Angling Net / ikasas ikuy's "talk to myself"




1 oct. 2004 Ching Dong Musician

修行明け
逆瀬川の駅で電車を降りると
心地よいミュージックが流れてくる
何かと思って見てみると
チンドン屋が美容室の宣伝をしていた

鐘太鼓のお姉さんと
大太鼓のピエロのお兄さん
それに
絶妙の味を出してるクラリネットのお兄さんの3人バンド

携帯電話のカメラを向けると
ちょっと照れつつポーズをしてくれる
しばし旧き佳き昭和にひたる

ボクが子供の頃は
チンドン屋はごく普通に町にいた
どこかの店が開店セールや
商店街の大売り出しともなると
チンドンピ〜ヒャラ
チンドンピ〜ヒャラ
賑やかなこと
賑やかなこと
ああ
懐かしいなぁ‥‥‥


今日
我が中日りゅうちゃんずが広島こいさんずに負けて優勝した
負けて優勝というのもおかしなハナシだが
りゅうちゃんずが負ける前に
マジック対象のニューサニンリョーズが負けたので
その時点で優勝が決まっていたのだ
それにしても
なんとも不細工な優勝決定だ
まあ
今年のりゅうちゃんずは
内野安打
盗塁
送りバント
犠牲フライ

1点取って守る野球なので
こういう決まり方もらしくていいか‥‥‥


2 oct. 2004 ichiro

米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は、本拠地シアトルでのレンジャーズ戦で3回の第2打席に中前打を放ち、シーズン258安打の大リーグ新記録を達成した。

↑と簡単に書いているが、80年間破られていない記録の更新である。

イチローは、プロ1年目から打率.366でウエスタンリーグの首位打者を獲得し、2年目には1軍で活躍し、誰も打てなかった野茂から本塁打を打ったにもかかわらず、監督の「振り子打法が気に入らない」という理由だけで2軍に落とされ、二年間の下積みを強いられた。
監督が交代(土井→仰木)した3年目の1994年から2000年まで、パシフィックリーグで7年連続首位打者となりシアトルマリナーズへ移籍する。
今となってはどうでもいいことだが、土井正三の失態さえなければプロ入りから9年連続首位打者になった公算は非常に高い。これだけ優れたプロスポーツ選手でさえ、上司を選べない不遇に人生を左右されかねないのである。おお人事、おお人事だ。


3 oct. 2004 japan vs qatar

サッカーアジアユース(U-20)
ニッポンvsカタール
ニッポンが延長0-0の末
PK戦で5-4で勝った
強い方が勝つとは限らないのだ
◎ニシカワ
○カレン
×ヒマラヤ

そこで
この焼酎

いくらマイルドなのが隆盛とはいえ
これはダメです
まったく焼酎の佳い部分が欠けている
‥‥‥甲類かと思った


4 oct. 2004 top water junky

Top Water Junky "TICKTACK(L)

なにがどう変わったかということを
端的に言い表すとすれば
「存在感が増した」
ということだろう
実に美しい
そして
実に愛らしい
トップウォータープラグというものは
こうでなくてはいけない


5 oct. 2004 Bass & Catfish

久しぶりのバス釣り
雨‥‥‥坊主逃池(ぼうずのがれいけ)
ひたすら
チクタク (L) を投げ続ける

池を一周して小バイト5発
一発も乗らず寂蓮法師となる
ヱンドレス森下
陸っぱりで2匹釣る
ああ‥‥‥無情
転戦
十数年ぶりに竿を出す亥の子谷池
ノーバイト‥‥‥
ヱンドレス森下
浮き輪ででかいのをかけてばらす
ルアーはいずれもエンドレス・モーリー5/8oz

後半戦はナマズ
雨で大増水したへ美嚢川へ
オンリーチンドンスティック
6発目にやっと乗る
んんん〜でかい!

血圧上がる
溜飲下がる
テンション上がる
脂下がる
やっぱり魚釣りは魚を釣らないと‥‥‥なぁ


6 oct. 2004 hatsugama nubo

ヨコヤマ会長にゐもを一本もらう
ボジョレヌーボーならぬ
「初釜ヌーボー」

一年ほど前に一度飲んだゐもだが
一年経つと味覚も変わるからもう一度飲め
ということだ
なるほど
前回より印象は佳いぞ
ヘンなクセもなく
一年前に感じたピリピリしたところもない
なるほど
なるほど
ここのところ
イマイチなゐもに当たっているせいもあってか
なかなかイケるのである
ヨコヤマ会長
おおきに
おおきに


7 oct. 2004 saberfish

秋だ
海だ
太刀魚だ

「長いあいだ魚釣ってまへんねん」
と、悪びれぬ様子のヨコヤマ会長

タチウオが釣れ始めたという噂が広まって
651の渡船屋は大繁盛だ
M渡船で651へ渡る
(M渡船‥‥‥て、宮本てごつい字で書いてあるやん)
同行者は背中にB'sの神様を背負ったヨコヤマ会長
この男、最近まったく不発である
何をやってもことごとく「凶」と出る

遠投の表層できたサーベルフィッシュ
Lucky Craft "LV500AYU"

この日のタチウオはとても不機嫌で
バイトは5発だけだった
(2キャッチ、1バラシ)
ヨコヤマ会長は案の定
寂蓮法師に終わった
ああ
気の毒を絵に描いたような結果だった


11 oct. 2004 yuko nagisa

テレビで渚ゆう子を見た
ぷくぷくに太って
ごっつおばちゃんになってた
もう還暦やからなぁ‥‥‥
「京都慕情」を歌てた
ベンチャーズが作った曲で
原題は「Reflections in A Palace Lake」らしい
「パレス湖に映る影」‥‥‥?
作詞は林春生(はやしはるお)
春生というと
すぐベトナムの生春巻きを連想してしまう
聴いていると高い音が出にくいみたい
もぅ歳やからなぁ‥‥‥
しかし
しぶいなぁ‥‥‥
貫禄やなぁ‥‥‥


9 oct. 2004 yebisu kuro

風呂上がりに飲むビールは
天国への招待状だ

もし
ビールを飲むために
風呂に入る男がいたとしたら
ボクは
その男の存在を認める

ヱビス〈黒〉
汗が飛び
乾きが失せる
黒ビールのンジャロだ


8 oct. 2004 fishing tackle

雨が降ってるので
釣りに行くのをやめて
朝から我がもの顔の釣り道具らと闘う
こいつらは
ちょっと油断すると
じきに家の中でのさばって
ええ場所を占領して増長しくさるのである

【修理部門その1】
fish cat号を修理する
左肺に空気を入れてしばらく置いたが
あれ!?
なんともない
右肺やったかな‥‥‥
空気を入れてしばらく置いたが
あれ!?
なんともない
なんやパンクしてへんやん
あの空気漏れはなんやったんやろ?

【修理部門その2】
トップガイドのリングが割れたim-rodを修理する
あれ?
外れへん
これホットグルーちゃうやん
熱湯をかけて
接着剤を溶かす
あれ?
ぜんぜん外れへん
あかん
マタギに相談してみよ

【修理部門その3】
落札したpps561mlfのバットフェルールを交換する
熱湯をかけてFujiのフェルールを外す
完全に外れへんけど
接着剤がゆるんで何とか外せる
バット径をノギスで計る
13.8mm‥‥‥うわ
そんなぶっといフェルールあらへん
14mmの金色をマタギに注文する

【整理部門その1】
部屋中に散乱したルアーを整理する
種類別にオカバコやプラケースに片づけるが
よけい散らかる
少し捨てよ‥‥‥

【整理部門その2】
家中の壁という壁に立てかけられたロッドを整理する
種類別にまとめようとしたが
よけい散らかる
少し捨てよ‥‥‥

【整理部門その3】
使たら使いっぱなしのリールを整理する
種類別に引き出しに仕舞う
多すぎて引き出しが閉まらへん
すぐに使うヤツは出しておくことにする
よけい散らかる
捨てるのは勿体ないので
捨てんとこ‥‥‥

ああしんど
こんなことやったら
フロータ担いでバス釣りに行たらよかった


13 oct. 2004 Endless

ヱンドレス森下と東播へバス&ナマズ釣りに行く
ヱンさんと釣りに行くとめちゃくちゃオモロイ
人生そのものがごじゃはちろうのヱンさんだ
この日もスカタンの連打に笑いっぱなし
これがけっこういい腹筋運動になる

バスは余子浦池
ここは小さな池だが50upが潜む‥‥‥

Top Water Junky "TICKTSACK L"
この日のバスはこれ一本

予想を裏切る小学6年生級‥‥‥
それでもまあなんとかチクタクLを(半人前の)男にした
松本玩具のダイレクトドライブで初めて魚を巻いた
このリール
釣れると急に愛着がわいてくる
濃い葡萄色が素晴らしい
その後
さらに大物を狙って雨上がり池に転戦したが
6バイト0バスで寂蓮法師に終わる
風が強いので
微妙にキャストがズレる‥‥‥言い訳
本日トータル9バイト1バス
けっこうでかいのも出ていた気もするが‥‥‥
ああ
こんなはずではないはずだ

らんめんでハーフタイムの後
Q川へナマズ釣りに
この川
数年前から目星をつけていた川で
予想通り凹凹出る

これはなかなかグッドコンディション
ころころに太ったナイスナマズだ
Phantom 561-MLFで釣った
この竿
じつにしっかりしている
期待通りの名竿

川から上がって帰り支度をしていると
「出た〜」
と、河原で叫び声
ああ‥‥‥ヱンさん
いつまでやってまんねん
もぉ帰るで

最後の一投で出たエンドレスのエンドナマズ

朝までやっていたい気分だが
ニッポンvsオマーンを観なければイケナイので
ざんねんながら本日の打ち止め


14 oct. 2004 papalagi's lure

2006W杯アジア一次予選
ニッポンがオマーンに勝った
素晴らしい
涙が出るほど嬉しい
それにしても
中近東やアラビア半島の国々は手強い
サッカーを知らないニッポン人は
人口300万人の小さな国に勝って当然と思っているが
とんでもない
実力は西欧や南米と変わらないのだ
なぜなら
サッカー以外にスポーツがない国なのだ
つまり
サッカーをやるために生まれてきた11/3,000,000なのだ
強いはずだ
もし
1億数千万人のニッポン人全員が相撲をやれば
外国人横綱など生まれるはずがない
‥‥‥というハナシのレベルなのだ



南信のパパラギさんから自作ルアーが5つ届く
ペンシルベイト(100mm, 24.3g)
ダブルスィシャー(100mm, 25.9g)
ノイジー(100mm, 27.8g)
スプラッシュベイト(100mm, 32.2g)
ポッパー(45mm, 11.2g)
素晴らしいラインアップだ
並の素人ではこれだけのカテゴリはこなせない
見よう見まねしては出来すぎている
怪しい‥‥‥

さっそく洗面台に水を張って浮かべてみる‥‥‥

浮力
浮き角度(ウエイト位置)
喫水位置
むむむ‥‥‥完璧
いや、完璧すぎる
怪しい‥‥‥

後日
どこか近所の池で泳がせてみよう


15 oct. 2004 F1CT

修行明け
三宮のL.L.Beanへ
サイズ直しを受け取りに行ったついでに
「福一屋」のカレーてんぷらうどんを食べに行く
(ついでの方が遠いのでL.L.Beanがついでに訂正)
福一屋は
ホテル・ニュー蛇紋の岡本社長(jamさん)が推奨する店だ
jamさんの話では
昼時は大混雑らしいので昼過ぎを狙って行く
もしかして
jamさんも来ているかも知れない‥‥‥

淡い期待を抱きつつ谷町九丁目で降りる
じつは
南森町を過ぎた辺りから
ボクの口はすでにカレーうどんの口になっていたのだ

店にはいると
数人掛けの大きなテーブルが二つだけ
「えらい狭い店やなぁ‥‥‥」
サラリーマン風
肉体労働者風
遊び人風
失業者風
10人近い客が無言でうどんをむさぼり食らっていた
残念ながらjamさんは来てなかった
店の中はかつを出汁のいい匂いが漂う
うむ‥‥‥なかなかええ感じ
忙しそうにしてる店のおばちゃんをつかまえて注文する
「カレーてんぷら!」
「細いのん?太いのん?」
「細いのん」
「大?小?」
「大」
「かれーてんぷらほそだいね〜」
「はよしてや〜」
「はいよ〜」
うむ‥‥‥なかなかテンポがよい

そのときだ
突然
季節はずれのメッシュキャップをかぶった
赤いTシャツのjamさんが現れた
時差にして約1分
ジャストなタイミングだ!
ある程度予測はしていたものの
まさか同時分にホンモノのjamさんが現れるとは‥‥‥
偶然ではないけれど
偶然なような気がするのである
jamさんは
「かれーてんぷらふとしょう」
を注文
「ああびっくりした〜」
「びくりたなぁもぉ〜」
と言い合っているうちに
早くもカレーてんぷらが運ばれてくる
カレーうどんの上に大判のヱビ天がでんと載っている
ものすごいボリュームだ
もわわ〜んと立ちのぼる湯気とともに
カレーの切なげな香りが怪しく鼻腔をくすぐる
「いただきま〜す」
あ!
その前に写真、写真!

友よ!これが福一屋のカレーてんぷらだ!

画質が悪くて美味しさが伝わらないのが残念だ
しかも興奮して丼が画面からはみ出している

先ずひとくち‥‥‥うっ
うまい!
うっ‥‥‥うまい!
うっ‥‥‥うまい!
ずるずるずるずる‥‥‥うまい!
zrzrzrzr‥‥‥うまい!
出汁の取り方が絶妙だ
喜多方ラーメン級の細麺がほどよく出汁に絡んでいる
大阪一‥‥‥いや
世界一のカレーうどんだ
うっ‥‥‥うまい!


友よ!これが福一屋のカレーてんぷらを食うjamさんだ!

顔が大きいので画面からはみだしている
しかも興奮して完全にピンボケだ
う〜んブレスギーだ(ごみんに)

福一屋から徒歩1〜2分のところにある
jamさんの事務所にお邪魔する

撮影用にデスクで仕事をしているフリをするjamさん

室内は事務機器などがキレイに整理整頓されていて
ABUカージナルの箱がそこらに転がっているようなことは
まったくなかった

家に帰ると
もうF1CTが恋しくなっている


16 oct. 2004 saltwater competition

K浜で
17th Nig & Sax vs JLA
Saltwater Competition

二、三十人集まって
釣れたシーバスはたったの2匹‥‥‥
なんとゆうバッドコンディション
優勝したのはまさごさん
さすがに釣る人は釣る

遅れてきたまんちゃんが準優勝
ボクは当然のごとく坊主
ああ
これで3年連続寂蓮法師だ
まいった‥‥‥


19 oct. 2004 The wife and daughter who came from Saigon

修行明け
朝から雨が降っている
晴釣雨読
こんな日は釣りはやめて読書だ‥‥‥

ニシキタのジュンク堂へ寄る
シャッターが開くと同時に入店
「ベトナムから来た妻と娘ありますか」
「それ本のタイトルですか」
「そうです」
「少しお待ちください」
店員のおねえさんがコンピュータでデータ検索してくれる
しばらくして
「そういうタイトルの本はないです‥‥‥」
「そ、そんなアホなぁ‥‥‥」
ベトナムから始まるタイトルの本はゴマンとあるが
ベトナムから来た妻と娘という本はいくら探してもないと言う
「著者はだれですか」
「さあ‥‥‥」
「著者が分かれば絞り込めるんですが」
「あ!そや‥‥‥papalagiさんの掲示板みたら分かるかも」
「ぱぱらぎさんですか?」
「そうです、papalagiさんです、ちょとまてね」
携帯電話でG&GのBBSのとしちゃんの書き込みを見る
「あ、近藤紘一です」
「コーイチはどんな字ですか」
「コーイチはこんな字です」
「少しお待ちください」
著者名で検索すると‥‥‥
「サイゴンから来た妻と娘というタイトルならあります」
「え?!サイゴン?」
「サイゴンから来た妻と娘です」
「はは〜ん、としちゃんまちごとるなぁ」
「としちゃんて?」
「いや、こっちのハナシです、それでマチガイナイです!」
さっそく出版元に問い合わせてもらう
すると
1978年の出版ですでに絶版になっていると言う
さらに
文庫本なら今も文春文庫から出版されていると言う
「文庫本ならあるそうです」
「なんでもヱヱです、サイゴンください」

文庫本のサイゴンから来た妻と娘を買う

店員のおねえさんにはたいへんご苦労をお掛けしました
開店早々から25分かかってしもたがな


20 oct. 2004 Typhoon No.23

猛烈な雨が地表を洗い
強烈な風がいろんなものをなぎ倒した
いや
自然の力は偉大だ


21 oct. 2004 an eighteenth is elated in Japan

台風が通り過ぎると
ボクはとてもヒマなので
天神橋筋商店街へ昼飯を食いにいく
天七にある「十八番」
きっと「おはこ」と読むのだろう‥‥‥
ここもjamさんのいきつけの店だ
安くて美味いものといえば
なんといってもjamさんだ(ほめているのか?)

店の前には長蛇の列が出来る
タクシードライバー、職人風
サラリーマンらであふれる
店の前は客の不法駐車地帯と化す

いわゆるひとつの中華定食屋だが
特筆すべきは定食の品数だ
一桁台は海老で
十番台は鶏で
三十番台は牛で
六十何番までずらーっとメニューがある
気が遠くなる
ボクは初心者なので真ん中あたりを狙って30番を注文する
「十八番風焼き肉定食」だ
これが600ヱンですごいボリュームだ
餃子を追加注文したら
「餃子は二時からや」と怒られた
まったくのド素人だ
「十八番風焼き肉定食」は
ボクにはタレが甘すぎた
おかげで
ごはんがごはんがすすむくんだ
おかわりごはんのシステムがわからないので
どうしても焼き肉があまってしまう‥‥‥
それでもきれいに完食
ああ
四川風ピリカラタレにすればよかった
それより
隣のきれいなお姉さんが食べていた18番のBの
ラーメンの分厚い叉焼が‥‥‥
いや
それより
隣の隣のサラリーマンが食べていた
海老Chilliソースが‥‥‥
むむむ
たしかにjamさんの仰せの通り
隣の客の注文した品が
赤い薔薇に見えたり
青い芝生に見えたりする
とてもとても目の毒である

今度は「○○番食いに」またいこー
と、こうなるのであろう‥‥‥


23 oct. 2004 an eighteenth is elated in Japan


和風樽出し‥‥‥
ゐものクセに大層やねん
薄紙にくるんで
木の札に紙の札ぶらさげて
オマケに口に二重包装
邪魔くさいわ
ゴミは出るわ


いよいよ明日は日本一
ヤマモトマサで日本一

Windows XP SP2のせいで
えらいめした
Windowsは敵が多いから
あかんなぁ‥‥‥


24 oct. 2004 Delta Blues

今日
京都競馬場で
第六十五回「菊花賞」というレースがあった
ボクは朝から新聞をにらみながら
フルゲートの大外枠
18番を引き当てたデルタブルースという馬の名前に
すっかり魅了されていた
デルタブルース‥‥‥
デルタブルース‥‥‥
あの
チャーリーパットンが
サンハウスが
ウイリーブラウンが
そして
ロバートジョンソンが奏で歌ったブルース
それがデルタブルースだ
それに「十八番」はつい三日前
昼飯を食いに行った天神橋七丁目の中華定食屋の屋号だ
これは「くるぞ」と予感した
並みいる実績馬の中にあって
話題にも上らない8番人気の馬だったが
血統的な背景はあった
と言うより
それだけが頼りの馬だった
修行場へ行くと
競馬好きの何人かに「菊花賞は」と聞かれ
「十八番デルタブルース」と公言した
おまけに
世界一面白いシンデレラクンチョウという掲示板と
自ら運営するブルースの掲示板にそのことを書いた

果たして
デルタブルースは
鞍上に園田の名手岩田康誠を乗せ
2着馬ホウキパウエーブに1馬身以上の差を付けて優勝した

奇跡だ
高津の富だ
子ぇの千三百六十五番だ

デルタブルース 牡三歳(2001年5月3日生)
 (父)ダンスインザダーク(父の父)サンデーサイレンス
 (母)ディクシースプラッシュ(母の父)デキシーランドバンド
    ヘイルトゥリーズン系×ノーザンダンサー系


25 oct. 2004 good-bye, baseball

がっくりだ
がっくりだ
将棋でもないのに
先に三勝して王手をかけながら
大相撲でもないのに
相手を土俵際に追いつめながら
戦国時代の合戦でもないのに
この最終戦の天王山で
なんとも
なんとも無様な負け方だ
ああ
いやになる
いやになる
相手は高々十二年振りの優勝ではないか
プレーオフでフラフラではないか
こっちは五十年振りの日本一だというのに
それなのに
なんとも無様な負け方だ
ファンがいくら死ぬ気で応援したって
チームが自滅して死んでしまったのでは
どうにもならないではないか
ああ
いやになる
いやになる
野球なんてもう御免だ
野球に莫大な時間と労力を費やすことをやめよう
電車に乗って遠い野球場まで足を運んだり
テレビの前に長時間釘付けになることからも解放されよう
今日を限りに
ボクは野球から身を引こう

good-bye, baseball.....


27 oct. 2004 ton-soku

神戸に用があって昼飯は丸玉食堂だ
開店直後の11時15分に行くと一番乗りだった
豚足と麦酒を注文する

ネットリと骨にまとわりついた皮と肉を丁寧に箸で解しつつ
ブルブル振るえる肉塊を薄茶色に濁ったタレに浸けて口に運ぶ
う〜ん味はべりぐぅ‥‥‥
湯気が上がっているうちはさほどでもないが
少し冷めてくるとこれが相当な粘着力を発揮する
上下の奥歯がエポキシで接着されたようになる
コラーゲンの固まりだ
口を開くために顎に渾身の力を込める‥‥‥と
「ヌッチャッ」
という音を立ててやっと口が開く
唇を閉じるとすぐにくっついて開かなくなる
閉ざされた上唇と下唇の隙間に内側から舌をねじ込み
こじ開けるようにベロベロすると再び口が開く
それへさしてすかさず冷えたビールを注ぎ込む
う〜ん至福だ
刻んだコリアンダーが異国情緒を醸し出す
骨の周りに付いた肉は軟骨ともども見事にしゃぶり尽くす
豚足は見るみる白骨化する‥‥‥
ブルブル
ネチョネチョ
ブルブル
ネチョネチョ
う〜ん最高だ最高だ

ローメンを追加注文する

やや腰砕けな扁平麺が中華餡によく絡んで絶妙の味わい
具は豚、海老、玉子、白菜、葱‥‥‥
ヌルヌル
ズルズル
ヌルヌル
ズルズル
う〜ん最高だ

朝日麦酒(大ビン)、豚足、ローメンで1650ヱン
食べ終わると
まるで十朱幸代か叶姉妹のように
ボクは全身からコラーゲンを吹き出しているのであった


28 oct. 2004 944

日の出から日没までの間
‥‥‥という法律用語がある
立ち入り検査権行使の時間帯を示しているのだが
なかなか味わいのある表現である

同じくボクも
月の入りから月の出までの間
つまり
朝の5時半から夕刻の5時半まで
まるまる半日
トップウォータープラグを投げ続けたが
どうにもキャストが定まらず
ただの一度も思ったところにプレゼントできないまま
寂蓮法師に終わった

ジャンキー内藤は
難攻不落そうに見えるポイントへ
ビシバシとピンスポット爆撃を決め続けたが
それでもなお
水面は微笑まなかった
まったくもって激渋の944である

しかし
そこはそれ
流石は阿波の釣師である
夕闇が迫りかけた午後4時過ぎ
ついに
特殊ブレードの付いた秘策プラグで‥‥‥

竹がきれいな弧を描く

結局
この一匹がこの日のすべてだった

ああ
ざんねん!


29 oct. 2004 riemon


利右衛門「紅薩摩芋・新蔵出し」
えらく香りの高いフルーティなゐもだこと
オリジナル利右衛門の質実剛健な味からは
想像も出来ない「ヤワ」な飲み口である
しかも瓶がピンクだ
ああ、これはイケナイ‥‥‥
美味しいけれどこれではイケナイのだ
まるで肩すかしを食らった相撲取りのように
ボクはばったと土俵に諸手を着いてしまった

ああ
ざんねん!



31 oct. 2004 in Banshu of late autumn

南信州の茅野から
パパラギさんが鯰を釣りに来た
そういえば
去年も十月頃に
K浜まで酒をぶら下げてきてくれた
実家は芦屋にあるという
芦屋‥‥‥かぁ
ぼんぼんなんや‥‥‥

昨日は一日中小止みなく雨が降った
川はミルクティ色に濁っていた
おまけに
この前の颱風23号の豪雨で
川のカタチがずいぶん変わっていた
河原の木も草も岩もすべて押し流されていた
川は丸坊主になっていた

それでも何発か元気にナマズは出てくれた
しかし
パパラギさんの竿は曲がらなかった
どういうわけか
鯰を釣ったのはヱンドレス森下だった

とても嬉しそうだった
けど
ヱンさんが釣ってどないすんねん

稲妻がピカピカと光り
雷鳴がゴロゴロと轟き始めた
雨は本降りから土砂降りになった
苦渋の撤退を余儀なくされた
最後まで
遠来の釣り人の竿は曲がることがなかった

ああ
ざんねん!



old tales