Angling Net / ikasas ikuy's "talk to myself"



毎日更新(ウソつくな!)

1 sept. 2005 september

九月になった
特に何がどうということはないが
道路と言わず
電車の中と言わず
バスの中と言わず
鬱陶しい高校生であふれかえっている

Fidlin' John Carson

友よ
これが
あのフィドリンジョンカーソンだ
え?
フィドリンジョンカーソンにあのもこのもない?
‥‥‥いかさま


2 sept. 2005 roba

暑い
蒸し暑い
盆前のあの釜茹で地獄だ
九月になった途端この暑さだ

丸玉食堂で昼飯
肉飯とロバを食う

丸玉食堂名物「ロバ」

来なくてもいいのに
台風14号が近づいている
嫌な予感がする
困った‥‥‥


3 sept. 2005 red pepper

今日も暑い
九月とは名ばかりだ
ボクはこの夏
暑さに打ち勝つために辛い食べ物で体を鍛えた
元々発汗量の少ない体質なので
とにかく食べ物にレッドペッパーを振りかけては
全身から汗を噴き出させたのだ

左:マクイルヘニーのタバスコ
右:八幡屋磯五郎の七味唐辛子
洋の東西を問わず辛いモノは体に重要なのである

おかげでボクは夏バテ知らずだ
(ほんまか?)


4 sept. 2005 heddon tiger

久しぶりに
本当に久しぶりに
ヘドンのプラグを買った
あのタイガーだ
タイガーにあのもこのもないけれど
いつも行く釣具屋のワゴンにそれは放り込まれていた

値札を見ると480ヱン
よ、よんひゃくはちじゅうえん!
思わずあるだけ全部買い占めようと思ったが
気を取り直して一個だけにした

家に帰って
風呂上がりにウヰスキーを舐めながら
Macのキーボードの上に転がしたタイガーを眺める

ああ
思い出すなぁ‥‥‥
三十年近くも前の春だ
バス釣りを始めて
初めて無くしたルアーがタイガーだった
対岸の大きな桜の枝だった
桜はまだつぼみだった
何度もなんどもロッドをあおってはずそうとしたけれど
とうとうラインが切れてしまった
当時のボクのバス釣りは8ポンドナイロンだった
泳いで対岸に渡るには水は冷たすぎた
オレンジ色のタイガー
さっと茹で上げたクルマエビのような色つや
タイガーは熟れた木の実のように
ぽつんとひとつ枝に揺れていた

ああ
思い出すなぁ‥‥‥
その次ぎに行ったとき桜は満開だった
ボクのタイガーはピンクの花びらで覆われてしまっていた
夏の間は青葉に覆われていた
それでもボクは
引っかけた場所をしっかり覚えていた

ああ
思い出すなぁ‥‥‥
晩秋
桜はおおかた葉を落としていた
ボクは目を凝らして探したが
枝にはタイガーはなかった
誰かに取られてしまったのだろうか‥‥‥
当時は1200ヱンもしたタイガーだった

懐かしくもほろ苦い思い出だ
思い出代‥‥‥480ヱン
安い買い物だった


5 sept. 2005 dynabook toshiba

Libretto L-5を落として壊して一週間が過ぎた
モバイルがないとなにかと困ることが多い
先月iBookを買ったばかりなので
そうそう毎月新品を買うわけにもいかない
かと言って
重量級のiBookを持ち歩く体力もない
そこで
中古のDynaBookを買った
10インチワイドのLibrettoに比べると
12インチモニタになった分大型になったけれど
持ってみると薄くて軽い

中古品は不具合が心配だったが
セッティングしてみると何のモンダイもない
OSはWindowsXP-Pro
HomeEditionとの違和感もまったくない
クロック周波数も若干アップして快適だ
Macintoshとちがって
旧OSユーザーを冷遇することもないので
また落として壊しでもしない限り
当分はこれで遊べるだろう


6 sept. 2005 kajika fishin' in hokkaido 1/3

あれから一年
またあのエポックメイキングな出会いがしたくなって
発作的に北海道へ行く
今回は吉田公樹ぬきである
場所も釣り方も熟知している
わざわざ彼の手を煩わせるまでもない
まったくモンダイない
あるとすれば‥‥‥
台風14号が九州地方に上陸し北上中ということだ

大阪を発って2時間半
あっというまに去年と同じM漁港だ

台風が押し上げた薄い雨雲に覆われつつも
風も波もなく絶好のカジカ釣り日和
さあ釣るぞ

気合いは十分だったが
釣れるのはソイばっかりだ
釣っても釣ってもソイ・ソイ・ソイ
何匹釣ったかさえ数えられないほどソイ・ソイ・ソイ
しかも20〜25cmの小型ばっかり
せっかく北海道なのに‥‥‥
ソイなら淡路島でも釣れるぞ‥‥‥

カジカっぽく撮ってみるがやっぱりソイはソイ

それにしても
カジカはどこにいるのだろう‥‥‥

空から雨粒が落ちてくる
台風の影響だ
夜半過ぎには本降りとなる
雨合羽を身にまとい朝方までやるが
釣れるのはやはり
ソイ・ソイ・ソイ
夜通しやったが徒労に終わる


7 sept. 2005 kajika fishin' in hokkaido 2/3

雨はやみそうにない
世が明け切らぬうちに撤退する
ああ‥‥‥疲れた
朝帰りのホテルで爆睡

昼頃
起き出して飯を食いに町へ出かける
函館と言えば塩ラーメンだ

台風接近中のさなか行列のできる店

観光グルメ雑誌にでも載ったのか
やたら人気のラーメン屋
ラーメンごときで行列に並ぶほど落ちぶれたくない

行列店のすぐ隣に
客ガラガラのラーメン屋発見
判官贔屓ではないが
こういう店にけっこう惹かれる

昼の12時05分に客の来ないラーメン屋

派手な装飾の割には流行っていないのか
30席ほどある客席に客は皆無だ
これはいったいどういうことなのか
恐いモノ見たさで中に入ってみる
広い店内には若いおねえちゃんの従業員一人
ヒマそうにテレビを見ている
「塩ラーメン」
「は〜い」
お、お姉ちゃんが作るのか‥‥‥
うむむ
か、からい
スープがのどを通らないbr> なるほど
なるほど
人間の舌は正直だ

気を取り直して‥‥‥
少し足を延ばしてベイエリアへ
ここにはうまい塩ラーメンの店がある
誰にも教えたくないので店の名前は伏せておこう
あ!
どんぶりに書いてあるか‥‥‥


函館で一番美味い塩ラーメン‥‥‥完食

うむ
これだ
この味だ
これが函館の塩ラーメンだ

ホテルに戻って
テレビでサッカーを見たりして過ごす
夜遅く
台風は北海道に上陸したらしい
雨は小止みなく降っている
結局この日は一度も竿を出さなかった


8 sept. 2005 kajika fishin' in hokkaido 3/3

遅い朝
目を覚ますと
窓の外には青空が広がっていた
眠い目をこすりながら朝市の丼横丁へ朝飯だ
マイカ、ボタンエビ、ケガニ、イクラ‥‥‥
釣りができない腹いせに
飽食の限りを尽くす
レンタカーで移動しているので
ビールが飲めないのが辛い

台風一過
まだ風は強いがからっとして気持ちがよい
ホテルをチェックアウトして
ベイエリアへ買い物に‥

金森倉庫前から函館山を望む
抜けるような青空だ

大急ぎで土産物を買い込んで
さて何をするか
やっぱりこの天気だ
釣れなくてもいいから竿を出そう
もうほとんど時間はないけれど
坊主でもいいからとにかく釣りをしよう

ベイエリアからクルマで10分の住吉漁港

ここで釣りをするのは3回目だ
まだ一匹も釣ったことはない
たぶん北海道で一番魚影の薄い漁港だ

ところが釣り始めてすぐ
コツンときた
魚だ
またコツンときた
「エイッ!」
と、あわせた
ククンと竿先がふるえた
のった

淡路島ではお馴染みのアナハゼくん

わはは〜
アナハゼだ
このさい魚種や大きさはモンダイではない
「釣る」という行為が重要なのだ
帰りに飛行機の時間を気にしながら
立て続けに3匹釣った
ねらいの魚ではないが妙に納得して竿を納めた
そして大慌てで空港へ向かった

JAL2542は予定どおり函館空港を飛び発った

ふと眼下に目をやると
雲の切れ間から男鹿半島が姿を現した

釣りという遊びはむずかしい
いつも、いつも
釣り人の思惑どおりに運ぶとは限らない
いや
むしろ思惑がはずれることの方が多い
だからこそ面白いのだと先達は言う
たしかにそのとおりである
その証拠に
釣り人はみな
つらい、つらいと言いながら
いっこうに釣りをやめようとしない
釣りとはそういう遊びなのである
ボクも少しだけ
釣りのなんたるかが分かった気がした


9 sept. 2005 rapala shad rap

いつもの釣具屋のワゴンセールで
いいものをみつけた
ラパラシャドラップだ
なんと280ヱン
これは掘り出し物だ

チャオピャヤ川の牙ナマズ
プラー・ビヤウを釣るのに最適のプラグなのだ
もちろん
レイチューン一本あれば何も要らないのだが
チャオピャヤ川
けっこう根がかりするのである

しかし
ほんとうに280ヱンでいいのか?


10 sept. 2005 nanual of harmonica

吹けるブルースハープ
教則CD付き‥‥‥
おかしなタイトルだが言いたいことは分かる
要するに
この本でハーモニカを学べば
猫でも杓子でもブルースハープが吹けるようになるのだろう

いままでに
この手の本は何冊も買ってきた
しかし
そのつど途中でリタイヤしている
ギター
ウクレレ
ピアノ
ハーモニカ
ことごとく続かないのである
そういう性分なので あきらめるしかないのである


11 sept. 2005 new ching dong stick

春頃から作り始めた
New Ching Dong Stick
ようやく数個の利具組みが終わった
塗装が凸凹だが
釣れりゃ文句なしだ

改良点は
ボディを一回り小さくしてスリーフッカーにしたこと
いまどき3本鈎もないのであるが
これも対ナマズ戦略のひとつなのでである

今回は自分用も作った

自分用には
テールに極小ぺらを付けてみた
かなりダルトンツイストを意識している
フックサイズを4番にして
バス・ナマズ兼用にしてみた
これは釣れそうだ

ん?
二兎追う者一兎をも獲ず?
言わずとも十分に心得ておる


12 sept. 2005 hibiscus

修行から戻ると
玄関にハイビスカスが一輪
寂しそうに
ややうつむき加減に咲いていた

曇り空の下に
ぽつんと一輪だけなので
沖縄の
あの青い空と白い雲は
想像することができなかった

漏斗に水を汲んで
根本を湿らせてやったら
少し華やいだように見えた
こうして花を愛でるなど
何年ぶり
いや
何十年ぶりだろう‥‥‥


13 sept. 2005 fish bullhead

北海道から帰った次の日
入れ替わるように北海道へ行っていたナイトウケンジが
幻のイトウを釣ったという
バスプラグを使ったトップウォータープラッギングで
幻のイトウを釣ったという

まるで残留日本兵かDappokusyaのような釣り人
左=ワタベナオキ、右=ナイトウケンジ

アシストしたのはダシヨ&ポール
彼らは史上最強のセットアッパーだ

しかし始めて行ってよく釣ったものだ
さすがはナイトウケンジだ
ボクはもう
自分が釣りでもしたかのような気分になった
嬉しさがこみあげてくるのを感じた
最高だ


14 sept. 2005 fish demon

北海道から帰って
もう一週間近くになるというのに
まだ北の海が抜け切れない
体にしみついて抜け切れない

きっと何かを
北の海に思い残しているのだ
きっとそうにちがいない
それはいったい何なのか‥‥‥
もしかしたら
その答えは「カジカ」ではないだろうか

去年
カジカを2匹釣って
完結したと思っていたのに
まだ
何かしら物足りなさを覚える
モヤモヤとしたものが残っている

ああ
釣り人というのはしかたがないなぁ‥‥‥


15 sept. 2005 the sky clears up in the evening, and the autumn wind blows.

ヱンドレス森下と釣りに行く
昨日までの蒸し暑さがうそのように
さわやかな秋風だ

大減水の七福神の住む池で釣り始める

新型"Ching Dong Stick"に凹ッと出る
小さい
どうみても30cmあるなし級だ
ボクはいやになってリールをまくのをやめる
バスは首を振って見事に鈎を外していった
今年はボクは小さいバスは釣らないのだ

今日はバス釣りだが
どうも気分が乗らない
そうだ
ボクはバスではなく鯰が釣りたいのだ

「バスやめて鯰釣りに行かへん」
「何ゆうてまんねんな今日はバスやがな」
「ほなヱンさんバス釣っとき、ボク鯰釣りに行くわ」

ヱンドレス森下を池に置き去りにして
ボクは独りG川へ鯰釣りに‥‥‥
ああ
西の空は悲しいほど美しい

夕空晴れて秋風吹く

空気がひんやりしている
鯰も秋を感じているのだろうかすこぶる元気だ
凹ッ!
凹ッ!
凹ッ!
新型"Ching Dong Stick"に全部で11発出た
しかし
2バラシ0ナマズだ
なんということだ
銀ナマを首からぶら下げているというのに
ボーズじゃないか

ヱンドレス森下を放置した池に戻ると
なんと
6バイト2バラシ2バスだという
しかも47cmと48cmだという
もっとでかいのをバラシたという
おーまいがーだ

でも
鯰釣りも楽しかったじゃないか
釣れなかったけれど
楽しかった
これでいいのだ
これでいいのだ


16 sept. 2005 the sea of autumn shakes all day long.

ヱンドレス森下と釣りに行く
昨日に引き続き
さわやかな秋空が広がる

朝日がまぶしい内海で秋の幸を釣り始める

乗った船は餌釣り専門船
とりあえず
船頭推奨のタチウオテンヤに冷凍鰯の餌でやるが
まったく釣りにならない
なんとか1匹釣ったがさっぱり面白くない
ヱンドレス森下も2匹釣ったところでギブアップ

船頭の了解を得てジギング開始
すると途端にブリキ
ガツン!
ゴツン!
ガツン!
ゴツン!
アタリが出始める
わははは〜
釣りはこうでなくてはイケナイ
しかしモンダイが一つ
ジグにくるタチウオは餌釣りのより小さい
ひと回りもふた回りも小さいのだ

これはジグで釣れる最大級
ルアーはエンドレスクラフト製120g

冷凍鰯餌で釣れるタチウオは
どういうわけか大型が多い
しかし
数だけは餌釣師を凌ぐ


ヱンさんタチウオにぎり過ぎや
苦しいゆうてるがな

秋の海
ひねもすのたり
のたりかな

おまけにこんなイシモチが数匹

やっぱりこの手の釣りはルアー釣りに限る
この際大きさなどモンダイではないのだ
数で勝負だ
それでいいのだ
それでいいのだ


17 sept. 2005 fuku-fuku fishing tournament 1/2

ボンビー横山と釣りに行く
毎年恒例の福福釣り大会である
今年のニグアンドサックスは二名だけだ
なんとも寂しい限りである
そういうボクも直前まで参加できない状況だった

人の言うことを聞かないB型ドライバー
脳天気、自己中、天真爛漫、荒唐無稽、自意識過剰

前夜祭は例によってダラダラ宴会だ
気が付くと日付が変わっていた
少し飲み過ぎかもしれない
布団に潜り込んだのは1時過ぎだった

とにかく
今年も富山へ来ることができてよかった


18 sept. 2005 fuku-fuku fishing tournament 2/2

朝6時
目が覚めるとすっかり夜が明けていた
大慌てで玄関を出ると
すでに釣り終えてた釣り人が宿に戻ってくる
山本あんまちゃんだ
手には50cm級のニジマスが‥‥‥
山崎養魚所の下でウグイを狙ってたらきたという
おーまいがーだ

美座
川を見下ろすとクルマ3台に釣り人が数人
隙間に入れてもらって釣り開始
小さなニジマスのチェイスが数回
一度だけ重みが乗ったがすぐにバレる

杉本順ちゃんのおすすめで
下梨へ移動
途中ユンボと対決して負ける

助手席の忠告を無視し制止を振り切って
止まっているユンボにバックで突っ込む

8時半
結局ウグイも釣れないままゲームオーバー
6時に起き出すようではハナシにならないが
そこはそれ
参加することに意義があるのだ
オリムピック精神をいかんなく発揮して
堂々と大会本部へ帰還する

優勝は
朝玄関で出会ったあんまちゃんの49cmだった
ヨコヤマは
ラドン奥村師提供の
モーストアンハッピーアングラー賞を獲得する

大会本部「民宿なかや」前のこぢんまりとした山寺

今年もまた
去年に引き続き何も釣れなかった
しかし
懐かしい顔に会うためにここへ来ているのだから
魚など釣れなくても一向にかまわない
これでいいのだ
これでいいのだ

毎年この時期
五箇山で釣りをして早い秋を体で感じるのだが
今年は気温が高い‥‥‥日中気温35℃
赤道直下並の北陸道を
酒箱で応急修理したリアウインドウを気にしつつ
西へと帰る

三笑楽の箱をガムテープで留めただけのリアウインドウ

ああ楽しかった
来年も生きていたら必ず来よう
そうしよう
そうしよう


19 sept. 2005 ibuki mt. and ane riv.

富山の帰り
リアウィンドウの破れたクルマの助手席で
車窓から景色を撮影する

北陸自動車道=滋賀県姉川越しに伊吹山を望む FinePix450

絶好のビューポイントは
杉津PA(上り)から見下ろす敦賀湾だが
走行中のベストポイントは姉川越しに見る伊吹山だ


20 sept. 2005 bone cracker

友よ
これがタチウオの骨煎餅だ
これを得るために
タチウオを釣っていると言っても過言ではない

絶品‥‥‥太刀魚の骨煎餅

食べやすい大きさにカットして
油で揚げる
衣を付けてはイケナイ
あくまでも素揚げである
きつね色になったら油から上げて冷ます
冷めたら低温で二度揚げする
からっと揚がったら岩塩をひとふり
以上


21 sept. 2005 sweetness

甘いモノは苦手だが
神戸本高砂屋のきんつばは大好きなのである
一度に三つぐらい平気だ
甘さがくどくなく
小豆の味がくっきりと浮き出ている
明石朝霧堂の丁稚羊羹またしかりである

もしかすると
仄かな甘さに対する欲望は
人間の本能的な部分に属するのではないだろうか
そもそも
甘味がなくては本当の旨味は出ないし
どんな料理でも甘味の加減一つで味が決まる
甘味を失うと食べ物としての魅力も失うのである
最近すっかり駄目になってしまった
小野のらんめんのラーメンなどがよい例だ

塩そのものにも仄かな甘さがある
特に岩塩には複雑な甘味がある
塩味のラーメンを総じて塩ラーメンというが
シンプルな調味料ゆえ味に差がはっきりと出る
旨いか不味いか
スープを一口飲めばわかる

塩の名店「函館九十九」

石川県の銘酒
福光屋の「加賀鳶山廃純米超辛口」
超辛口と謳っているのでどれほど辛いのかと思うが
実は適度に「甘い」のである
その適度な甘味が酒の旨味を引き出しているのだ

甘いモノは苦手だ苦手だと言いつつ
最近はけっこう甘いモノにうるさいのである


22 sept. 2005 b.o.n.fishing service

久しぶりに琵琶湖大鯰釣りだ
ボンビー横山、ゾンビ正人と瀬田川へ行く

夕刻
川に着くと
岡セイネンが待ってくれていた
今日は新しいポイントを案内するという
期待に胸を膨らませつつ
藪こぎで道に迷いつつ川に出る

釣り始めて間もなく
「キタッ」
ボクの下手で声がした
薄暮の中でセイネンの竿が曲がっている

目ジャー計りで三尺楽超
ミキハニのダーターに音もなく出たという

お漏らしをした子供を抱くような格好で
セイネンが琵琶湖大鯰を抱いて河原を歩いてきた
「うわでかい」
久しぶりに見る琵琶湖大鯰は迫力満点
日頃見慣れた鯰とはまったく別モノである

その後
だれの竿も一度も曲がらなかった
お客は一匹も釣れず
ガイドだけが釣るということは
実はよくあることなのだが
坊主慣れしている一行総勢三名は
嘆くことも滅入ることもなく川を撤退した
岡セイネンは
恐縮しつつも最後まで川と対峙していた


23 sept. 2005 lure snap

歳とともに近くのモノが見にくくなる
世間ではこれを老眼という
それがしは近視ゆえ
老眼の進み具合が比較的遅いのだが
それでも最近は
夜釣りになるとラインが結びにくい
そこで
スナップを使うことになる

ミノーイングならともかく
トップウォータープラッギングでは
スナップは使わぬにこしたことはない
ロッドアクションとプラグの動きが
スナップに相殺されて悪くなるからだ
しかし
ナマズ釣りのような
タダ巻き系のプラグを多用する場合
スナップは実にありがたい
それにしても
目の衰えは難儀なものであることよ


24 sept. 2005 blues harp has broken

友人かまどやが
福福大会の前夜祭でブルース演歌を3曲歌うというので
ボクはハープを一個だけポケットに入れて参加した
Aのkeyで歌うというので
ハープは2ndポジションのキーDだ
さて
演歌の熱唱は無事終わったのだが
かまどやのあの声にやられてしまったのか
ハープが壊れてしまった
4穴の吸音のピッチが狂ってしまったのである
こんな壊れかたは初めてだ
修理の仕方が分からない
元々このTOMBOのキーDのハープ
かまどやからプレゼントされたものだが‥‥‥

Aのブルースに不可欠のキーDのハープ
音が出ないのではどうしようもない
さっそく買い換えることにした

HOHNER PRO HARP Key of "D"

プロハープは他のKeyでも使っているが
新しいプロハープは仕様が大幅に変わっていた
一番大きな変更は
吹口が真鍮のエッジになっていることだ
これは従前のHOHNER HARPと同じである
したがって唇が痛い
ナイフを二枚並べて吹いているようなものだ

左から
HOHNER old PRO HARP Key of "D♭"
HOHNER new PRO HARP Key of "D"
HOHNER HARP Key of "E" ボディ木製・真鍮エッジ
TOMBO MAJOR BOY Key of "D♭"

MAJOR BOYのような扱い易さはないが
HOHNERの音は膨らみがあって心地よい
いずれ分解してエッジを細かいサンドペーパーで落としてみよう


上から
かまどやの声で壊れたTOMBO MAJOR BOY Key of "D"
HOHNER old PRO HARP Key of "D♭"
HOHNER new PRO HARP Key of "D"

今日は調子に乗りすぎて
唇が辛子明太子である


25 sept. 2005 wristwatch is lost

時計がない
どこへやってしまったのか
あちこち探し回ったが見つからない
仕方がないので他の時計をはめていこうと思ったら
ことごとく電池切れだ
かろうじて動く一個も秒針が軸からはずれている

さっそく
修行場の近くの上川時計店へ持って行く
時計屋の若旦那がテキパキテキパキと仕事をする
電池交換2個
秒針の修理1個
電池交換及び修理代金しめて2500ヱン

イカレていた時計が3個みごとに復活した

それにしても
お気に入りのオリエント逆輸入バージョン
どこへいってしまったのやら‥‥‥


26 sept. 2005 operation on eye

今日の午後
妻とふたりで
目の手術を受ける息子を見舞う
うまくいってくれと願うばかりである


27 sept. 2005 operation on eye 2

タクの手術は成功した
少し見えるようになった
まだまだ予断を許さないが
ひとまず安心だ


28 sept. 2005 operation on eye 3

タクの病室を見舞う
うつぶせになって
"The Best of Muddy Waters"を聴いていた
欲しいモノはないかと聴くと
「ギター」とひとこと


29 sept. 2005 ambassadeur 6501 narrow spool

あの忌まわしい651のタコ釣りで
シマノのカルカッタ401を海に落としたあと
代替のタコテンヤ専用機を物色していたのだが
先日ネットオークションで
面白い中古リールを落札した

ABU Ambassadeur 6501C3 (Narrow spool)
向こうに見えるのは同じスプール幅の5601C4

どこがどうということもない
パーミングカップのアンバサダーだが
サイドカップにはちゃんと「6501」とあるのに
なぜかスプールが5000番台なのだ
つまり
6000番台のナロウスプールということになる
多分5500か5501の土台に
6501の両サイドを取り付けたのだろう

サイドカップを巻いているシールは不細工なので
普段ならめくってしまうのだが
なかなか洒落ているのでめくらずに使うことにする


30 sept. 2005 kobe wandering

修行明け
のんびりしに神戸を徘徊する
阪神タイガースが優勝した翌日だというのに
神戸の町は意外なほど静かだ

旧居留地
シネリーブルで映画でも見ようかと思ったが
見たい映画もなく
L.L.Beanには欲しいモノがなく
Eddy Bauerは趣味に合わず
Mont-Bellやpatagoniaを冷やかしていたら
昼になった
エディやモンベルはアウトレットで買うので
三宮では見るだけだ

珍しくガラガラの南京町を抜けて
海文堂で池波正太郎の小説を数冊買って
いつものように丸玉食堂へ向かいかけたが
踵を返して生田筋へ戻る
ラーメン屋「四天王」に入る

カウンターに座って塩玉叉焼麺880ヱンを注文すると
若い店員が
「阪神タイガース優勝セールで餃子が80ヱンです」
という
「え!阪神優勝したん?」
「はい。昨日優勝したんです」
「それ二人前でも三人前でも80ヱン?」
「え、いえいえ、一人前が80ヱンです」
「ほな一人前ちょうだい、それからビールも」
若い店員は
このおっさんアホちゃうかという顔つきで
奥の厨房へ注文を通していた
それにしてもである
とんだところで
珍珍トラやんず優勝の恩恵にあずかってしまった
今更中日りゅうちゃんずファンだとも言えないしな
しかし
190ヱンの餃子が80ヱンになったところで
いい大人がそんなに嬉しくはないのだぞ
どうせなら
ラーメンもビールも80ヱンだったら
どれほど嬉しいことか



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