Angling Net / ikasas ikuy's "talk to myself"![]() ![]() 毎日更新(ウソつくな!) 1 dec. 2005 Fish print calendar +++++++++以下pakurin 年末恒例 魚拓カレンダーをいただいた 魚も見事だが やはり魚拓というものはアートとしての完成度も相当なものである ![]() 時折 釣具店などで剥製を目にすることがあるが 2次元表現である魚拓が 3次元表現の剥製よりも 生命感に勝っているように思うのはボクだけだろうか +++++++++以上pakurin 釣具屋へ行って3000ヱン以上買えばもらえるらしいので 釣具屋へ行って30000ヱン以上買ったら 「いくついりますか」と言うのだ 「電車なので一つでいいです」と言って ひとつだけもらって帰ってきたのだ しかし この魚拓カレンダー 平鱸はまあ良いとして このサクラマスの魚拓はイタダケナイ カマドヤいのちゃんの意見を待たずとも 杉本順ちゃんの魚拓の方が 遙かにレベルが高いのだ しかも この卑屈そうな目がイケナイ 決定的にイケナイ 中谷顧問の入れた目のような 活き活きとした輝きがない やっぱり サクラマスの魚拓は福光で録らなければイケナイ ゼッタイということはゼッタイにないが サクラマスだけは ゼッタイ福光で録らなければイケナイ 2 dec. 2005 systematic pocketbook システマチック・ポケットブック つまりシステム手帳だが これは十年近く前に捨てたアイテムだ それが今なぜシステム手帳か‥‥‥ということである 当時、システム手帳に取って代わったのがパームコンピュータだ Handspring社の"Visor" これでもうあの不細工なシステム手帳から解放される‥‥‥ と、小躍りして喜んだものである ![]() 手のひらに乗る小さなコンピュータだ ウェブ&メール機能もさることながら アドレス管理やスケジュール管理が楽々こなせた 手帳のように無様にページを繰らなくても 並び替えができるので欲しいデータを一発で表示することができた 「手帳」が江戸時代の遺物に見えた モンダイは電池の消耗が激しいこと‥‥‥ぐらいだった 単4乾電池の予備をいつも持ち歩いた しかしある時 もっと大きなモンダイが発生した 突然「ウン」とも「スン」とも言わなくなったのだ 故障だ あらゆるデータがサドンデスだ 貯めに貯めたデータは一瞬にして藻屑と消えた 次の選択肢はWindowsマシンだった 各メーカーが競うように超小型モバイル機を売り出した 選んだのはTOSHIBAの"Libretto"だ ![]() さすがにポケットには入らないが 普段持ち歩くバッグにすっぽり収まった WEBもMailもほぼ完璧だった 5年間使い続けたが ある日 不注意で床に落とした あらゆるデータがサドンデスだ 貯めに貯めたデータは一瞬にして気泡と化した そればかりか この夏以降 G4Mac、DynaBookと相次いでハードディスクが斃死した ボクはその都度慌てふためいた バックアップを取る手間を惜しんだせいで 貯めに貯めたデータは一瞬にして無に帰したのだ 気が遠くなった 頭の中が真っ白になった そうなると 知人友人に郵便物一つ送れない状況に陥ってしまうのだ そして今また システム手帳である 机の引き出しの奥から 十年前に使っていた手帳を引っ張り出してきた 表紙の合成皮革は朽ち 無惨な姿になり果てていた ページを繰ると 既にこの世に居ない人の住所や電話番号がびっしり書き込まれていた かなりの整理が必要である いや それよりなにより 手帳の表紙を新しくしなければいけない 人工皮革ではいけない そんなわけで 神戸の文具店で天然皮革製の表紙を買ってきた ![]() それほど高価なものではないが 手に吸い付くような本皮の肌触りはすばらしい それに 電池が切れる心配もサドンデスもない さあ データ作成だ 「えーと、ぽーる六十一番弟子‥‥‥北海道札幌市北区‥‥‥」 「えーと、ジャンキー内藤‥‥‥徳島県徳島市‥‥‥」 ああ しんどいぞこれは 3 dec. 2005 hankai de enkai 2005 釣り人の忘年会2005である 今年は 阪堺電気軌道のチンチン電車を一両まるごと貸し切りにして 恵美須町から浜寺駅前まで往復約2時間の宴会コースだ ![]() 午後7時 通天閣を見上げながら恵美須町を出発 天下茶屋界隈の閑静な住宅街をすり抜けつつ 「これ、自転車の方が早いんちゃうか?」 というようなのんびりとした速度で電車は南へ走る ![]() 「北天下茶屋」に着く頃には宴会度はすでに300だ 軽くピークメーターの針は振り切っている 大和川の鉄橋を渡り堺の中心部へ 昼間はゴミゴミした街だが 路面電車の車窓から見る夜の堺はなかなか美しい 「御陵前」の電停では かちひろのオカンが日の丸の国旗を振って応援している ![]() 途中 トイレタイムでは酔っぱらいが車外に出て暴れ回る あっという間の2時間であった じつに楽しいひとときであった 来年もまた こうやって アホな宴会が繰り返されるのであろう ああ また来年 また来年 4 dec. 2005 bamboo line rod grip 10月の末頃 ネットオークションで落札したバスロッド用グリップ2コ ひと月あまりほったらかしにしていたのだが ようやく布袋竹「にぎり」が完成した ![]() バンブーライン完成 上=ABU、下=SOUTH BEND ABUのグリップには シマノのBantam Scorpion "BSR1600SS"を着けることにしている これはたぶん来年のバス釣りのメインウエポンになる お気に入りのSOUTH BENDは 残念ながらフェルール脱着式ではない ブランクを直づけ接着しなければいけない 今年の夏 いちどHeddon Palのグリップに着けたファントムを外して 太いバット部分をぶち切ってからこっちに移植する計画である 恐らく世界一素晴らしいグラスロッドになるはずだ ![]() グリップエンドには泥水本舗のロゴマークが‥‥‥ ああ バスが釣りたい‥‥‥ 5 dec. 2005 evening sun in 3 chome 遅い昼 ITAMIのダイヤモンドシティで娘と昼飯を食べた 娘と言っても既に嫁いでいるので正式には新田家の嫁である 子供のころ厳しく躾たのでとても行儀がよい たまにはこうやって実家に帰ってきて 道楽者の父親の遊び相手になってくれる優しい娘だ 嬉しいような、有り難いような そんなボクの娘である ![]() 昼飯の後 映画「ALWAYS 3丁目の夕日」を観た あの西岸良平の3丁目の夕日だ そこに描かれていたものは 昭和27年生まれのボクが少年時代に見たニッポンだった 普段映画など真剣に観ないボクだが 目の前に広がる懐かしい風景に思わず吸い込まれてしまったのである テレビが我が家にやってきた日 ニッポン中が力道山に声援を送っていた 冷蔵庫が電気冷蔵庫になった日 氷屋のオヤジが怨めし気にぼやいていた オート三輪が土煙を立てて町中を走り 町工場の煙突からは真っ黒な煙が立ち上る‥‥‥ まさに昭和三十年代前半のニッポンである 言い古された表現だが「旧き佳き時代」であった パンフレットには 「今を生きるすべての日本人に贈る」とあった 6 dec. 2005 we love hutley's バス釣りを初めて間もないころ ボクはハトリーズのプラグに出会った 「イロ」と言い「ツヤ」と言い「カタチ」と言い それまで投げていたHeddonやArbogastとは一線を画していた それはまったく別世界の疑似餌に見えた ![]() とりわけブッシュペッカーとバブルダンサーだった もちろん他にもカッコイイのはいっぱいあったけれど ボクのお気に入りはこの2本だった そこに池があればハトリーズを投げまくって もういいだろうというぐらいバスを釣った とにかく 「アホ」みたいに釣れた時代だった その後 西の湖や琵琶湖に通うようになって ボクはだんだんハトリーズを使わなくなった 理由はただひとつ 「小さすぎる」だった 小さすぎること一点を除けば何の不足もなかった こないだの忘年会のとき ゾンビ正人が「デジカメのお礼だ」といって ボクにくれたのがこの2本だった ブッシュペッカー・メス、バブルダンサー・メス メス‥‥‥て? そういえば一回りまた小さくなったような気がするなぁ 手のひらにすっぽり収まる大きさである 春になったら 腰の抜けたグラス竿でも一本肩に担いで こいつを投げに行くとしよう 7 dec. 2005 shoulder bag story vol.3 「ブレディ・ダート・フィッシングバッグ」 ハーディのフィッシングバッグを探していて偶然見つけたのがこれだ "Brady" ‥‥‥英国では小さいながら有名なブランドらしい ![]() どういうメーカーなのかよく知らずに買ったのだが ブレディの能書きは以下の通りである ブレディは100年以上に渡ってフィッシングとハンティング用のバッグを作ってきたイギリスの小さなメーカーです。バーミンガム郊外の工場では、20人ほどの職人がいまだに、ほとんど手仕事でバッグを作っています。だからこそ堅牢で、仕立ての確かな本物が出来るのです。全てコットンのあや織りで中心に防水の為のラバーがサンドイッチされている三層構造です。フィッシングのみならず、写真撮影やトレッキング、バードウォッチングなど、さまざまなアウトドアーシーンや、少旅行などで使用されています。長さの調節可能なワックスド・レザーのストラップ。バックルやリング等はブラス(真鍮)製。まさに本場英国ならではの味が醸し出されている逸品です。 つまり、イギリス版「いちざわはんぷ」ということか なるほど 相当ハードな使い方をしても型くずれしない ![]() サイズ=w:380×h:280×d:90mm カラー=タン クルマから少し離れて釣りをするときなど 雨具や予備の道具、飲み水を入れておくのに十分な容量である ![]() "Troutist"クラスの大型雑誌がすっぽり収まるメインコンパートメントと 前面に文庫本数冊が余裕で入るポケットが二つというシンプルな設計 難点は、フラップのバックルを外さないと中の物が取り出せないこと これは後で分かったが、かなり大きな難点である ![]() 背面には何もない せめて新聞紙ぐらい入れられるポケットがあればなぁ‥‥‥ というわけで 見た目のカッコ良さとは裏腹にけっこう使い勝手は悪いのである もしこの次ブレディを買うことがあるなら 迷うことなく「エアリアルトラウト」を選ぶだろう 残念ながらバッグパックスドットコムでこのバッグを見つけたとき エアリアルトラウトは既にソールドアウトだったのだ (このネットショップ、オカバコも扱っている) ![]() Brady Aerial Trout (Large) ダート=£82.00、エアリアルトラウト=£118.00 同じ大きさで容量もほぼ同じなら、断然エアリアルトラウトだ 8 dec. 2005 southbend & daiwa ヘドン・パルのグリップに着いていたダイワの竿をぶった切って お気に入りのサウスベンドのグリップに移植した ![]() 目立てヤスリでバット部分の上10cmを切り離す 硬くて太くて重い部分がなくなったので、短くて軽くて柔らかい竿になった 真鍮の棒を金切り鋸で切断し、グリップの穴に差し込み接着 突き出た部分をロッドのブランクの中に差し込み接着してハイできあがり 邪魔くさいかなと思っていたが、意外と簡単に完成した 5501cを載せてみたら‥‥‥おお、ヱヱ感じ ああ バス釣りに行きたい‥‥‥ 9 dec. 2005 not possible to live in the world without peace もう すっかり飼い慣らされ目に馴染んでしまった 「喫煙であなたは肺気腫だ!」 というお節介な注意書きであるが 久しぶりにオリジナルパッケージを見ると 実に美しいデザインであったかということがよく分かる ![]() 国を挙げて煙草を量産し 法外な税を課し 善良な国民に売りつけた過去の罪を棚に上げて 今更 なにをか言わんやである レイモンドローウィさんに謝れ 10 dec. 2005 to catch a mekong large catfish 先月 タイの釣り堀で パンの耳でメコン大鯰(M.O.N.)を釣るのに 大いに悪戦苦闘したのである 九匹かけてすべてバラしたのである モンダイはタックルの軟弱さにあったようだ そこで バットの強い竿を買った M.O.N.を釣るためにバットの強い竿を買ったのである ![]() G社のジギング竿だ ジギングをしないボクにとって この竿はまさにM.O.N.専用竿と言っても過言ではない それでもまだ あの桟橋の下に突進するM.O.N.のことを考えると 竿の長さやバットの強度がシンパイなのだ ![]() そこで T社のビッグゲームロッドを買った G社の竿に比べるとはるかにヤスモノだが バット部分強度はじゅうぶんだ しかも8ftと長いので 足元の障害物に巻かれにくいにちがいない ![]() ついでに M.O.N.を釣るためにS社の仰々しいリールまで買った なにしろドラグ力が「7」だそうだ ドラグ力「7」がどういう意味なのかは知らないが それでもA社の6501Cみたいに これでもかと目いっぱい締め込んだドラグが ズルズルと引き出されるようなことはないだろう しかし モンダイはまだある それは このM.O.N.という魚が ソコまでして釣らねばならない魚なのかということである モンダイの大部分はまさにソコにあるのである ゲテモノ釣師は 大いに悩んでいるのである 11 dec. 2005 old town kyoto (1/2) 妻と連れだって 師走の京都へ遊びに行く ![]() なんといっても年の瀬の京都は面白い 格別の風情があって面白いのである デジカメ片手にぶらぶらと 京の町ならではの景色や味覚を楽しむ‥‥‥ 南禅寺の北側辺り 琵琶湖疎水に沿って「哲学の道」はある 熊野若王子神社でタクシーを降りて そこから銀閣寺を目指して歩いてみる ![]() 哲学の道を歩く(道沿いに佇む石仏) 道は若干上り坂 これが微妙にしんどいのである 銀閣から南禅寺を目指せば佳かったか‥‥‥ 人は人、吾はわれ也、とにかくに吾行く道を吾は行くなり しかし こう観光客が多いのでは 心静かに歩こうにも歩けないではないかニシダくん まあ日曜日だから仕方もないことだが この賑やかさはどうだ どこが「哲学の道」であることか 銀閣寺(慈照寺)は国宝である 金閣寺(鹿苑寺)は国宝ではなく世界文化遺産である 国宝と世界文化遺産‥‥‥ どちらが格上なのかは知らないし興味もないが 銀閣寺の拝観料の方が金閣寺より100円高いのである こういうところを見ると どうやら国宝・銀閣寺の方が格上なのだろうか オリンピックのメダルなら まちがいなく「銀」より「金」なのだが‥‥‥ ![]() こうやって少し離れてみると美しい しかしそばへ寄ると‥‥‥ 夜の京都も賑やかで面白い 寺町通や新京極通の繁華さは半端ではない ![]() 錦市場の突き当たりにある錦天満宮 この後 木屋町辺りで 最近めっきり酒豪化した妻と飲むことになるのだが その模様はHP容量の都合により割愛することにする ひとつだけ付け加えるなら 妻のことを「細君」という言い方をするが それは昔のことである 12 dec. 2005 old town kyoto (2/2) 遅い朝 三条堺町のイノダへ行く ここでコーヒーを飲まなければイケナイということはないが 京都のコーヒー屋はイノダなのである ![]() イノダのスグ北の角にある風情のある足袋屋 嵯峨野へ行く 小倉山の麓を散歩する 天竜寺‥‥竹林‥‥小倉池‥‥常寂光寺‥‥二尊院‥‥落柿舎‥‥清涼寺 歩いてみると結構な距離である 日頃使っていない筋肉がすぐに笑い始める ![]() 天竜寺裏の竹林 この散策コース 夜はライトアップして観光客を喜ばせるらしい 特に夜の竹林は幻想的で かぐや姫の世界を満喫できるらしい 流石はサービス満点の観光都市「京都」だ しかし そこまでしなくてもいいのではないか 白菜畑の向こうに ぽつんと落柿舎のかや葺き屋根が見える ![]() 落柿舎は松尾芭蕉の門人の向井去来が隠棲した草庵だが 現在の場所とは異なるという 芭蕉が落柿舎を訪れ「嵯峨日記」を記したとされているが それも定かではないという いずれ三百年以上も前のことである 当時を偲ぶにも年月が経ちすぎて何もかもが風化してしまっているのだ 史実がどうであれ 落柿舎を望むこの長閑なアングルが 嵯峨の里でボクが一番好きな風景だということだ ボクにはそれだけで十分である 柿ぬしや梢はちかきあらし山 これは去来がうたった「落柿舎」命名の句である 草庵の庭の柿の実を京都の商人に売る契約をしたが 突然嵐山から大風が吹いて 一晩のうちに柿の実がすべて落ちてしまった 柿の持ち主の去来は大損をしたという 以来この草庵を「落柿舎」と呼んだそうな のんびりと散策もいいが それにしても寒い 天気予報はこの冬一番の冷え込みという 清涼寺近くの料理屋で湯豆腐に舌鼓を打つ ![]() 昼間から湯どうふで酒を飲み 桂川の寒風で酔いを醒ます酒豪の妻 さあ帰ろう 13 dec. 2005 have failed again またやってしまった 前回は「RはリバースのR」だったが 今回は爪と穴がズレたのか 巻き取り中に引きちぎれてしまったのだ どうしてこんなことになるのだろう‥‥‥ ![]() ああ フィルムはもう懲り懲りだ 最高にがっくりだ 激しく落胆だ しばらく 立ち直れそうにない‥‥‥ 14 dec. 2005 shoulder bag story vol.4 「モンベル・トラベルポーチ」 収納力はないが小型軽量なのでとても楽だ ![]() サイズ=w:210×h:270×d:60mm カラー=ダークチャコール 主にブルーギル釣りなどの小物釣りに使っている ルアーボックス、クリッパー、フォーセップ、予備ラインなどを入れる 足を使って身軽に動き回る釣りにとても便利である ![]() メインコンパートメントにはA5版サイズの本が2冊 ジッパー付きの前面ポケットには文庫本が1冊それぞれ収まる 背面にもジッパーなしのポケットがあって使い勝手がよい ![]() いい歳をしたおっさんが 肩からポーチを下げて歩くのもナニだが 財布、煙草、ライター、文庫本などを入れて たすき掛けにして堂々と街を徘徊しているのである 文句あるか 15 dec. 2005 south to south 今日もニッポンは寒い 寒い日はこれだ だれがなんといってもこれだ ![]() ↑F1CTを目指してサウストゥサウス 底冷えのする大阪の街を徘徊する JR東西線 尼崎を過ぎると電車は地下に潜る 大阪天満宮で降りて地下鉄谷町線へ 南森町から地下鉄に乗ってサウストゥサウス 谷町九丁目で降りる 地下通路の突き当たりが近鉄百貨店だ ここで久しぶりに地上に出る 地上は寒風が吹きすさんでいる 襟元が寒い マフラーを買おうと近鉄百貨店5階の紳士服売り場へ 通天閣本通り商店街なら800円ぐらいで売ってるマフラーが2万円! 「うっ、たっかー!」 寒いけど買うのを止める 時計を見ると12時‥‥‥急がねば ![]() 3分遅刻 狭い店内にはすでに客が4人 一番乗りのお姉さんはすでにけつねうどん大盛をズルズル カレー天ぷら細大を注文して待つこと15分 「うっ、うまいっ!」 その間にも十人ぐらい客が来たが 席がないのであきらめて帰る客も‥‥‥ 相変わらず人気だ うどんを作る手際の悪さも堂に入っている ボクの後から入ってきたおっさんが ボクが食べているのを横目で見て涎を垂らしている 「きたないなーよだれふけ!」 店を出ると外は真冬だ 「うっ、さぶっ!」 よし、ひとっ風呂浴びよう 体の芯を暖めよう ![]() モンジャ岡本氏推奨のこの風呂屋 なんと朝の6時からやっているのである がらんとした浴室に客は4人だけだ 「うっ、あっつぅ」 のんびり湯に浸かっていると あとから全身に入れ墨を彫ったおっさんが入ってきた 「うっ、こっわぁ!」 炭酸温泉と書かれた泡風呂には ガラの悪そうなライオンの蛇口が3つ ガラス張りのミストサウナはなかなか心地よい 一時間ぐらいのんびりする 谷町九丁目まで戻ってさらにサウストゥサウス 地下鉄谷町線「阿倍野」で降りて地上に出るとその店はある ![]() 「酒」と書かれた暖簾を押して中に入ると そこはボクの知っている「昭和」だった 匂いも雰囲気も昭和のままだった 懐かしさがこみあげてくる カンターには客が4人 みな静かにひる酒を楽しんでいる どて焼きとサバの生鮨を肴に 真澄の冷やを2杯と濁酒 「うっ、しみるぅ」 ああ しんみりと和むなぁ‥‥‥ うどん屋も風呂屋も居酒屋もみな 時代に大きく取り残されながらも ぎりぎりのところで踏ん張っているのだなぁ がんばってほしいなぁ‥‥‥ なくなってしまうには あまりにも惜しいからなぁ‥‥‥ カレー天ぷら細大600円 入浴料390円、貸しタオル20円、コーラ120円、マッサージ椅子100円 どて焼き500円、サバ生鮨550円、酒1440円 本日の徘徊料=3720円‥‥‥「うっ、やっすぅ!」 old tales |