん 小西さんがどいたあとにこそっと入る をを! コギルぎょうさん発見 しかしつつくだけでいっこも食い込まへん フックサイズを#12から#15に変更 とたんにチビギルが釣れだす チョコマカと15匹釣れるが10〜12cm級ばっかり でっかいのが浮いてきたので 狙いを定めてフライを落とす と‥‥‥水面下20cmぐらいのところでパクリ 20cmアップの姫かと思たら なんと17cm級(メバルならキーパー) ちょんまいのばっかり釣ってると 17cmがやたらごつう見える 雨は小止みなく降り続いてる 風が出てきてめちゃくちゃ寒い 指がかじかんで クリンチノットがアイキャンノット能登半島になる 第3ラウンド途中でイヤになり始める 横で羽山さんが 「誰かがやめよ言わんと誰もやめへんよ」と言うので 「止めよ」と言う 合計17匹釣って帰ってくると なんと優勝 信じられへんぐらい誰も釣ってなかった 大会史上最低の優勝となる 優勝賞品のジャックウルブスキンのバッグ(偽物)は じゃんけん負けてゾンマサにかすめ取られる 敗者復活戦でじゃんけん勝って SHIMANOのスカンクTシャツをゲット これ最高にしぶい 横山会長の焼き鳥を食いながら談笑 しかしまあ なんで うちのクラブの大会は こうも雨にたたられるのでしょう 最後のラドン奥村氏の挨拶で 「雨男は挙手しなさい」と言われたので とりあえず名前に雨がんむりついてるし手を上げたら 吉田くんと猿さんも手を上げてた ところで今日は ノンアルコールビールを3本も飲んだので ぐでんぐでんになりました ああ 釣果もからだも さぶかった 12 may 2003 初浮き なんと5月になってやっと初浮きであります 夕方ボンビー横山と近所の池に行く 近所といっても高速道路を飛ばして約1時間だから まあぎりぎり近所といったところであります 池の水は夜店の冷しコーヒー色をしていて 決して美しいとは言えないのであります しかし、ここはいつもこの夜店色なんだから バスたちもきっとこの色に馴染んでいるはずで‥‥‥ さて‥‥‥出撃 釣り初めて間もなく異変に気付く‥‥‥ えらく座位置が低い‥‥‥ような ををを! 空気が抜けているではないか! 出撃前にパンパンに張っていたフロータがベコベコしているではないか! 水が冷たいから膨張していたエアが萎んだか? いや、そうではない 15分もするとフローターはお婆さんみたいにシワシワになってきた! 冬の間にPVC製のチューブが劣化したにちがいない どこからともなく空気がもれているのだ 手で押さえてもお婆さんのようにベコベコしている このカディスのフロータ、もう6〜7年は使っているからなあ いわゆるひとつの経年劣化だ 池の対岸を釣っていたボンビー横山が竿を曲げる ファイトする間もなく釣り上げる 「どひぇ〜!こ〜んなチンマイやつや」 とリリースしようとするので 「まてこら写真、写真!」 結局これが二人合わせても最初で最後の一匹 プラグはたしかハンサムボーイのような‥‥‥ ボンビーは5〜6バイトでこのチビバス1匹 対するボクはノーバイトノーフィッシュ あ、カエルが3回ほどブッシュウォーカーにバイトしました‥‥‥ 言い訳のようやけど、お婆さんではキャストもままならない バックスィングをしたら、そのまま後ろにひっくり返りそうになる バルブキャップを外して口で空気を入れてみたら少しもちなおす しかし、またすぐにシボシボとお婆さんに逆戻り そうこうしているうちに 今度はボンビーが自分のフロータにフックを突き立てる オマケにリールはスーパーグレートバックラッシュだ! 『ブシュブシュブシュブシュ〜〜』 とボンビーのフロータがみるみるクソババアだ! 「ををを!沈んでいく!あかん、死ぬ、死ぬ〜〜」 かくして2艇の沈みかけのお婆さんは陸を目指したのでありました 修理してる時間はない よしっ!陸っぱりじゃ!お陸っぱり! と、早々にフローターを畳んで別の池に転戦 しかし 結局、な〜〜〜んにも釣れずにジ・エンド ああ、ついてない人生やったなあ‥‥‥でありました いやはやおはずかしい‥‥‥ 13 may 2003 フロータ 新しいフロータを買う フィッシングキャット4 おねだんおいくら? にまんななせんにひゃくえん うわっ!たかっ! けど生活必需品ゆえ いたしかたございません しかし 考えてみると フロータて安うなったなあ 昨日まで使たカディスのフロータ 名古屋のイ○ガ○で ごまんさんぜんえん‥‥‥やったと思う 新しいロッドグリップを買う ゼニス おねだんおいくら? よんせんきゅうひゃくえん うわっ!やすっ! にぎりやすいけど デザインぶっさいくや‥‥‥ コルク削ろ ホンマはハヤグリほしいけど これ以上は要求でへん なんせ ボクは8本もハヤグリ持ってるし 世界一のハヤグリヘビーユーザーやし まあ 贅沢な話です タイ式ルアー 「マディー」の塗装に失敗する‥‥‥ カシューの「赤」が流れた 以前も何度か赤だけ流れたことがあるので できるだけ赤は使わへんことにしていた しかし今回は タイ雷魚のイメージ(レッドスネークヘッド)から どうしても「赤」を使いたかった もっとも ウレタンシンナーで2〜3倍に希釈したウレタンを吹いて 色止めしてからどぶ漬するのが鉄則やけど そんなことせんでも 赤以外の色は つまり黒、白、紺、緑、朱、黄、濃黄などなどは いきなりどぶ漬をしたかて流れたためしがない ああ もう赤なんか使わへんぞ 下地が黒のとき以外は赤なんか使うもんか と心に誓う タイに住むシゲちゃんとトシちゃんに贈るルアー これでまた一ヶ月先延ばしになってしもた ああ 早よせんと トシちゃんタイから帰ってくるがな ああ‥‥‥ 14 may 2003 へそまがり みんなが メバルメバルと言い出すと ボクは急に メバル釣りに行く気がしなくなるのはなぜでしょう そういえば みんなが バスバスバスと言い出したころ ボクは急に バス釣りに嫌気がさしたことがありました 逆に みんなが バスが釣れないバスが釣れないと言い出すと ボクは無性に バスが釣りたくなるのです これはいったいなんででしょう いつも ひとと違うことをしていると 妙に落ち着くのはなぜなんでしょう (そんなことってありませんか?) (ありませんか‥‥‥ボクだけですか) これはたぶん ボクのヘソマガリな性格からくる ある種反骨精神なのでしょう そうそう ボクは中学校の頃 みんなから「反逆児」と呼ばれてました しかし 協調性がないとは思わないし 人嫌いでもないし‥‥‥ たぶん 単に人と同じことをするのが 面白くないだけかもしれません まあ実際困ったもんです さあ みんながメバルに走ってる間に ボクはせっせとバス釣りをしよう ボクはせっせとナマズ釣りをしよう 小さな自己満足のために‥‥‥ 16 may 2003 今季フロータ初バス 夕刻 ボンビー横山と近所の池へバス釣りに行く 今日の池は初めて浮く池 山の中にあってロケーションはなかなかよろしい さっそく新品のフロータで進水 ところがこのフロータ 座席の下にウレタンフォームを入れるタイプで それを知らずに浮いたもんやから 漕ぎにくい漕ぎにくい‥‥‥ それでもまあ なんとかキャストはできるのでそのまま釣り始める 葦の群生の奥でゴーストに「凹っ」と出る 持ち込んだが乗らず‥‥‥よくあるパターン さらに ハングの下に滑り込ませた珍丼棒に 「ショボッ」としょぼいバイト とりあえず持ち込んだのであわせると ガリガリに痩せたジャスト40cm 頭がやたら大きく見える まるでハタハタの一夜干しのような‥‥‥ しばらくネチネチと釣り進んで 岬の先端に差しかかったところで これまた「ショボッ」と珍丼棒に元気なく出る 持ち込んだのを見てから大きくアワセると こんどは少しマシなファイト しかしあんまり大きくない やり取りを余裕で楽しんでから 上がってきたバスは36〜7cm級 さっきより若干太っているとはいえ それでも栄養不良気味‥‥‥ 「出方がショボイ」とボヤキつつ‥‥‥ けっこう満足そうな表情の私 昨日の雨で活性が低下したのか それともあんまりエサになるものがないからか ここのバスは痩せてて元気がない 結局1時間ぐらいやって3バイト2バス 今季フロータ初バス おまけにチンドンスティックに2本釣れたので まあヨシとせねばならない昨今の水面バス事情である ところでボンビーはというと 1バイト0フィッシュ なななんと 足ヒレを家に忘れてきたらしい で どうやって漕いだかというと‥‥‥平泳ぎ ははは ぜんぜん進んでないぞ アホちゃうか こないだはパンクでクソババアになるし これでは納得いかんのもうなずける 日が暮れて ナマズ釣りにM川へ‥‥‥ この日のチャレンジは珍丼虫+ケミホタル MU式輪ゴムリグを採用‥‥‥ ミスキャストでボサに突っ込んでも ナマズがかぶりついても外れなかった 対するボンビーはノーマル珍丼虫 どっちがぎょうさん出るか 勝負勝負 ななななんと! 釣り初めてすぐにケミホチンドンにドッカーン! ‥‥‥乗らず さらに次のキャストでまたドッカーン! 今度は乗ったがすぐにバレる をを! この調子でいくと 今日はいったい何発出るのか‥‥‥ と一瞬ほくそ笑んだが その後約1時間 アタリの「ア」の字も ナマズの「ナ」の字もなし ボンビーも当然ノーバイト こんなお寒い状況では ケミホタルの威力はまったく実証できないではないか とりあえず ケミホタルが腹に付いてるルアーでもナマズが出る ということだけはわかったが‥‥‥ 17 may 2003 水没電話 昨日 バス釣りしてて 携帯電話池にはめてもた しばらく 何にも表示せえへんかったけど 振り回して水分飛ばしたら 電話がかけられるようになった ただし相手の声がやたら湿っぽい‥‥‥ 電池はずして乾かしたら たんまに液晶表示するようになった ドライヤーであつあつにしたら 時計が表示した 一晩冷蔵庫で冷やしたら メールもインターネットもできるようになった 半日ふたあけて干しといたら にじんでた液晶がきれいに元通りになった 完璧に元通りや ただし水没マークは出てるけど‥‥‥ ああ 買い替えんですんだ ラッキー これで 電話機水にはめたん2回目や ‥‥‥というのを 5月17日付の「talk to myself」に掲載予定という予告通り 掲載しておく これを読んで 「おれも水にハメタことあるぞ」 という人は 当HP掲示板にて独白されたし 18 may 2003 ゆめ 市役所の駐車場‥‥‥ 用事を済ませて戻ってくると ちょうど ゾンマサの車が駐車場に入ってきて 私の車の横に止めよった 「びっくりさしたろ」 思て 気付かれんようにそろーっと近づいていって 「地震や! 地震や!」 ゆうて 車をグラグラ揺らしたった そしたら 運転席のドアが開いて 知らんオッサンが降りてきた 「なんやコラ!」 「あ!」 これゾンマサの車ちゃう 19 may 2003 トップメバル 納得のいかん今季のメバル釣りに終止符を打つべく独りで鳴門へ行く 何が納得いかんのかというと‥‥‥ワーム 1グラムほどのジグヘッドにちょんまいワーム付けて 投げて巻いてコツンときたら合わせる この極基本的な動作に飽きてきたのかも知れへん 「ヘタクソのクセにエラソに言うな」 ‥‥‥ごもっとも 26cm以上のメバルを釣り上げたこともないクセに たしかにエラソなことを言えた義理ではない しかし 去年まではプラグや毛鉤を駆使して もっとアグレシブにやっていたではないか それが 気が付けば今年はワーム一辺倒だ なぜそうなったのかというと 結果的にこれが一番釣れるからだ これでは 自分で自分のメバル釣りを退化させているような気がする そこで ペンシル ポッパー リップレスミノー等々をぶらさげて 独りで鳴門へきたというわけだ 大潮満潮前後‥‥‥ 海面は一度も微笑まなかった 何を投げてもいちども水面は割れなかった そこで辛抱しきれずワームを投げてみたら コツンコツンと掌級が当たり前のように釣れてきた 「つまらん!オマエの話(こんな釣り)はつまらん!」 hr> 20 may 2003 トップバス&ライギョ 納得のいく釣りをしに徳島まできたのだが なかなかそうは問屋が卸してくれない 早朝から日暮れまで ジャンキー内藤と944を釣る つごう13時間ボートで浮いていたわけだが 真剣に釣りをしたのはほんの30分ほどだ あとは バリボリとおやつを食べながら ペチャクチャととりとめのないバカ話に終始しつつ ダラダラとプラグを投げ続けた それはそれで じゅうぶん納得のいく楽しい時間であり まったくもって非の打ち所がない 魚はそこそこ水面を割り ほどほどに竿も曲がった しかし もっとたくさん出て欲しかったり もっとデカイやつに竿を曲げて欲しかったりと 際限のない釣り人の欲望が渦巻いていたことも事実だ まあ 世の中はそんなに都合よくできていない‥‥‥ ということは じゅうぶんわかるけれど しかし この雨はどうだ 21 may 2003 メジロ エンドレス森下から 「また日本海でメジロ4本釣ったぞ」 とメールがきた ここのところ絶好調らしい 「一本持ってこんかい」 と返信すると 「わかった一本持っていく」 と返ってきた で メールがきてから かなり時間が経ってるのに なかなかけえへんのでおかしいなあ‥‥‥と思てたら しばらくしてエンドレスから電話がかかってきた 「ゆきさんとこ行く道わからんようになってもた」 「なんでやねんいっつも来てるやんか」 「生瀬の方から来てん‥‥‥道ややこしねん」 「いまどこに居てんねん」 「それがわからへんから電話してるんやんか」 「自分の居るとこがわからんのんかい」 「そやねん‥‥‥ここどこや」 「知らんがな!カーナビぐらいつんどけ」 「そんなもん買う金あったら苦労するかい!」 「釣り行く金あるクセに」 「そんなもん釣りは借金してでも行くわい!」 「そらそやな‥‥‥そこら辺に何か目に付く建物ないんかい」 「あっ!学校ある」 「どんな学校や」 「えーと‥‥‥甲子園大学て書いたある」 「それぜんぜん逆の方へ行っとるやんけ」 「あっ!光ケ丘中学校!」 「よけ遠なっとるがなもう」 「あらっ!また甲子園大学!」 「あほっ!おんなじとこグルグル回ってどないすんねん!」 「あらっ!また光ケ丘中学や」 「一生回っとけ」 「ひえ〜〜〜おれ一生ここから出られへんのんか」 結局 生瀬から逆瀬台まで 普通なら10分で来るところを 1時間半かかりよった さすがはAQ300や‥‥‥‥‥‥ で 70cmはゆうにあるメジロ よめがきれいに三枚に卸しよった なかなか見事な腕前! しかし 娘と親子3人で必死になって食べてやっと片身‥‥‥ もっと手ごろなサイズ釣ってこんかいエンドレス! 22 may 2003 サツキマス I川でサツキマスが釣れるというので 天下茶屋の小西さんに案内してもらう で 着いたところは なんと昔懐かし 「なんでもありトーナメント」を やってたところ へえ こんなとこにサツキマスがおったんか! 知らんかっとった でで 昼過ぎから夕やみ迫るころまで レイチューンミノーを投げまくって 3本ロストしてボーズに終わる ああレイチューン‥‥‥立売堀 小西さんは一発掛けたがバラし 以後 アタリの「ア」の字も サツキの「サ」の字も なし ま そう簡単に釣れる魚ではないことはじゅうぶん分かっているので たいしたショックもなく道具を片づけはじめる‥‥‥が ここであっさり退散してはゲテモノ師の名折れである と ナマズ竿を持ってふたたび川へ‥‥‥ ををを! 釣れました 釣れました Ching Dong Stick に出たええナマズ わはは なかなかよう肥えたええナマズ うれっそーな顔しえますわ 24 may 2003 バンブーライン Bristleタイプのオールドアルミグリップの握り部を ブンブンの和竿製作コーナーで見つけた布袋竹に換えてみた ををを! まるでGUCCIの"Bamboo Line"だ! 気になる竹のお値段 上980円、下1580円(税別) 勿論ハヤマグリップには到底及ばないが 握り心地は悪くない 製作時間も2本でほんの数十分だ 古いリールを載せてみるとこれがまたなかなかの味わい たまにはこういう握りで釣ってみるのも一興かな 27 may 2003 デジボックス Angling Netは シカゴのサーバから今のサーバに乗り換えてまる2年になる もうじき契約更新の時期が近づいてる この前 そのレンタルサーバ屋が 「Angling Netはもうじきパンクするぞ!容量オーバーやぞ!」 とメールで脅してきた 「オーバーしたらどうなるのですか?」 「イカレコレになってまうんや!」 「ひえ〜どうしたらよいのですか?」 「要らんコンテンツを削除したらええんや」 「いや、そんなこと急に言われても‥‥‥」 「ほたらもっと容量の大きいサーバーに借り換えたらどや?」 とえらい高飛車や けど 大容量のサーバはおねだんが‥‥‥ 「なんとかなりませんか」 「なんともなるかい!金出せ!金さえ出したらなんとでもなるぞ」 「メール使てへんのでメールサーバ切ったらどうですか?」 「うむ、それはなかなかええ手や」 ちゅうことで ぜんぜん使てない Ikasas@Angling.net を削除することにした しかしログインパスワードがわからへん 「すんません、パスワード教えて下さい」 「なんや!また忘れたんかい!ほんまにもう!あほっ!」 とブツブツ言いつつファックスでパスワードを送ってきてくれた ただし 「受領サインをファックスで24時間以内に送り返せ! さもないとパスワード勝手に変更してまうど!」 とあくまでも高飛車や しゃあないからファックスで送り返そ思たら なんでかぜんぜん送られへん 普段ファックスの操作なんかしたことないからなあ‥‥‥ 仕事中の嫁にケータイで相談する 「ファックス送られへんねん」 「受話器あげた?」 「あーっ!あげてへん!」 「あほっ!」 で 受話器を上げてやってみたら ファックスは動きだしたけど今度は相手が出えへん なんべんやっても繋がらへん そのうち嫁が帰ってきて 「どう?ちゃんと送れた?」 「それがアカンねや、相手に繋がらへんねん」 「どれどれ‥‥‥アンタFAX番号まちごてるやんか!あほっ!」 「え、うそ!あ、ほんまや!」 ゼロを1個余分に押してた なんべんやってもアカンはずや‥‥‥ かくして返信ファックスは嫁の手で無事送り返すことに成功した あーよかった で パソコンの設定画面でメールサーバの削除をやってみる ‥‥‥なんでや? ぜんぜん設定変更でけへんやんか 困り果てて 「あのー、うまいこといきませんねんけど‥‥‥」 と、メールを送ったらすぐに返事が来た 「オマエ何やってんねん、こうこうこないするんじゃ!あほっ!」 と、言われるままにやってみたら おおお! うまいこといった! あーよかった しかし‥‥‥これって なんかなさけなくない? 28 may 2003 なまず釣り 膳所の浜辺を離れてロンリー 瀬田の流れに身を任せ 唐橋潜って南郷の堰抜け 岩に染み入る立木観音 ‥‥‥という 十数年前に作った歌を歌いながら 瀬田川を目指した おお 来るわ 来るわ‥‥‥ 猿さん おかさん zungさん 中川さん RTさん 天下茶屋koniさん はやまさん 堺商人さん(来た順) 全員丸坊主! まあこうゆうことはよくあることですけんど 楽しかったらええやんか 30 may 2003 台風4号 こんな季節に台風が日本に来るやなんて 小学校の理科の時間にも習わなんだ 夕刻 台風の余波で風雨が強まり 期待していたバチ抜けシーバスを中止にした で 急激に暇になったので 例によってFishing tackleをいじる Ching Dong Stickを削ったり 竹グリに色塗ったり フックをバーブレスにしたり Ching Dong Bug (Night version)の背中に 化学蛍固定用の金具を装着したり‥‥‥ 部屋中にカシューとテレピン油の臭いが充満し 机の上と言わず床と言わず金属粉と木屑が飛び散り そこらじゅうに工具と材料と部品が散乱する 夜も更けてきて どこから片づけたらええのやら‥‥‥ ああ 工房が欲しい old tales |