Angling Net / ikasas ikuy's "talk to myself" 毎日更新(ウソつくな!) 16 dec. 2005 day not done at all 今日はなにもしない日である 年に何度かのなにもしない日である つまり 外へ出ず 本も読まず テレビも見ず ギターも弾かず ただひたすらなにもしない日である 外はすこぶる寒いらしい 17 dec. 2005 money and garbage are collecting dirty 先日京都へ行ったとき 阪急電車の車内で ボクの前に座ったそんなに若くない女性が 膝の上に一澤帆布製のショルダーバッグを載せていた 顔は鰐のようだったが アイスブルーの可愛いバッグが目を引いた その一澤帆布が 財産相続でもめているらしい 兄弟で骨肉の争いをしているらしい ただのみすぼらしい鞄を作っていた袋物屋が ひょんなことで有名になって 銭が転がり込んでくると こんなことになってしまうのである なんと愚かしいことだ まさに 「塵と銭はたまるほど汚い」 である 18 dec. 2005 bottle neck Trouble TravelersというBLOGの 「初恋の味カルピス・ボトル・ネック」を読んで 昔自作したボトルネックのことを思い出した たしかどこかに仕舞ってあるはずだ 引き出しという引き出しを片っ端から探し回る‥‥‥と おお! まずこんなところには仕舞わないだろうというところから出てきた 自作ボトルネック(後にも先にもこれひとつ) ボトルネック奏法のきっかけはマディウォーターズだった "I Can't Be Satisfied" 衝撃的だった 決してスマートな演奏とは言えないが 今でもわくわくする魅力に満ちあふれたオープンGである 最初は市販のガラス製の筒だった それがステンレスになったり 真鍮になったりしたのだが 筒であることに変わりはなかった つまりボトルネックではなくパイプなのである ボトルネックとは本来「瓶の首」である しかしそんなモノはどこにも売ってなかった 自分で作るしかなかった あるとき 雑誌かなにかで作り方を知った ビンの首を凧糸で縛りオイルを染み込ませ火を点け 燃え尽きた頃を見計らって「コン」とビンを叩くときれいに割れるという さっそくワインのビンを用意してやってみた 話通りにはうまくいかない 斜めに割れたりバラバラになったり‥‥‥ そうこしているうちに1本だけ上手く割れた スパッと刺身包丁で魚の身を切るようにはいかないが なんとか真っ直ぐに割れたのである 切り口の断面を見ると分厚いところと薄いところがある 薄いところは音がかすれ気味になり 分厚いところはクリアでシャープな音が出る さらに ワインのビンは合わせガラスなので 合わせ目のところが段になっていてきれいな音が出ない つまり自ずと使う部分が決まってくるのである したがって 金属の筒などとは違ってクセがあるのだ 以後、数年間このボトルネックを愛用することになる 右が自作ボトルネック、中央と左は現在使っている金属パイプ いまは楽な真鍮パイプを使っているが たまさかにはあの頃を思い出して ホンモノのボトルネックも使うことにしよう そうしよう そうしよう 19 dec. 2005 it snows ここ数日 恐ろしく寒い 北海道や東北や北陸のことを思えば 贅沢は言ってられないのだろうけれど‥‥‥ 雪の降る中で体育の授業中(隣の宝塚高校のグランド) ここらは雪が降ってもめったに積もらない それでも今朝は駐車場のクルマが真っ白になっていた ああ 南の島に住みたい 20 dec. 2005 kimuchi chige チゲとは韓国語で「鍋料理」のことである ニッポンの居酒屋などで メニューに「チゲ鍋」などと書いているが これは大間違いだ これだと「なべ鍋」になってしまうぞ 寒い夜はキムチチゲだ 酒はマッコルリという韓国の濁酒(どぶろく) どぶろくというときつい酒に思うが これは意外にさっぱりしている アルコール度数も6%と低いので飲みやすい ああ はやく春が来ないものか 21 dec. 2005 elixir 神戸で買い物をしたついでに 三ノ宮のイシバシ楽器へ 牛骨のナットを探したが合うサイズがなかった ついでのついでに弦を数セット買った マーチンは399ヱンになっていた こないだから気になっていたエリクサーも買う こっちは1749ヱンと中途半端に高い値段 マーチンが4セットも買えるではないか 詳しいことは分からないが なにやらコーティングがしてあって 汗ベタベタの手で弾いてもだいじょうぶらしい 何がどうだいじょうぶなのかは知らない とにかく グレートトーンがロングライフらしいのだ 家に帰ってさっそく張ってみた 張ってみただけでは分からないので弾いてみた むむむ‥‥‥マーチンとなんら変わらない しかし 明日になれば分かるらしい 数日後にはもっと分かるらしい つまり 普通の弦は数日経つと巻き弦の音がこもるけれど エリクサーはこもらないらしいのだ いつまでも新の弦のようにいい音が出るらしいのだ これは素晴らしい しかし ボクの手はいつも乾燥気味で 真夏でもない限り汗でベタベタにならないし だいいち 低音弦はいつもミュートして弾いているので 音がこもっていて当たり前なのである なるほど なるほど こういうのを無用の長物というのだな 22 dec. 2005 heavy snow 滅多に雪が積もらない当地方では 少し雪が降ったり道路が凍結したりすると 一瞬にしてまったくダメな街になってしまうのである クルマはあちこちでぶつかりまくり ヒトは滑って転んで骨折しまくるのである そんなわけで マック元会長や、ヨコチン現会長は夜通し走りまくり ボクは朝まで無線機にツバを飛ばしまくっていたのである 白、黒、朱が見事に調和したとある北陸地方の雪景色‥‥‥美しい (jabooのひとりごとより無断転載) それに引き替え 北海道を始め日本海沿岸にお住まいの人たちはヱライのである 滑らないように上手にクルマを運転し 道路で転ぶヒトなど殆ど居ないのである 積雪、凍結は日常茶飯事なのだ 我々は彼らを見習わなければならないのである 23 dec. 2005 heavy snow 天皇誕生日である 皇室典範に関する有識者会議の結論に天皇は 「回答は控えたい」 と言及されなかった しかし 皇室のあり方について 「国民と苦楽をともにすることに努め、国民の幸せを願いつつ、務めを果たしていくこと」 との見解を示された 全くその通りでステキであるとボクは思った ボクもこれからは天皇に習って 必要最小限のことを除「回答は控えたい」と思うのである そして 「国民の幸せを願いつつ、死ぬまで逝きようと思う」のである 現佐々木家の長女=ヴェガ 結婚し皇族を離れた長女の黒田清子さんに関して天皇は 「これまでおかしいことで3人が笑う時、ひときわ大きく笑っていた人がいなくなったことを2人で話し合っています」 と話された そういえば 天皇家と佐々木家は 家族構成の点だけ見ればまったく同じであるなとボクは思った 「これまでおかしいことで3人が笑う時、ひときわ大きく笑っていた人が、ときどき実家に戻ってきてひときわ大きく笑っていることを2人で話し合っています」 24 dec. 2005 happy christmas eve 今日はクリスマスイブだ クリスマスイブだからと言って キリスト教徒でもないロクデナシの我々は 賛美歌を歌うでもなく ゾウを見 ゾウモツを食べ そして罵詈ゾウ言をまくしたてるのである 頼りなげな冬の西日の中でぽつねんと佇む春子(1948年生まれ) 参加者一行総勢約6名は ツアーコンダクターのがちゃこ氏に連れられ 天王寺動物園のゾウの春子に再会し 新世界でスマートボールに興じ 千成で角砂糖を入れた珈琲を飲み 平和(ここのナマギモうまい)で焼肉をむさぼり TO-INNでハイボールをすすりつつ あーでもない こーでもないと お互いに罵詈ゾウ言を浴びせ合ったのであった 突然、真っ暗な店の中でカメラを取り出すがちゃこ氏 キリスト教徒でもないロクデナシの我々は ブルースのこと 写真のこと 釣りのこと 人生のことなどなどを 熱く語り合ったと思うのだが 酔っていたのではっきり憶えていない 極自然体で被写体に収まる哲学者のようなバビロン氏 この日ここで語られたことはさっぱり憶えてないが 唯一記憶に留めたことは 我々は 笑福亭仁鶴であり フォーククルセダーズであり フランスギャルであるということだ それは紛れもなく ほろ苦くも切ない青春の第一歩だったのである 25 dec. 2005 christmas present クリスマスプレゼントのことを 彼の国では"Stocking filler"というらしい つまり「くつした詰め」だ したがって くつしたの中に入らないような大きなものはイケナイ さらにこの場合 靴下は新品またはきれいに洗濯したものでないとイケナイ 脱ぎ捨てられた臭いにおいのくつしたではイケナイのである さてこの歳になるともう さすがにだれもクリスマスプレゼントなどくれないのである サンタのおじさんにお願いしてもドヤされるのがオチだ 仕方がないので自分で自分にプレゼントを贈ることにする ABU "Ambassadeur 7001" High Speed 国産の超高級リールに比べたら大した値段ではない しかしこの重厚さはどうだ 同じABUの6000番台にはない迫力がある ところでモンダイは こんなゴツいリールで いったいナニを釣るのか‥‥‥ということである そこで老釣師は胸を張って答える 「メコンオオナマズである」 26 dec. 2005 coffee cup いつの頃から ボクはコーヒーを飲むようになったのだろう 街を徘徊中に立ち寄った喫茶店で うまいコーヒーに出会うと嬉しくなり 不味いコーヒーを飲まされると不機嫌になる 今となっては 不健康きわまりない両切りピース同様 カフェイン常習者となってしまったボクなのである お気に入りの刀の鍔のヱが描かれた珈琲カップ 日本にコーヒーが入ったのは江戸時代だといわれる 長崎の出島にオランダ人が持ち込んだのが最初らしい 一般に広まったのは明治の終わりから大正初期にかけて 上流階級の極々一部の人が 「文化的な飲み物」ということで飲み始めたそうな したがって 下層階級の我が家では当然のことだが 昭和五十年代になってもコーヒーなどなかったのである それがいつのまにか 我が家でもコーヒーを常飲するようになっている つまり 経済的にはいまだ下層階級の我が家だが コーヒーだけは上流階級だということなのだ 27 dec. 2005 cellular phone 1年9ヶ月ぶりに携帯電話を買い換えた カシオの耐衝撃・防水型だ CASIO "G'z ONE" CDMA1X 「衝撃に強く、水に負けない」‥‥‥ということらしい 「Crossover Tough」‥‥‥と呼ぶそうな つまり どういうことかというと ナマズをつかんだヌルヌルの手で 電話が出来るということなのだ 28 dec. 2005 shoulder bag story vol.5 「モンベル・モバイルマシン・バッグ」 かつての愛機「リブレットL5」にジャストフィットのバッグ サイズ=w:285×h:225×d:100mm カラー=ダークチャコール 表題の「モバイルマシン・バッグ」という名称はウソである 本当の名前は知らない モンベルのアウトレットで偶然これを見つけたときは 驚喜の雄叫びをあげたものである(ウソ) 手ばかりでサイズを測ってみて これは間違いなくリブレットがすっぽり入ると直感した さっそく家に帰って入れてみたら これぞ正しくリブレット専用バッグではないかと思うほど 見事にジャストフィットしたのだ リブレット及び本数冊などを入れてみる リブレットL5の横幅は27cm、バッグの横幅が28.5cm 180度開くメインコンパートメントに 恐ろしいほどのジャストさで収まる 「寸分の狂いもない」というのはこういうことを云うのだろう 他にもACアダプター、CD-ROMドライブ、マウスなどが余裕で収まる ジッパー付きの大きなコンパートメントが3つと 小さなポケットが全部で8つ 小型ながら整理がしやすく十分な収容力を持つ ところが肝心のリブレットが事故死してしまい 現在こいつは押入暮らしを強いられている 今年新しく出たリブレットU100だが なんと横幅が210mmと6cmも小型化されているのだ つまり このバッグの出番はもうない‥‥‥ ということか 29 dec. 2005 da bora 2005 夕刻 ヨコヤマ会長と甲子園浜へ行く 風もなく絶好のメバル日和だが狙いはラストシーバス しかもドラグアーマーしばりだ 水門前からルンくん浜方向へ移動しながら投げ続ける しかし、海面はさざ波ひとつない水たまり状態 まったくアタリがない‥‥‥ と、突然「ゴツン」ときた わははぁ スズキと呼べないゾンマササイズ(50cm台)のスズキだが なんとかこれで今年も竿を納めることができる ああ、よかった‥‥‥ このドラグアーマー、この後テトラに引っかけてしまうが ヨコヤマ救助隊長に助けてもらう(よこちんサンキュ) さらに東側でもう一発来たが すでに欲得がなくなっているのであっさりバラシ どんな魚でもハングリー精神がないと取り込めない さて そうこうしているうちに午後7時 いよいよ「第3回年末吉例・鯔早掛大会」だ 「ああ、あほらしやの夜は更けて」‥‥‥だ 大会会場のルンくん浜に続々と出場選手が集まってくる 今年の参加者は デヘンデングチャンピョンのまさご塾長を筆頭に テープ屋隊長、西区アオシマ、がちゃこ、はやま、よこちん 知る人ぞ知る「強烈に」アホなメンバーである がちゃこ大会委員長の合図でスタートフッキング ぎゃあぎゃあわあわあ わあわあぎゃあぎゃあ 喧しいこと喧しいこと ハナを切ってテープ屋隊長が先行したが あっという間にまさご塾長がまくってあっさりゴール 去年も一昨年も同じヱ面の表彰式風景‥‥‥あ〜あ かくして アホたちによる アホたちのための アホな釣り大会は幕を閉じたのであった 30 dec. 2005 gas station 昔は 正月はガソリンスタンドが閉まってるのが当たり前で 年末には燃料タンクを満タンにした上に 予備の携行缶を持っていって詰めてもらったりしたけれど 今はどこのスタンドでも元旦の朝から営業しているのである カシオG's ONEのカメラで撮る‥‥‥うすぼけている 通りがかった近所のENEOS たまたま空いていたので世間並みに燃料補給をしておく 意味はないけれど‥‥‥ 31 dec. 2005 new year's eve 大晦日 この頃はあっという間の一年である 人生もいよいよラストスパートであるかのような早さだ 慌てずゆっくり逝きたいものであるが‥‥‥ 昼飯を食べに近所の家族食堂へ行く カシオG's ONEで‥‥‥うすぐらくショボい「ヱ」だ 予想通り店は大混雑である‥‥‥空席待ち まるで葬式の記帳のように 名前と人数と希望の席を記入する 待つこと15分 希望の席は「どちらでも早い方」だ 案内されたのは禁煙席 つまり煙草を吸ってはイケナイ席だ 後ろの席では例によって躾の悪い子供が泣き叫んでいる ヒステリックな子供の泣き声と さらにヒステリックな母親の絶叫にうんざりする しかしまあ ファミレスや回転寿司とはそういう所なのである それがイヤなら真っ当な所へ行けということだ 真っ当な料金を払えということなのだ つまり ボクらは我慢するしかないのである 喧噪の中でそれほど美味くもない食事をすませ 駅前へ年末の買い出しに行く 蕎麦、餅、豆、胡椒‥‥‥ おおよそ年末の買い出しとは思えないようなものを買って家路につく 元旦は修行である 昼はレトルトのカレーでも食べよう‥‥‥ インスタントラーメンも悪くないなぁ‥‥‥ 考えてみれば 盆も正月もない三十年である いまさらお節料理もあったものではないのだ old tales |