@ngling net / ikasas ikuy talks to myself old tales 1 jan. 2006 (sun) new year 嗚呼 平成十八年の新年が明ける 玄関先の何も植わってないプランタに 百均ショップで買ってきた獅子舞を乗せてみる ‥‥‥と なぜか少し華やいだ気分になる とても安い初春である 2 jan. 2006 (mon) lammtarra 猫よ猫 ボクの可愛い猫くんよ そんな怨めしそうな碧色の目で ボクをみるのはやめてくれないか 3 jan. 2006 (tue) blue sky 今日も修行だ 雲ひとつない冬晴れである 風が冷たい‥‥‥ 朝 家を出ると東の空に新しい朝日が昇っていた 空があんまり美しいので ポケットからG'sONEを取り出して 青空を撮ってみる(画像が粗い) 少しだけ写っている右上角が 我が家である 4 jan. 2006 (wed) new year's card 年末に年賀状を出さなくなって十年近くになる 本来、年賀状は年が明けてから書くべきものと思うからだ おかげで年々とどく賀状が減っている 今年などわずか二十まいほどだ 年賀状撲滅運動推進家のボクなので 賀状の返信はしないのだが それでも 何年も逢っていない友人や お世話になった先輩方には儀礼的に返事を書く いわゆる「アトダシ」だが これは年賀状ではなく 「寒中見舞い」ということである もちろん宛名は毛筆手書きだ 年賀状作成ソフト&毛筆フォントは大嫌いだ 裏面には 心を込めて一文字のメッセージを添える 「釣」‥‥‥ つまり 今年もいっしょに釣りに行きましょうという気持ちである クリスマスに娘夫婦にもらったシャンパンを開けつつ認めたので 後半は文字が相当乱れてしまっている しかしまあそれも一興である 高校の同級生のワダミノル‥‥‥ もう何年も顔を見ていないなぁ 最近はJazzにハマっているらしい 五月にはストリートライブをやるのか‥‥‥ そうか がんばっているなぁ‥‥‥ 「J」 横で見ていた細君が 「Jではわからへんやん」と言うので しかたなく「z」をオマケに付けておいた 唯一の例外である 5 jan. 2006 (thi) around the station 夜 阪急逆瀬川駅前へ晩飯を食べに行く 戦後は闇市で大層にぎわった駅前だが 今は 市場も商店街も全部ビルの中に収まってしまっている 仮面を被ったような暖かみに欠ける駅前である とあるイタリア飯屋の窓からG'sONEで撮った夜景 駅前ロータリは派手なイルミネーションで飾り立てられ 無駄に電力を浪費しているのである 数年前 「三好」という闇市の頃からあるうどん屋がつぶれた 甘い出汁に大きな甘い揚げが浮いたコシのないきつねうどん 昔懐かし「大阪うどん」だったが 店舗と経営者がともに老朽化したのが原因だったらしい‥‥‥ そのすぐ後 競馬とブルースの好きな親父がやっていた 「光留」というカウンタだけの小さな中華料理屋もつぶれた ボクはここの中華焼きそばが大好きだった 独特のとろみと麺の焦がし具合が絶妙だった 競馬につぎ込んだ多額の借金に追われたのだろうか‥‥‥ 去年 広島焼きがうまかった「ほり川」がつぶれた 暮れに行ったら別の店になっていた 恐らく店のオヤジが強面で無愛想だったのが原因だろう‥‥‥ そんなワケで もう逆瀬川にはうまい店はほとんどないのである あるといえば 釜飯のうまい串カツ屋が一件と インドカレーのうまい洋食屋が一件 それに パスタの茹で具合が絶妙にアルデンテのイタリア料理屋が一軒だけだ 店の名前は言えないが ああ それだけだ 6 jan. 2006 (fri) hassaku 八朔‥‥‥はっさく フルーツランドM&R(恩賀農園)の八朔だ 年末に無理を言って むっちゃんに採ってきてもらったのがもう底をついてきた そこで大至急2箱追加である M&Rといえばミカンだが ボクはなんといってもハッサクである これに勝るものなどこの世にないといっても過言ではない Fruits Land "M & R" 〒649-6531 和歌山県紀ノ川市粉河3753 恩賀農園 運営責任者:恩賀 睦 TEL & FAX:0736-73-4514 7 jan. 2006 (sat) heihachiro ohshio 大塩平八郎の乱 天保七年(1837年) 大坂町奉行所元与力大塩平八郎が 「救民」を旗印として大坂市中でおこした挙兵事件である ■挙兵の理由 天保の大飢饉は大坂市中にも窮民を続出させる惨状を呈しているのに 大坂町奉行である跡部山城守良弼は何らの対策を講じないばかりでなく 翌年四月に予定されている新将軍就任の儀式にそなえて 江戸への廻米を優先させるという一身の利益だけを考えている また市中の豪商たちは飢饉にも係わらず豪奢な遊楽に日を送り 米の買い占めによって米価の吊り上げを謀っている このような姦吏、貪商たちに天誅を加え 貧民に金殻を配分するための義挙である ■拳兵の準備 大塩は町奉行に何度か救済策を上申するが受け入れられず 遂に大塩門下による挙兵を決意する 同年一月の同志連判状には約三十名の門下生が記される 与力及び同心十一名をはじめ 浪人一名、豪農十二名、医師二名、神職二名、その他二名と分類できる つまり下級幕吏と豪農を軸にしている 二月上句に行った一万軒に対する一朱ずつの施行金の分配も 挙兵当日の激文の配布も 門下農民を通して居住地周辺の農村を対象としており 挙兵参加者もその地域の農民を中心としたものであった ■挙兵の経過 挙兵の前日 同心二人が寝返って奉行所に密告し計画が暴露されたため 二月十九日朝八時ごろ自邸に火をかけて行動をおこした かねて 「天満に火の手があがればただちに駆けつけよ」 といわれていた近在の農民が集まり百人ほどの勢力となった 「救民」の旗を掲げ 大筒を撃ったり炮烙玉を投げつけ天満一帯を火の海にしたのである 難波橋を南に渡って北船場に入ったのは正午ごろであった この頃には近在から駆けつけた農民以外に 仲間に引っ張り込まれた市民など合わせて三百人ほどの大部隊になっていた 北船場の鴻池屋、天王寺屋、平野屋、三井、升屋など屈指の豪商を襲撃し 東横堀川を渡って内平野町に入り米屋一党を焼き打ちした そのころようやく町奉行ら城方の兵が出動し 最初の砲撃戦が起こると一揆勢はたちまち崩れて百余人となり 次いで淡路町の砲撃戦で完全に四散してしまった 挙兵は僅か二度の小砲撃戦による戦死者三人だけで夕刻前には完全に壊滅した しかし 火災は翌日の夜まで続きその範囲は全市街地の五分の一にまで及んだ 事件後の厳重な探索で門下生の同志はつぎつぎと捕まるか自首自殺したが 大塩平八郎、格之助父子だけは行方が知れなかった 四十日後の三月二十七日 父子が市中靱油掛町の町家に潜伏していることが探知され 幕吏に包囲されて用意の爆薬で焼き殺された 焼け爛れた死体となって発見されたため その後も「大塩死せず」の噂がいつまでも消え去らなかったとされている ■挙兵の影響 この事件が当時の社会に大きな衝撃を与たえたのは 首謀者が直参の旗本であり 元町奉行所与力という要職にあった人物であり 一身を犠牲にして窮民のために立ち上がったことである また天下の台所といわれる大坂で 白昼堂々と大筒をぶっ放しながら豪商宅を打ち壊したことは たちまちのうちに全国へ伝えられた これが引き金となり 同年四月の備後三原の一揆 同六月の越後柏崎における生田万の乱 同年七月の摂津能勢の山田屋大助による百姓一揆では いずれも「大塩門弟」「大塩残党」などと称して騒動をおこしている また幕府の厳しい取り締まりの目を掠めて 大塩檄文が写し伝えられ木版刷が出回るほどであった 水戸藩主徳川斉昭はこの事件を重視し 「内憂外患」をあげて幕府に改革を進言している いわゆる天保改革も この事件によってひきおこされた領主的対応ということができるのである 芋焼酎「平八郎」 宮崎県・京屋酒造 原材料:寿甘藷・米麹 大塩平八郎の心意気そのままに 丹誠込めて造りあげられた気骨ある焼酎らしい 芳醇な芋の香りに酔いしれつつ ふと江戸時代に思いを馳せる今宵である 8 jan. 2006 (sun) garage band 1/4 今年の冬は 気象台観測史上一番の寒さだそうである ボクの趣味は魚釣りだが この寒さではどうもその気が起こらない これは歳のせいかもしれない そんなワケでこのところ うちに閉じ籠もっては ヤスモノの電気ギターを弾いて遊んでいるのだが これはこれでなかなか楽しい ハイボールでも飲りながら いやじつに楽しい 9 jan. 2006 (mon) yah-kon 千葉の喜一郎さんから 「毎度格別のお引き立て御礼申し上げます」 ということらしい お礼に「ヤーコン」というものを送っていただいた 喜一郎さんとはもう二年ほどの付き合いになる いつもロッドグリップ用の布袋竹を安価で提供してもらっているのだ はて ヤーコンとはいったい如何なるモノなのか‥‥‥ 一見甘藷をグロテスクにしたような物体だが 切ってみると芋とはまったく別モノ じゅわっとジューシーな繊維質である 牛蒡か蓮根に近いが さらに水分を多くした感じである ビタミン・ミネラル・カルシウム・マグネシウム ポリフェノール・ビタミンB1・B2・Cなどなどが 豊富に含まれている健康食材らしい 切ったヤーコンをサッと水にさらしてあくを抜き サラダ、きんぴら、味噌汁の具に最適‥‥‥とある さっそく細く刻んできんぴらにしてみる 作り方はきんぴらごぼうと同じだ 胡麻油、和風出汁、醤油、酒、砂糖、味醂、赤唐辛子 制作時間:約40分(ヤーコンを刻むのに時間がかかる) さて 不思議な芋のきんぴら 今宵も芋焼酎のロックで飲ってみるかな 10 jan. 2006 (tue) garage band 2/4 さて 今日も寒いので 電気ギターを弾くのである 日頃は電気ギターなど弾かないけれど こう寒い日が続くと 素ギターでは体冷え切ってしまうのだ 寒い冬‥‥‥毛布とギターは電気に限るのである 電気ギターといえばアンプ ポータブルギターアンプがあればどこでも弾けるので便利なのである オークションで安く落としたYAMAHAの乾電池駆動アンプ これが小さいクセにいい音で鳴るのだ なかなか生意気なコードレスアンプなのである 安モノのギターに安モノのアンプ おかげでボクは 便所でも 風呂場でも 玄関先でも どこでもチャックベリーなのだ 冬空が晴れたら 駐車場でガレージバンドだ 11 jan. 2006 (wed) rollei35t 机の引き出しから 今年の春から初夏の頃に撮ったフィルムが出てきた 写真やさんに持っていってスピードプリント 若干色彩が重いがまずまず写っている ついでにフィルムを5本買ってR35Tに装填してみる モンダイはココである フィルム押さえ板を閉じるときに フィルム両端のガイド穴(■ ■ ■)が リールのイボイボ(凸 凸 凸)から外れるのである なんべんやってもうまくいかない マニュアル通りにやっているのだが‥‥‥ダメだ 仕方がないので 今回も押さえ板を開けたままフィルムの橋をリールに巻き付けて (■ ■ ■)が (凸 凸 凸)に ちゃんとはまっているのを確認しながら閉じた 巻き取りレバーを引くと 数字が動いてフィルムが巻き取られているのがわかる ここまでは前回と同じだが モンダイはここからである 全部撮り終わって巻き取るときである ああ‥‥‥不安だ 12 jan. 2006 (thu) garage band 3/4 久しぶりに神戸の町を徘徊する 四川の味を求めて南京町の「長江」へ行ったが 残念ながら木曜日は定休日であったのだ そのことを除いては なんら変わるところもない2006年の神戸なのだが あれから十一年の歳月を経たのかと思うと 感慨もひとしおのボクの神戸である さて iBookにギターの音を入れるには オーディオインタフェイスがいるというのである そこで わけもわからず買ったのだが 使い方が分からずしばらく放置していたのである これでは宝の持ち腐れと言わざるを得ない 寒くなって出歩く頻度が低下していることも手伝って ぼちぼちではあるけれど マニュアル片手に使い方をマスターしているところなのだ なるほど なるほど これがハードディスクレコーディングなのか 常にアナログなボクの脳味噌は 軽いめまいを覚えつつも 少しずつデジタル化を図っているのである それにしても"GarageBand2"なるオマケソフト 恐るべき多機能である ああ もう少しのところで時代に取り残されるところだった ペルリ総督の黒船を見た江戸時代の日本人の気分である 13 jan. 2006 (fri) hotei bamboo 今日もヒマなので浪速の町を彷徨う 天神橋筋→玉造駅前→阿倍野筋→曾根崎→十三 あっちで食べ、こっちで飲み もう胃袋が破ち切れんばかりなのである さて 千葉の喜一郎さんから届いた布袋竹である この布袋竹、原産地は中国だ モコモコと節がふくらんでいる様子が 七福神の布袋様の腹ように見えるところが和名の由来らしい 肉厚で硬く粘りがあるため 古くから和竿の材料として珍重されてきた 先端の細い部分はテンカラ竿の穂先に用いられる パワーとスピードを兼ね備えた絶妙の竿に仕上がるのだそうだ ボクが使うのは根本の部分だ ルアーロッドのグリップに加工する 主にバス用、ナマズ用のロッドの握りに使っている 根付きで形のいい竹が入れば いかにもピストルグリップらしい味のあるものができる しかし 手に合う根付きの布袋竹はなかなかみつからない 今回のネタはフェザーウエイト(中古)とゼニス(ほぼ新品) ヤフーオークションで2コ6000ヱンで仕入れた 気が付けば 家にある短竿のおおかたが布袋グリップになっている かなり病的な趣味であると自分でも思うのだが もうどうにも止まらないのである 14 jan. 2006 (sat) garage band 4/4 もともとiBookG4-14インチを買ったのは バンドルされているGaragebandというソフトを使うためだった それがいつの間にか 炬燵専用ネットサーフマシンに成り下がっていた これでは所期の目的を達成できないではないか とりあえずゲーム感覚でやってはみたが これがなかなかどうして ボクにはとても難解ホークスなソフトなのだ そこで GarageBand2の操作マニュアルを買ってきて せっせせっせと使い方をマスターしているところなのである 少しだけではあるが リアル音源を扱えるようになってきたので ほんの少しだけ夢が膨らみつつある53歳の春である 15 jan. 2006 (sun) vega 家中のモノを囓り続けるベガ‥‥‥ この前はビニール製のLANケーブルをかじったが 本来「皮」が好きらしい 靴、鞄、財布、ベルト‥‥‥皮なら何でもこいである Rollei35Tの皮ケースまで被害にあっている 生意気なことに 人工皮革は囓らず本革ばかり狙う 今度は買ったばかりの高級牛革製ブックカバーがやられた 香川県高松市にある「やしまバッグ」製ブックカバー 紙のように薄く柔らかい革なので手にしっくりと馴染む 表紙の薄い文庫本などを持ち歩くのにちょうどよいのである ケーブル類はオレンジ石鹸をスプレーしたのでかじらなくなったが 革製品はどう防御すればよいのか‥‥‥ とりあえず柑橘系のコロンでも買ってきて塗布してみよう それにしても 家の中で動物を飼うと言うことは大変なことである passed tales / current tales |