@ngling net / ikasas ikuy talks to myself passed tales / current tales 1 mar. 2006 (wed) rollei35s Rollei35S ゾナー付きのローライ35を買った Jellyfishcafeのくらげさんと同じやつだ テッサーを持っているのに そんなもの要らないじゃないかという気もする しかし とてもたまらなく欲しかったのだ これを手に入れる以外にボクの生きる道はなかったのだ 時代を超越したこの圧倒的な美しさはどうだ 美しいカメラを使ったからといって 美しい写真が撮れるわけではない 写真はウデだ それはじゅうぶん承知している しかし ボクのような素人でも 面白い写真ぐらいは撮る自信がある それにしても 小さくて美しいカメラだ この小さなボディの中に 三十数年前のドイツの技術が詰め込まれているのだ 「凝縮の美学」と呼ぶにふさわしい写真機である 美しいだけではなくとてつもなく可愛い 一昨年の秋 はじめてローライ35Tを掌に乗せたとき その可愛らしさにボクは完全にK.O.されてしまった もう写真を撮ることなど どうでもいいように思えた いじったり眺めたりしているだけでじゅうぶん満足だった この気持ちは はじめてアンバサダーリールを手にしたときに似ている しかし アンバサダーが立派な釣り道具であるように ローライ35もまた立派な光学機械なのだ ちゃんとした写真がちゃんと撮れる写真機なのだ つまり いじったり眺めたりして楽しんだうえに 写真まで撮れるという代物だ 一粒で二度美味しいカメラなのである 美しいモノを手に入れるとじっとしていられなくなる いいフライパンを手に入れると 料理好きでもないのに何か料理を作りたくなるらしい その気持ちはわかる気がする いや、とてもよくわかる 同じく ボクは今面白い写真を撮りたくてウズウズしている どこか遠くの知らない町を歩き徊って 市場や公園や漁港でパチパチやりたくてたまらないのだ そうだ 目の前にあるこんな小さな道具が ボクの気分を新たにしてくれているのだ 素敵な道具を2台持つのはとても贅沢なことである 釣り道具にしろ何にしろ ボクは気に入った道具は二つ持つようにしている もしなくしたり壊したりしたときに ショックが1/2で済むようにと思うからだ これはドクターヤマモトから授かった処世術である 白ゾナーと黒テッサーを並べてみると ゾナーの鏡胴がテッサーの2/3しか伸びないことに気づく これはどういうことだろう レンズがちがうので設計もちがうのだろうか Sonner 2.8/40 Tessar 3.5/40 この2.8と3.5のちがいによるものかもしれない なにしろ素人なので そこらへんのことがさっぱりわからない 天気のいい日を選んで ローライ35を二台ぶらさげて ついでにパックロッドも2本バッグに忍ばせて どこかへぶらっと出かけよう よし そうしよう そうしよう 2 mar. 2006 (thu) takaraya ↑日付は3月2日木曜日となっているが 実は今日は2月27日の月曜日だ 日記ではないので日付などまあどうでもよい 重要なのは「気持ち」である 西区アオシマ氏一押しのうどん屋 庄内の「宝屋」である 阪急庄内駅から徒歩約20分 空腹時にはとても歩いては行けない距離だ 阪神高速11号池田線の側道沿いに 「宝屋」はあった 讃岐手打の看板が誇らしげである(Rollei35S) Rollei35Sレポート 35Sで初めて写したのがこの1枚 露出計ばかり気にして距離設定を忘れる (10mぐらい離れたところから3mの設定で撮ってしまった) それでもこのとおりまあまあ写っていた うむむ‥‥‥ゾナーレンズは素晴らしい 店は11時半開店のはずだが 11時40分に到着したのに閉まっていた 帰ろうかと思っていると店の女の人が二人出てきて あたふたと大暖簾を設置しはじめた もちろんボクが一番乗りだ 「かき揚げカレーうどん」を注文する 待つこと十分 出てきたカレーうどんは やや黄色みがかったカレー出汁 直径10cm弱のかき揚げが乗っている カレーのいい香りが立ちのぼる(CASIO G'zOne) さっそく出汁をすする うむ‥‥‥かすかにカツオ風味 しかしすぐにカレーの味がそれをかき消す カレーの味は申し分ないが もう少しカツオに頑張ってもらいたい そんな気がする 麺をすする お! これはイケる 硬すぎず軟らかすぎず絶妙の歯応え アオシマ氏が推奨するだけのことはある 「讃岐手打」の看板に偽りなしだ 次にかき揚げ ありゃりゃ‥‥‥ これはいけない サクッともパリッともしない まるで団子のようなかき揚げだ 揚げてから時間が経過した スーパーの総菜売り場の天ぷらだ 残念だ アオシマ氏には申し訳ないが ボクが目指すカレーうどんではなかった ただし うどんの麺は文句なしである‥‥‥930ヱン 3 mar. 2006 (fri) specialty shop of name of "t" ↑日付は3月3日木曜日となっているが 実は今日は3月1日の水曜日だ 日記ではないので日付などまあどうでもよい 重要なのは「こころ」である 今日もまたアレだ つまりカレーうどんである 自ら「カレーうどん専門」を名乗る店がある 全国チェーンで東京にも出店しているという有名店だ 本降りの雨の中を傘を差して 修行場から北西方向に歩いて約十分のところに その「T」はあった カレーうどん専門の人気店(CASIO G'zOne) 開店から三十分ほど経っていたが 19席あるカウンター席に客は皆無だった 店の中は水を打ったような静けさ さっそく 「天ぷらは今から揚げるんですか」 ときくと ほぼ中年に近い店のお姉さんは 「いいえ」 と答えたあと少し間を置いて 「今から揚げますけどすぐ揚がります」 と言い直すのである これはいったいどういうことを意味するのか 一昨日の店のかき揚げカレーうどんを思い出しつつ もしこの店も同様なら天ぷらカレーうどんはやめにして 第二候補の肉盛りカレーうどんにしようと思っただけだ それなのに ほぼ中年に近い店のお姉さんは なぜ「いいえ」と一度は否定したのだろう ここからボクのこの店に対する不信感が始まったのである とりあえず 「海老天カレーうどん」を注文 待つこと数分 「え?もうできたの?」 という早さで 注文通りの海老天カレーうどんが出てきた どう考えてもいま天ぷらを揚げたとは思えない だいいち カウンター越しにも 天ぷらを揚げている様子もなければ揚げている音もなかった 不信感は募る一方だ しかも全体の量が極めて少ないカレーうどんだ つまり うどんも出汁もえらく少ない いやべつに美味しければ量など構わない 構わないがこれでは昼食にはならない たしかにサイドメニューは豊富だ ふつうは何か別のモノをセットで食べるのだろうか それはそうと 海老天がメニューの写真より随分小さいじゃないか‥‥‥ まずカレー出汁をひとすすり 「あんまーっ!」 というほどまったりと甘い その直後 「ぐわっ!なんじゃこりゃ!」 舌を刺すような強烈な辛みが襲う まちがいなく数種類の香辛料を大量に使っている ターメリック、ハッカク、シナモン、ナツメグ、ガラムマサラ‥‥‥e.t.c. 一気に頭の中が痺れて全身から汗が噴き出てくる どう看てもこれはインド料理だ 麺はややコシがあるが「つるっと感」がない ガサガサッとした感じだ 庄内の宝屋の麺が「きぬごし」だとすれば ここの麺は「もめん」である 海老天は電子レンジで温めなおしたかして ころもはぐにゃぐにゃだ しかも ころもが分厚くて海老はほとんど‥‥‥ない ほじくっていると尻尾の方に申し訳程度に身が‥‥‥ 不信感はK点を超える 早々に店を出る ボクにはとうてい信じられないことだが この店 「名物カレーうどん」で全国にチェーン店を拡大しているという つまり 世の中には こういうのを好む人もたくさんいるということだ まあ何と言っても カレーうどんに海老天が乗ってお値段700ヱンなのだから 文句を言う方が無茶かもしれない しかし ちょっと待てよ 福一屋のカレー天ぷらはあの味で500ヱンだぞ たったの500ヱンだぞ 改めて 福一屋の驚異的なコストパフォーマンスの高さを思い知らされる もし福一屋を基準に体操の体形に並んだら この店は遙か最後方に並ばざるを得ないだろう 雨の中 阪神西宮駅を目指して歩く 早くも嫌な胸焼けが襲ってくる ああ スカッと爽やかコカコーラが飲みたい 駅ビルでお好み焼き屋発見 お馴染み鶴橋の名店の西宮店(CASIO G'zOne) 鶴橋「風月」 今日はこれにしておけばよかったと のれんを横目でにらみながら帰途に着く なお、店名を「T」としたのは 営業の妨げにならぬようにとの配慮からである 4 mar. 2006 (fri) urinating outdoors この看板の主 よほど業を煮やしていたのか なかなか味のあるステキな看板だ 阪急庄内駅近くの道端で(Rollei35S) ローライ35ゾナーで撮った2枚目のヱだ 今度はちゃんと距離も合わせた 飲み屋が建ち並ぶ広い通りから 一本脇に路地を入るとこの灌木の植え込みだ いかにも「どうぞ」という趣である 灌木の根本には植木鉢があって 小さな赤いつぼみが春を待っていた 5 mar. 2006 (sun) kyoto ponto-cho ↑日付は3月5日 (sun)となっているが実は今日は3月3日の(fri)である これは日記ではないので日付などまあどうでもよい 重要なのは「愛」である 朝起きると一面の青空が広がっていた 気温は少し低めだが風もなく絶好のRollei日和だ 阪急電車に乗って京都へ 終点の四条河原町で降りる 逢坂より幾分か風もあって冷たい京の町である 春はまだまだ遠いのか歩く人の服装もまだ冬の装いだ 四条通りを東へ 鴨川に架かる四条大橋の西詰めを北に上ガルとそこは先斗町である 細くて長いながい先斗町 (Rollei35S) 先斗町といえば こどもの頃から慣れ親しんだテレビコマーシャルがある 「きょうとぽんとちょうのいづもやへ」 関西人なら誰もが飽きるほど耳にしたCMソングだ しかし なんべんも京都へ来て この界隈も幾度となく足を運んでいるが なぜか「いづもや」で食事をしたことは一度もない 例えば 道頓堀のくいだおれ太郎人形で有名な「くいだおれ」や 新世界の特大河豚提灯の看板で有名な「ずぼらや」で 食事をすることなどほとんどないのと同じで こういう店は 観光客やお上りさんが入る店と決めつけているところがある このところ 連日カレーうどんばかり食べているので インド系は少々食傷気味である たまさかには和食(カレーうどんも和食の部類だが)にしよう と いづもやの二階に上がると 思いのほか小体で清潔な店内は まだ開けたばかりだからか客はボクだけだった テーブル席から窓越しに鴨川の河原が一望できる 四条大橋を渡った向こうの大屋根は南座(FinePix455) いづもやと言えば「うなぎ」だが ここは臍を曲げて「柳川鍋」にする 寒々とした河原を眺めつつ 熱々の柳川鍋をつつきつつ 冷たいビールで喉を潤すというのも一興である 柳川鍋は当然ながら京風の味付けだった 福柳(柳川)のどっしりとした甘辛い味ではないのが残念だ しかし ここの「鯉の洗い」には瞠目させられた いったいコイをどう処理すればこんなに上等な魚になるのだろう コイがこんなにうまいのなら 外道で釣れたコイをリリースするのが惜しくなるではないか 先斗町をずーっと北へ上って 姉小路、三条、六角、蛸薬師とジグザグに西へ進みながら 町屋や土蔵、看板、提灯、暖簾などを撮って徊る 昼を過ぎると 気温は上がるどころかどんどん下がっていく 寒さに耐えかねて三条堺町で珈琲ブレイク 小一時間ほど池波正太郎を読む 珈琲屋を出ると表がいやに暗い 雨だ しかもみぞれ混じりの雨である 手がかじかんで写真機を落としそうになる しばらくするとみぞれは雪に変わった 寒い 夕刻までぶらぶらしてから 木屋町のサンボアで一杯ひっかけて帰るつもりだったが ‥‥‥降参 それにしても ボクがローライ35を持ち歩くと決まって空が暗くなる これはテングリの神様のいたずらなのだろうか ああ 春よ来い 早く来い 6 mar. 2006 (mon) shoulder bag story vol.6 「シルバーレイククラブ・ショルダーバッグ」 9号帆布ショルダーバッグ(型番130103) B5サイズのノートPCがぴったり納まるバッグ 最近は専らこれを使っている サイズ=310mm×250mm×90mm カラー=ベージュ Silver Lake Club アウトドア用からビジネス用まで各種バッグを作っているメーカー このショルダーバッグは元町商店街の大上で見つけた 他にも朱子やオイルレザー製のバッグを作っているらしい 買ったのは型番130103というバッグだが 9号帆布製バッグのラインナップを見ると 2ページ目に型番130105というのがあって どちらかというとこっちのデザインがシンプルで好きだ 大上にはこの型番がなかったのだが 買うのを早まったなと若干後悔している 左=130103、右=130105 右の130105の方がベルトのバックルが省略されていてスッキリしている (画像はカタログから無断パクリ) コンパートメントは内側から大中小と3つに分かれていて 大の方にはさらに内部にジッパー付きのメッシュの書類入れがあり パスポート等の貴重品を収納できるようになっている 中の方にも銀布製のフィッシュクリールが付いていて クリールだけ取り外して洗えるようになっている (今のところ魚を入れる予定はない) 電車に乗ってウロウロするには十分な収容力 財布、携帯電話、システム手帳、文庫本、手袋、ハンドクリームなどなど 入れすぎると肩がこるぐらいたっぷり入る 背面にもフラップ&ジッパーの襠付きのポケットがあるが あまり大きなものは入らない 出し入れ頻度の高い電車のプリペイドカード専用にしている ロゴマークは色もデザインも最悪である 薄緑色のタグにチョウザメとみまがう不細工なサーモンのヱだ これだけいいバッグを作るメーカーにしてはお粗末すぎる 7 mar. 2006 (tue) troutist 友人、細谷洋介から本が届いた 彼が編集に携わっている"Troutist"だ いつもながらきれいな「ヱ」と凝った「文」だ しかし彼は ここ数回の出版は「デキが気に入らない」と添え書きがあった 妥協を許さない彼らしい言葉だ ボクも何度かこの本に執筆させて貰ったことがあるが まったくおこがましい限りである おおよそボクの文などこの本には相応しくない 真剣に渓のことを考えているひとや 渓流魚を愛おしく思うひとにとって 渓魚釣師でもないボクの駄文などお茶濁しも甚だしい 失礼極まりないと言っても過言ではない 拝読させて戴くだけで十分ある 友人、細谷洋介はこのところ仕事に忙殺されてか 去年など4、5回ほどしか釣りに行けなかったという ボク以上に釣り好きの彼が よくそこまで耐えていられるなと思う ストレスが爆発する前に いやというほどイカでも釣って 通風になるほど食ってくれることを祈る 8 mar. 2006 (wed) shoulder bag story vol.7 「オカバコ・ポーチ」 友人、岡成年が丹誠込めて作る疑似餌箱 1オンスプラグを3つ入れて 軽快に釣り歩くための疑似餌箱である ボクはもっぱらナマズの陸っぱりに使っている OKABAKO "Pouch" サイズ=200mm×155mm×50mm カラー=セクシャルバイオレット これをショルダーバッグシリーズで紹介して良いものか ということだが‥‥‥まあ 取っ手もないし 肩から下げるしか持ち運びようがないので ショルダーバッグとして紹介するしかないのである 実際にokabakoをビジネスバッグとして使っている男も居る 財布、免許証、携帯電話などの必要最小限の道具を詰め込んで 電車に乗るときも取引先へ向かうときも 必ずokabakoをぶら下げている男が居る okabakoのデザインは どのサイズのハコもスッキリ&シャープ 曲線美がどうのこうのと女々しいことは一切言わない 「質実剛健」「四角四面」「直球勝負」である しかし この「ポーチ」にはそれプラス可愛らしさが加わる ただの四角い箱なのに暖かみがあるから不思議だ 200mm×155mm×50mmという計算され尽くした黄金比 これが可愛らしさの秘密なのかも知れない プラグ3コで鯰釣り準備完了 ボクのナマズ釣りは実に単純で 歩く→投げる→巻く→スカ 歩く→投げる→巻く→出る→乗らず 歩く→投げる→巻く→出る→乗る→バレる 歩く→投げる→巻く→出る→乗る→釣れる→飛び上がって喜ぶ この4つのパターンで構成されている したがってトップウォータープラグが3コもあれば 十分一日楽しめるのである センスが光る「okabako」のロゴ 制作者は滋賀県大津市に住む岡成年 これだけカッコいいハコを作る男だが 見た目はけっこう泥臭い(失礼) 精緻巧妙かつ大胆不敵‥‥‥いかにも「職人」である 今年もまた こいつを肩から下げて 製作者の家の近所へ琵琶湖大鯰を釣りに行こう そうしよう そうしよう 9 mar. 2006 (thu) sport & fishing news 友人、萱間修から本が届いた 彼が編集長をしている"Sport & Fishing News"だ 創刊してもう十数年になるだろうか ボクも数年前まで 長きに渡って「ゲテモノ道場」を連載させて貰った 彼の言を借りると これはボクらの「同人誌」なのだ 見た目はどこにでもある釣り月刊誌だが ただの娯楽雑誌に終わらせない彼一流の取り組みがある それは いかに高い志で釣りに携わっているかということを示すべく ニッポンの釣りの将来について毎号数ページを割いていることだ 釣りにまつわる諸問題に真っ向から勝負し取り組んでいるのだ これは 釣りに係わる多くの業界人が できれば避けて通りたいと思うことではないか できれば包み隠しておきたいと考えることではないか 釣りを単なる娯楽として捉えた場合 こういう試みは「売れない雑誌」となる危険性を孕んでいる 実際売れ行きは芳しくないと聞く しかし あえて彼は 「これは業界人としての責任であり責務である」 と言い切る 実に潔いではないか こういう雑誌はまず他に類を見ない 彼のやっていることが ニッポンの釣りの未来にとって 貴重な試金石となることをボクは願って止まない ガンバレ!カヤマオサム! 10 mar. 2006 (fri) water tank for taking a picture 三ノ宮のユザワヤでアクリル板を買ってきて タナゴ撮影用の水槽を作る 製作時間約1時間 少し接着剤がはみ出したりしたが なんとか使えそうな撮影用水槽ができた 160mm×90mm×25mm(板厚2mm) もちろん タナゴに限らず モツゴ、ブルーギル、ヨシノボリ 釣れた魚ならなんでもよい 小さな魚をより自然な姿でカメラに納めることができる 11 mar. 2006 (sat) tool to fish tanago 「つり具すがも」からタナゴ竿と仕掛けが届いた 梱包を開けてびっくり なんと小さな竿 短い、軽い! しかも予想外にしっかり作ってある これで2400ヱン‥‥‥信じられない 全長1.8mの竿の仕舞い寸法が22cm(継ぎ数11) 仕掛けがこれまた繊細だ 小さな鈎に 細い糸 それに小さな浮子 さらに小さな小さな糸浮子 左下1730ヱン、上630ヱン 仕掛けセットの小さい方の浮子を見た瞬間 浮子をつくるのを断念 作りかけていた浮子はすべて廃棄 どう考えても ボクの指からはこのサイズは生み出せない 明日はこいつを持ってどこかへ行こう 明日天気になあれ 12 mar. 2006 (sun) my the complete angler 開高健著「完本 私の釣魚大全」 もうなんどもなんども再々再読しているのだが 中の一節 「タナゴはルーペで釣るものであること」 を再び読み返す これは開高健の著作の中でボクがもっとも好きな一節である 開高健の釣り文学は今も愛読者が絶えず まったく見事で非の打ち所がないように言われている しかし 実はボクは絶対的にそうであるとは思わない むしろ釣り人として稚拙で目を覆いたくなる部分が多いと感じる つまりどういうことかというと 氏の釣りはまだまだ釣りの真髄に到達していないからで 饒舌な語り口と類い希な文章力で釣り好きの読者を惹きつけてはいるものの 実際には お膳立てされた状況や上っ面を舐めただけのキャリアで 釣りの本質について強引に書いているところが見受けられるからだ さらに映像に残されている氏の釣りに対する姿勢も 無様で生臭く胡散臭い部分が多くある このことは すでにボクを含めて多くの開高愛好家は周知のことである キャッチ&リリースを提唱しながら 撮影だからと言い訳をしてバーブ付きフックで魚を掛け 口がちぎれて血だらけになった魚に 「もっと勉強しろよ」と説教を垂れて水に帰したりする しかし それでもなお愛されている作家なのである 「言」と「動」のギャップに人間臭さを覚えるのか いずれにしろそれは開高健の人徳というものであろう 善くも悪くも「人間開高健」はボクらの上に君臨し続けているのである さて 「タナゴはルーペで釣るものであること」 の一節で 氏はタナゴ釣りをバッサリ斬っている 江戸時代から続く伝統のタナゴ釣りに感嘆し賛美しつつも 最後にバッサリと切り捨てている この辺りの氏の潔さに ボクは惹かれるのである 全ての釣り人に一読を勧める 13 mar. 2006 (mon) kiitos ↑日付は3月13日となっているが実はこれを書いているのは3月10日である これは日記ではないので日付などまあどうでもよい 重要なのは「想像力」である フィンランドという国は 地図をよく見ると北極海には面していないのである ロシア、ノルウエー、スウェーデンに挟まれて 南をバルト海に顔をのぞかせながら 森と湖だけでできあがっているような美しい国である そんなことさえ今まで知らなかったほど 遠い国なのである フィンランド航空日本語機内誌「Kiitos」 佐野さんのJellyfish diaryでその存在を知って さっそく「Kiitos Web」に無料購読を申し込んだ それから一ヶ月ほどして 忘れかけた頃「Kiitos vol.25」は我が家に届いた ボクは飛行機に乗ると必ず機内誌に目をとおす もちろん退屈しのぎにではあるけれど 市販の雑誌にはない魅力的な記事や写真もないではない ふと目にとまったページに 長時間惹きつけられ見入ってしまうこともある さて「Kiitos」 持ち帰り自由の40ページほどの薄っぺらい機内誌だが ぺらぺらとページを繰っていて驚いたことがある それは18ページと19ページの見開きだ 特集「カレワラをめぐる旅」に添えられたすばらしい写真たち これはJellyfisCafeに掲載されている写真と同じにおいではないか 古書店、民族楽器、街角、建物、風景、ジュエリー どれもが美しく味があって面白いヱだ なるほど 佐野さんが 「写真がとにかく美しく印象的で眺めているだけでも飽きない」 という理由がよく分かる いや 素晴らしい写真集を手に入れたものだ しかも無料で‥‥‥ フィンランド人というと スキーのジャンパーのニッカネン、アホネン F1ドライバーのハッキネン、ライコネンぐらいしか思い浮かばない みな名前の最後に「ネン」が付くのが面白い 差詰め釣りに行けない今日のボクの気分は 「サッパリ・アカンネン」である 14 mar. 2006 (tue) tanago ↑日付は3月14日となっているが実はこれを書いているのは3月11日である これは日記ではないので日付などまあどうでもよい 重要なのは「華」である 朝遅く タナゴを釣りに行く 昼前から日が暮れまで 加西→西脇→滝野→社→小野と 手当たり次第に転戦する 昨日とはうって変わって 風もなくぽかぽかと暖かい陽気 日がな背に春陽を浴びつつ うっとりと糸を垂れる 中国道加西ICを出ると正面に‥‥‥ ごるご十三番弟子推奨のラーメン屋 汽車ラーメン「しゅっぽ」だ しかし スープが甘すぎる sukiyakiのような甘いスープだ 気を取り直して国道を北へ 小川、水路をたどりつつここぞという所で竿を出す しかし まったくアタリなし エサはごるご十三番弟子推奨のグルテン3 イチゴの香りに包まれる とある水路で 枯れ枝に絡まった仕掛けを外そうと竿を振ったら 折れた! なんという脆い竿であることか まあ2400ヱンだ 安かろう悪かろうである 穂先から2番目が折れたが その場で応急修理を施して釣り続行 西脇市内の野間川という小さな川で なんどかウキにアタリが出る しかし食い込まない 強引に合わせても合わない そうこうしているうちに ククンと小さな魚信 軽く合わせるとピクピクピク おお!釣れた! 水槽幅(16cm)から推して体長6〜7cmと思しき小魚 ピラピラと上がってきた魚の名前はわからない モツゴ(クチボソ)ではないかと思われる もしかするとイトモロコかもしれない いずれにしろタナゴの仲間ではない しかし とりあえず本日の目標(小魚を釣る)は達成! 小さな魚に大いに安堵する その後 かなりしぶとく釣って回ったが 後が続かず納竿とする しかし 小魚とはいえ そう簡単には釣らせてくれないものである 釣り師として初心に立ち戻る決意をする今日この頃である 15 mar. 2006 (wed) nagori-yuki ↑日付は3月15日となっているが実はこれを書いているのは3月13日である これは日記ではないので日付などまあどうでもよい 重要なのは「信じる心」である 昼前から 名残雪が降りだした 季節はずれの雪だ 宝塚で見る雪はこれで最後だろう 今日はじっと家に閉じこもり症候群なので 思う存分降ってくれ ところどころ青空ものぞいているので 積もることもないだろう ボクの部屋の窓から見た雪景色(CASIO G'zOne) 雪の写真を撮ろうと思ったら Rollei35T、35S、FinePix455 3台ともヨメが持っていってしまったので 仕方なくCASIO G'zOne付属写真機で撮影する まあこの天気だから どんな写真機でとっても大して変わらないだろう ああ それにしても今年は寒い passed tales / current tales |