Angling Net / ikasas ikuy's "talk to myself"



毎日更新(ウソつくな!)

1 aug. 2005 too painful octopus fishing

横山が遊んでくれないので
独り寂しくタコ釣り

4時のM本渡船で651に渡る
波止の内向きをリハビリウォーキング
釣り初めて1時間半
ナカジマガニのテンヤにやっとタコが乗る
すでにこの時点で疲労度70%
相変わらずタコはつらいなぁ

6時前
岸際で「グッ」と重みが‥‥‥
「よっしゃ二匹目」
竿を大きくあおったらタコではなく「根」
その拍子に汗ばんだ手が滑って竿を海に落とす
「おおまいがあ」
ダイコーのスピードスティックに布袋竹のゼニスのグリップが
カルカッタ401もろとも水深8mの海底へ
この時点で疲労度は80%だ
まあ
落とした場所が岸際なのでなんとか回収可能‥‥‥と
タチウオ用のシルバークリーク8ftにタコジグを結んで底ざらえ
何回目かに「グッ」と重みが乗る
「やったぁ」‥‥‥と
上がってきたのはイガイのかたまり
さらに続けているとまた「グッ」と重みが乗る
「やったぁ」‥‥‥と
今度はブニョブニョのホヤみたいな生物
イガイとブニョブニョを交互になんべんか引っかけたあと
ちがう感触で「グッ」と重くなる
「よし、やったぁ」‥‥‥と
上がってきたのはなんとちんまいタコ

「なんでこんなときにタコが釣れるねん!」
結局
なんべんかそれらしい感触はあったが
落とした竿は回収できず
疲労度は90%に‥‥‥

さらに‥‥‥
挙げ句の果てに
回収用のタコジグが根がかりする
それをはずそうとロッドをしゃくりすぎて
「ボキッ」
なんとシルバークリークのロッドチップがない
「おおまいがあ」
疲労度はついに100%に到達


つらい?

ここで一句

タコ二匹
リール一台
竿二本

どろ

【通解】
ミイラ取りがミイラになるというのは
こういうことをいうのだなぁ
それにしてもタコ釣りのつらいことよ


2 aug. 2005 painful dentist expert

歯医者へ行く

「まだ痛みますか」
「まだ痛みます」
「これ痛いですか」
「それ痛いです」
「これも痛いですか」
「それも痛いです」

毎度ばかばかしいほど同じ質問と回答だ

「今日は歯石を取りましょう」
「またですか」
「またです」
「じゃあ今日も歯石を取るのですね」
「そうです今日も歯石を取るのです」

毎度ばかばかしいほどお馴染みの歯石取りだ
これがどれほど痛いか‥‥‥
これだけは歯石を取られた者にしかわからない
つまり
歯石を取られた者にしか
歯石を取られる痛さはわからないということだ
世の中はそういうものだ


3 aug. 2005 kobe wanders

修行明け
神戸の町を徘徊する
いつもの喫茶店を二軒梯子して
11時過ぎに元町へ行くと
丸玉食堂が店を開けたところだった
よし一番乗りだ
鰻の寝床のような細長い店で早めの昼飯だ
酢豚と汁そばを食う

一杯350円の汁そば(麺はほぼ沖縄そば)

例によって丸玉食堂は
丸禿のおっちゃん
でっかい兄ちゃん
ちっこい小母ちゃん
腰の曲がった元ハオクーニャンのスタッフ4名態勢だった
それにしてもこの店のこの味とこの雰囲気
南京町とは全然違う
いつの間にかボクの舌に馴染んでしまっている

表へ出ると気温32℃
今飲んだビールがすぐさま汗になる
歩くスピードは亀の二倍、兎の十分の一だ
釣具屋を覗く
鈎や糸やガイドなどを買う
さらに
新開地方面へ徘徊しようと思っていたが
この暑さでは続行不可能と看た
大衆演劇はこの次にして
まだ昼過ぎだが引き上げることにした

暑いわ


4 aug. 2005 cicada drizzle

蝉時雨
二十四時間
鳴き通す

蝉は二十四時間営業だ
drizzle
drizzle
drizzle
延髄から脳味噌に響き渡る
たまらぬ


5 aug. 2005 summering method

暑い夏にブルースはつらい
殊にライトニンなどを聴いた日には
汗が二倍になって噴き出してくる
そこで夏限定音楽=ハワイアン
ボリュームを2/3ぐらいに落として
まだ涼しい朝のうちから部屋の空気に染み込ませると
幾分かは避暑になるのではないか

"KONA WIND"
Hawaiian Traditional Song Collection

伝統的なハワイアンソングを集めたオムニバスアルバム
パームビーチの涼しげなコナウインドを感じる

ニッポン人にとってハワイアンミュージックというと
いわゆるビアガーデンソングにトドメを刺す
バッキー白片とアロハハワイアンズ
ボス宮崎とコニーアイランダーズ
山口銀次とルナタヒチアンズ
ジョージ松下とアイランドキング
白石信とナレオハワイアンズ
等々のエレクトリックサウンドをイメージしてしまう
しかし
本来のハワイアンミュージックはそうではない
1987年にアメリカ政府が政略的にハワイ王朝をだまし取る以前の
伝統的で素朴なハワイ王朝音楽のことである
もちろんギターもなければウクレレもなかった時代である
残念ながらその当時の録音は残っていない

こちらは日本人ハワイアンバンドのオムニバス盤

"Hawaiian Best 24"
アロハオエ、タイニーバブルス、ブルーハワイなどなど

ビアガーデンで流れいるハワイアンソングの
ほとんどすべてが網羅されているお気楽盤だが
これもまあ
避暑には悪くはない

アメリカの政略的侵略後
メキシコ系移民が持ち込んだギター
ポルトガル系移民が持ち込んだウクレレが
今のハワイアンミュージックのスタイルを作る
特にメキシコ人によって持ち込まれたギターは
スラックキーギターという独自のチューニングで
今のハワイアンの基礎を築いた
いわゆるスチールギターの原型だ

"Hawaiian Touch"
Barney Isaacs & George Kuo

このアルバムでバーニーアイザックスは
6弦からC-E-G-A-C-Eの
Aマイナー7thのチューニングで演奏している
この優しい音の広がりはどうだ
目を閉じるともうそこはマウイだ


6 aug. 2005 white water lily

涼しげなヱはないかと
探し回っていたら
あった

白い睡蓮

かのモネも
この花に癒されたのであろうか
Bueng Borapetの赤いのも悪くないが
白もまた涼やかで美しい
実に
実に美しい


7 aug. 2005 white water lily

穴釣専用竿を作った
以前ネットオークションで安く手に入れた
江戸前の手刎竿を改造したものだ
糸巻きなどを取り払って
布袋竹の握りにリールシートを装着した
三本継の穂先部が折れていたので
先だけソリッドグラスにした
ガイドを15個取り付けてできあがりだ

Scorpion-1001の渋い臙脂色が合う

全長270cm
沖目のテトラを狙う竿には少々腰抜けだが
小ガシラ釣りには面白いかもしれない

秋風が吹き始めたら
こいつを持って淡路島へ行こう
小ガシラを釣って遊ぼう
そうしよう
そうしよう


8 aug. 2005 watermelon every day

夏は西瓜だ
毎日西瓜だ
三食西瓜だ

朝も昼も晩も西瓜だ
他に何も要らない
西瓜さえあればいい
つまり
西瓜のない夏などあり得ないということだ


9 aug. 2005 octopus that is painful in today

今日も辛いタコだった
マサゴ塾長にヱンドレス森下
それにキムチしんちゃんまで釣っているというのに
ボクのテンヤにはタコが釣れない

いや
一匹だけ
かかったことはかかったのだが
水面で「ポロッ」とはずれやがった
なんという理不尽なやつだ
くそー
これだから好かんタコなのだ

おまけに
帰りのカーラジオは
中日りゅうちゃんず1-7の大苦戦を伝えている
つらすぎる‥‥‥
ところが
悪いことばかりではない
家に帰ると同時に大逆転なのだ

よしとせねばなるまい


10 aug. 2005 japanese lantern

夏らしい
すてきな「ヱ」を見つけた
滋賀県多賀大社の万灯祭のヱだ
この一枚に「夏の夜」が凝縮されているではないか

撮影したのは彦根市在住の中川信彦である
真面目な性格が災いしてか
AQ値は伸び悩んでいるが
純度の高い社会性を持つ好人物だ

漆黒の闇を照らす御神灯
手前の提灯と後ろの提灯との遠近感が絶妙だ
さらに見事なのは前後の提灯の列の角度のバランスだ
見た瞬間
全身に「サヴイヴォ」が立った
こういう「ヱ」は
なかなか狙って撮れるものではない
自然体で構えて初めて撮れる「ヱ」である
じつにすばらしい


11 aug. 2005 friend in deep mountains and dark valleys

深山幽谷の友
岩魚である
先日
仙台に住む小川大輔が釣り上げた尺四寸だ

実に見事な魚体である
小川大輔は
「釣った」とは言わず
「釣らせてもらった」と言う
奢らず
昂らず
そこには感謝の念が凝縮されている
サムライの気概を感じる

川に棲む魚のうち
ボクが一番好きな魚が岩魚である
なぜ岩魚が好きなのかは自分でもわからない

小川大輔も
「この魚が好きでたまらない」と言う
「めんこくてたまらない」と言う

美しい魚は他にもたくさんある
しかし
美しさだけではない何かが岩魚にはあるのだ

ボクは今
渓谷から遠く離れた釣りをしている
それでもときどき
岩魚に思いを馳せることがある
それがなぜかは自分でもわからない


12 aug. 2005 mac osx tiger

いまだ使い慣れないMacOSX
どこをどうすればどうなるのかさっぱりだ
それに引き替え
体に馴染んだOS9は実にさばさばと仕事して小気味よい
ハードディスクがぶっ壊れた以外なんの問題もない
しかし
時代は確実にOS9を疎外しているのである

気がつくと
Xも今やversion10.4 tigerだという
野球でもMacOSでもボクはトラはキライだ
しかもだ
tigerはatok16やphotoshop6を入れると
壊れるように仕組まれているのだ

apple support centerのイジューインさん
朝早くからお手数をかけちゃったね
おかげでボクはますますOSXがキライです
キミも早くWindowsに乗り換えなさい


13 aug. 2005 grip of heddon pal

HeddonのPalという竿のグリップを買った
腐った紅生姜色のプラスチック製だ
見た目の安っぽさがたまらなく素敵なのだ
コルクが劣化して限界にきているので
いずれ布袋竹に付け替えよう

さっそくDaiwaのPPB561MLFを差してみる
‥‥‥ゐ!?
なんということだ!
Championのバットフェルールが
ダスダスではないか!
しかも
キャッチャーに亀裂が入っている
困った
‥‥‥困った


14 aug. 2005 grip of higins

ヒギンズのグリップを買った
リール止めがスクリュウリングになっているやつだ
ブリストルやヒギンズのリールシートは大好きだ

ところが
フェルールを差す穴はあるが
先端のキャッチャーが回らない
ummm.....
真っ赤なニセモノだ

試しに4601を載せてみる

オフセット位置が低いので
ABUの600番台は着かないと思ったが
何のモンダイもなくベロを押し込める

トリガーの感触といい
パーミングのし易さといい
スタイルの良さといい
文句なしだ

これでキャッチャーが生きていたらなぁ‥‥‥
ああ
惜しいなぁ‥‥‥


15 aug. 2005 outpatient aquatic life

一昨日
町の小さな本屋でBE-PALをパラパラと立ち読みしていると
中で「外来水生生物辞典」という本を紹介していた
さっそくレジへ行って
「これください」と言うと
店員はBE-PALを買うと思ったらしく
「450エンです」と言う
「いやちがうんです、この中に出てるこの本です」
「あ、それはないです」
「取り寄せてもらえますか」
「う〜ん、たぶんだいじょうぶだと思います」
「た‥‥‥たぶんですか」
「たぶん来週ぐらいになると思いますが」
「もういいです」
家に帰ってAmazonで注文すると二日後の今日届いた
しかも送料はサービスだ

「たぶん」で「ぐらい」で「思う」ような本屋では
さっぱりアテにならない
ああ
本は本屋で買うに非ず‥‥‥か

さっそく開いてみる
当然のようにブラックバスが冒頭に記されている
次いでブルーギル、ニジマス‥‥‥
内容はほぼ予想したとおりだったが
意外なものや面白いものもある

ワ、ワニガメ!
これはあの小説「河童」に出てくる人食い河童じゃないか
ひゃ、150年も生きるのか‥‥‥


ア、アメリカナマズ!
チャネルキャットフィッシュというのか
なかなかカッコいいじゃないか


ミ、ミシシッピアカミミガメ!
去年ライギョを釣っててヴァンガードに釣れたなぁ
殖え続けているのか‥‥‥

この事典
魚類のみならず
海老、蟹、亀、蛙、貝、哺乳類、昆虫、水生植物にいたるまで
多岐にわたって解説している

長野県が移入養殖に成功したシナノユキマス(北欧原産)の頁に
面白い記述があった

(中略)このような新魚種導入に熱心なところほど、オオクチバスのような、自分達とは無関係に入り込んできた外来魚駆除にも熱心であるということだ。これは地域産業、特に水産業の振興に真剣に取り組む行政や漁業関係者の努力の現れだが、ときおりその活動に矛盾を感じる。自然環境に対して「保全」という意識が低く、「利用」が中心であるためだ。環境や生物群集の保全の考えを持って取り組んでこその地域振興でなければ、また自らまいた種で自分の首を絞めかねないのではないだろうか。

‥‥‥まさに

この本
出ている生物は写真ではなくイラストで描かれている
イラストは著者の一人、宮本拓海が描いている
シンプルにデフォルメされた「ヱ」は
実に見事で美しく秀逸である
超強力リコメンドだ


16 aug. 2005 portable dvd player

もう
半年近く前に
修行場の友人から買ったものである
買ったのはいいが
あまり使うことがないのである
なにしろ
今のパソコンにはDVD-ROMは当たり前に装備されているのである
わざわざポータブルプレーヤーでもないのである
それに
その前に買った据え置き型プレーヤーの2倍の値段である

画面は合成だと思う

ボクは映画はほとんど見ないので
たまに桂枝雀の落語を見るぐらいである
防水機能でも付いていれば
湯船に浮かべて長湯でもするのだが‥‥‥


17 aug. 2005 misora hibari

美空ひばりのファンではないが
3枚組のCDを買った
オリジナルベスト50というやつだ
ベスト50ということなので
たぶん全部で50曲入っているのだろう
しかし
ボクが聴きたいのはこの中の4曲だけだ
つまり46曲が無駄だということになる

しかも
聞きたい曲は
1枚目と3枚目にそれぞれ2曲づつ収録されているので
2枚目はまったく要らないのである

さっそく聴きたい曲をiTunesで取り込んで
iPodに移植するのである

聴きたい曲は以下の通り
「東京キッド」
「港町十三番地」
「愛燦燦」
「川の流れのように」
4曲のために支払った金額約4000エン

しかし考えてみたら
iTunes Music Storeで4曲だけダウンロードすれば
1/10の出資で済んだかなぁ‥‥‥


18 aug. 2005 regeneration

昔々のことである
酒とパチンコと女遊びにうつつを抜かしていたオトコがあった
あるとき
そのオトコの母親がボクにこう言った
「佐々木殿、うちの倅じゃが、何とかなりませぬかのぉ‥‥‥」
「何とか‥‥‥と申されますと?」
「飲む打つ買うでごじゃりまするじゃ‥‥‥」
「ほぉ、まだお若いのに、それはいけませぬなぁ」
母親の懇願するような眼差しに絆されたボクは
「わかり申した、それがしが何とかいたしてみませう」
と言ったものである

あれから十数年の歳月が流れ
箸にも棒にもかからなかったあのオトコが
見事に更生したのである
一端のタコ釣り師になったのである

タコばかりではない
何を釣らせても名人級の腕前なのである
釣道は仏道にも通ずのであろうか
オトコは座を正して糸を垂れる
よくぞここまで立派になったものよ‥‥‥


19 aug. 2005 curry udon

外は灼熱地獄である
道行く人は誰も皆ばたばたばたばたと倒れている
そこで昼飯はカレーうどんである
西宮で一番うまいと評判の阪急西北の「B亭」へ行く
B亭でわかる人にはわかるが
わからない人にはわからない

ボクはまだ一度も食べていないのだがめちゃくちゃ美味いらしい

時計を見るとAM11:00
まだやってないだろうと思いつつ店の前に立つと
「やってます」という貼り紙
なんだやっているのか‥‥‥
しかし閉鎖的な店構えだ
店内も閉鎖的な雰囲気だ
開店したばかりなのか客は皆無
さっそくカレーうどんと生ビールを注文する
「辛さはどうします?」
「ゐっ?カラサて?」
「辛口、普通、甘口があります」
「そ、それ、フ、フツーでオネガイシマス」
よく冷えたビールでのどをうるおしながら待つこと十分
「おまたせいたしました〜」
うわっ

大きめの丼にあふれんばかりのだし汁‥‥‥
これが一人前か!?
わずかにうどんが見え隠れする
おまけに悪い予感が的中‥‥‥コテコテのカレー出汁だ
これはもう誰がどう見てもご飯にかけるカレーである
とりあえず一口‥‥‥!
かっ!
辛〜っ!
これでカラサフツーなのか!?
全身から滝のように汗がどんどんどんどん流れ出る
店のお姉さんが慌てて氷水の入ったポットを持ってくる
それでも汗はとまらない
全身から噴水のように汗がどんどんどんどん噴き出してくる
店の主人があわてて団扇を持ってくる
「この席一番涼しいんですけどね」
「‥‥‥」
たしかに空調機の吹き出し口の真下だが
しかし
辛い(からい)
熱い
辛い(つらい)
暑い
結局スープはほとんど飲めずボクは早々にタオルを投げた
「ギブアップ!」
「まいどあり〜」
店を出たボクはよろけつつ駅へ向かう
こんなことなら
熱中症で道に倒れている方がよっぽど楽じゃないか
駅の自販機で小岩井のリンゴジュースを出して一気飲み
人生の経験値で言うとEx100(100=最高値)だが
もう二度と御免蒙りたい経験である

そういえば昔
同じく西宮にあるヒンズーというインド料理屋で
特製十倍カレーを食べて
耳が聞こえなくなったことを思い出してた

帰りの電車の中で
ボクは2本目の小岩井リンゴジュースをグビリながら
なぜか
福一屋のカレーうどんに思いを馳せていた
切れがあるのに円やかで
コクがあるのにさっぱりしていて
どこかノスタルジックな香り漂うカレーうどん
これこそ
ニッポンのカレーうどんの原風景だ

ここで一句

ふくいちや
ああふくいちや
ふくいちや

なお、店舗名を「B亭」としたのは
酷評が営業妨害にならぬようにとの配慮からである



20 aug. 2005 electric life

テレビのニュースが
早明浦ダムの貯水量が0%になったと伝えている
水不足だ
残りの発電用の水を飲料水に回すという
電力不足だ
水がないのも困るが電気がないのも大いに困る

ボクのように電気を食う遊びばっかりやっていると
突然
停電になったりすると
何もすることがなくなってしまうのだ

テレビで馬が走っているのを見ながらパソコンで馬券を買い
iTunesで音楽を聴きながらiPodに移植する

部屋のクーラーと換気扇はフル稼働しているし
おまけにトイレの電気は点けっぱなしだ
パパラギはエレキがないと暮らせない
ああ情けない話だ


21 aug. 2005 cat life

盆が過ぎて
急に夜明けが遅くなった
この時期
朝日が東の空に昇るまでのひとときは
少し秋めいて気分がいいのである

夜が明けて
明るい太陽が部屋の中に射し込むと
猫たちは窓際で日光浴を始める

「そこ暑いやろ」
「うんにゃ〜」
「カーテン閉めたろか」
「うんにゃ〜」
「こっちに来たらどや」
「うんにゃ〜」

猫の幸せとはいったいなんだろう


22 aug. 2005 black music

ハワイアンやボサノバに飽きて
また
「黒い音楽」を聞いている
汗を拭きながらこういうのを聞くと
ある種
夏バテ解消になるような気がする
いわゆるカレーうどんのようなものだ

引き出しにはこういうのが200枚ぐらいある
ネタには事欠かない

夏のあいだ
こういうので耳を鍛えておくと
秋口になって急に疲れが出ることはない
‥‥‥と思う


23 aug. 2005 lazy daily life

雨が降ったりやんだり
また台風が接近している
ひがななにもせずぼんやりと過ごす
ブルーズを聴いたり
池波正太郎を読んだり
気が付けば夜になっている

ぼちぼち夏にも飽きたので
秋が恋しくなっている
しばらく釣りらしい釣りをしていないので
少しく精神の安定を欠いている気がする
釣りに行こう
夏が終わる前に
オヤニラミを釣りに行こう
北海道へカジカ釣りに行こう
そうしよう
そうしよう


24 aug. 2005 typhoon no.11

台風11号が逸れつつ接近して
おかげで
小雨がぱらついたり
涼しい風が吹いたり
過ごしやすい
直撃した地方には申し訳ないが
一息ついた感がある

例年は
台風が通過するたびに
秋めいてくるのだが
ここ数年
その傾向が見られない
夏の後
一気に冬になるのだ
秋という季節が極めて短くなっている
たまらぬ


25 aug. 2005 fishing of summer is painful

台風が行った直後なので
家でおとなしくしてようと思ったら
ヱンドレス森下が「あそんでくれ」というので
しかたなく東播へ魚を釣りに行く

鯰川の鯰も夏バテで
かいもく元気がなかった
MW-BedBugに凹と一発出ただけで
久しぶりに鯰坊主を食らう

元気なヱンドレス森下
45と43を立て続けに釣ってうれしそう
プラグはエンドレスモーリー‥‥‥て
ああ
TWJ-LargeTickTackが負けるなんて
ああ
やってられない


26 aug. 2005 audio interface

MacOSXにバンドルされている
GagageBandという音楽ソフトだが
マルチトラックプレイヤになるらしい
ただし
これにボクのギターやハーモニカを録音するには
オーディオインターフェイスというものが要るのだそうだ
マサゴ楽器へ行けばあるに違いないが
尼崎まで行く足がないので
クリック一発楽天なんでもカード払い
次の日に届いたのが
このツマミとボタンだらけの仰々しい機械だ
裏面にもびっしりとツマミやボタンや穴がある

さて
GagageBandの使い方もまだわからないうえに
わけの分からない機械
とりあえずUSBケーブルを接続して
マイクを繋いでしゃべってみたら
あらら不思議
録音できた
なんだこんなものか

しかし
ここからがたいへんだ
MTRにドラムやベースをこつこつと入れて
それに合わせてギターを弾いて
さらにそれに合わせてハープを吹いたり吸ったり
ああ
じゃまくさいなこれ

こんなこと
十年前はアナログでやっていたのだなぁ‥‥‥
すごいエネルギーだなぁ‥‥‥
あのエネルギーはどこへ霧散してしまったのだろう


27 aug. 2005 bassin' rod is made

オークションで落札したブランクとグリップを使って
バス釣り用の竿を2本作る
昔から市販品をそのまま使うことは少ない
いやまずない
ガイドやガイド位置を変えたり
グリップを換えたり
とにかくそのまま使うことはない
なぜわざわざそんなことをするのか
これは多分に目立ちたがりの性格による

グリップはチャック部分にモンダイがあるので
ブランクはグリップに固定した

PHANTOM PPB561-MLF
バット部分がしっかりしている
Fenwickのような持ち重り感はない
1〜1.5ozのプラグを投げるのに向く

Phillipson Bass Tamer 56UL
全体に鞭のようにしなる
短い割に持ち重り感がある
フロータで5/8〜1ozを投げるのに向く

涼しくなったら近所の池に浮いて
バスを釣って遊ぼう
そうしよう
そうしよう


28 aug. 2005 day when my libretto died

東芝のリブレットL5
発売されて5年になる
その間
無線LANが追加された以外に仕様の変更はない
つまり
いまだ現役中の現役である
Macintoshの世界では考えられない長寿である

床に落としてしまった
「グワシャ」
いやな音がした
LANケーブルのコネクタ周囲がダメッジを受けた
ひび割れて隙間ができていた
すぐに起動してみたが
すでにPCスロットが死んでいた
モデムを認識しないと言う
そのうち液晶が消えた
何も言わなくなった
お釈迦だ

5年間
大きなトラブルもなくよく働いてくれた
主にウェブブラウジング機として使っていたが
オークションビッドマシンであり
ネットバンキングマシンであり
電脳郵便局であり
場外馬券売り場でもあった

薄くて
コンパクトで
最高のモバイルマシンだった
困った‥‥‥
ボクは肩を落とすしかなかった


29 aug. 2005 snakehead that apprentice fished

カムルチー
1923年(大正12年)
食用として朝鮮半島から移入された
当初は関東甲信越地方に棲息した
美味な魚だが
見た目の悪さから食用とはされず
もっぱら釣魚として全国に拡大し今に至る

昨日、ごるご十三番弟子が釣ったカムルチー

その後
北海道にまで棲息域を拡大(人為的移動)した
しかし
環境の悪化とバスとの競合に敗れ
棲息域を拡大しつつも棲息数は確実に減少している

見事な魚を手にすると釣り人の口元は緩む
風格のある魚体に薄らと浮き出た文様が実に美しい


30 aug. 2005 unhappy life

エンドレス森下と
東二見沖へタコ・タチウオを釣りに行く
話では
今タチウオが入れ食いらしい
1200匹釣れるらしい
一船に20人乗ったとしても一人60匹釣れる勘定だ
これは何をおいても行かねば‥‥‥

明石海峡に昇る朝日
朝はこんなにいい天気だったのだが‥‥‥

結果から言うと
タコは3匹しか釣れなかった
タチウオは7匹しか釣れなかった
そのうえ
昼前から天候が急変して
土砂降りの雨になった
雨具を持っていかなかったので
ずぶぬれになった
おまけに
釣ったタコは
一匹残らず生け簀の網の目から脱走していた
ああ
ついてない人生だった


31 aug. 2005 enter the dragons

8月最後の日
我が中日りゅうちゃんずが
敵地甲子園で珍珍トラやんずに勝った

肩を落とす井川と拳を突き上げるウッズ

ゲーム差0.5
いや
野球て
かったるいけど面白い



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