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 Angling Net / Ikasas Talk to Myself



 毎日更新(ウソつくな!)

1 Dec1999
紅葉‥‥‥
紅葉を見に二年坂から産寧坂をあがって清水寺まで一気に歩いたたら、次の日、足全体が筋肉痛になってた。なんちゅうこっちゃ。こんな軟弱な足では渓流魚はおろかウグイも釣れへんよ。
昔は11月の後半やった紅葉は師走半ばが見頃と言う。年々地球が温暖化してる。そのうち紅葉は赤うなる前に散るかもしれませんな‥‥‥と、地球の心配する前に自分の足を心配せんと‥‥‥。


12 Dec1999
忘年会‥‥‥
昨夜、とある店で忘年会があって飲んでたら、突然、誰も手ぇ出さんような中年過ぎのおばはんがエンドレス森下と一緒に入ってきた。ひとの私生活に口出したらいかんけど、森下さん、あんためちゃくちゃストライクゾーン広いね。


13 Dec1999
Popper‥‥‥
ポッパーはもう作らんとこと思てたのにまた作ってしまう。西暦弐千年コバスいじめ専用ポッパーを30本削る(今まだ10本)。新作‥‥‥ちゅうても例のピクニックをバルサで削るだけ。ウエイトの量と位置を変えて8本。この中からいっちゃん動くやつを1本。いわゆるひとつの「P2Kプロトタイプ」を見つける。今まで桂材、桧葉材でやってたけど、新しい素材で既製のルアーを作るのは面白い。全く同じになるか全然別モノになるか。できることなら別モノを期待したい。


14 Dec1999
ブルース‥‥‥
曲を書いてる。12小節ブルース。

今年最後の釣りをどこでするかについて悩んでいる。たぶん天国に行くと思う。三途の川(海部川)あたりまで行けば何か釣れそうな気がしている。

そう言えば昨日‥‥‥
近所の高校生のにいちゃん(顔は知ってるが名前はわからない)と私の二人で水質の悪い池で釣りをしてる。と、突然雨が降りだしてくる。二人で池の端に建ってる掘っ立て小屋の軒先で雨宿りをする。雨は本降りになる。と、にいちゃんが「ライズや」とつぶやく。にいちゃんの視線を追うと大きな波紋ができてる。で、濡れるのもかまわず二人で波紋の跡をめがけて投げる。にいちゃんはスピニングロッドでホンモノのミミズを投げてる。私は2間半もある磯竿にマルチプライヤーリ−ルで先にはドライフライが付いている。数投目に「パコン」と私のフライに小さなバスが出る。「なんやコバスや」と言いながら引きを楽しんでいると急に「ズシン」と重くなる。竿が「ギュンギュン」絞られてバット部分まで曲がる。必死でやり取りする。しばらくして毛鉤にかかったコバスを丸のみしたブルーギルがあがる。にいちゃんがブルーギルをメジャーではかる。「40センチやな」とにいちゃんは言う。「こんなごっついのん釣ったんはじめてや」と言うと。「こんなテラピアぎょうさんおるで」と言う。「これテラピアか、知らんかった。にいちゃん名前なんてゆうねん?」と聞くと「ジョンや」と言う。「ジョンはあの犬やろ」と言い返すと「犬もジョンや」と言う。犬のジョンが「ワン」と吠える。気がつくと雨がやんで青空になってる。「学校行く時間やから帰るわ」と言うとジョンは自転車に乗って立ち去る。そのあとを犬のジョンが追いかける。彼らの後ろ姿を見送ってるところで目が覚めた。最近魚を釣ってない‥‥‥。


15 Dec1999
やさい‥‥‥
ジャンキー内藤から「うちの畑でとれた野菜」のクリスマスプレゼントが届いた。完全無農薬の大根、じゃがいも、こいも、ブロッコリー等々。ありがたくいただく。さっそくじゃがいもとブロッコリーがコロッケになる。うまい。野菜嫌いの少年も、歳を経て野菜好きになった。

また釣りをしてる夢を見た。池でスズキを釣ってる夢だったが、目が覚めたとき、すぐにメモしなかったので内容は忘れた。今から長崎へ行く。


17 Dec1999
ストーブのこと‥‥‥
昔、Be-Palという雑誌に田渕義雄氏が田舎暮らしについて書いていた‥‥‥云々という話をしたと思うが、実は今でも書いておられた。失礼しました。「田渕義雄の森暮らしの家」‥‥‥相変わらず軽快で知的な文章。極めてご健在であられる。
汽車か飛行機で旅するときぐらいしか読まなくなったBe-Palだが、発刊以来相当のロングセラーである。ボリューム223。月刊誌だからもうじき20年になる。私の擬似餌釣り歴とほぼ同じ。
旅の乗物に揺られながら、のんびりとページを繰っていてハタと指が止まった。古いストーブの特集だった。以前は何の興味も引かなかったストーブに目が止まる。オプティマスのNo.8(ハンター)とNo.123(スベア)。どちらも機能美にあふれたスグレモノであることに初めて気づく。
今までストーブといえばコールマン一辺倒だった。たしかに質実剛健。非の打ち所のないコストパフォーマンス。しかし荷を背負い源流に分け入ることがあるとすればコールマンでは持て余す。大きすぎる。重すぎる。これはまさしくオートキャンプ用の道具であると言える。
その点、オプティマスのハンターやスベアはフィールドコートのポケットにも収まるコンパクト設計。バックパッカーが選ぶとすればこれにとどめを刺す。だいいちお洒落じゃないか。(私は源流指向の釣師でもバックパッカーでもないがけっこうお洒落である‥‥‥と思う)
さて、性能を優先するならスベア。デザインを重視するならハンター。旅先ではどうにもならないが、欲しくてたまらない。購買欲がそそられる。旅から帰ってもしばらくはどちらを選ぶか迷うことになるのだろう。またひとつ楽しい悩みが増えてしまった。


20 Dec1999
寒っ‥‥‥
メバル釣りに行こと思たら寒波。

もう寝る。


21 Dec1999
失敗‥‥‥
バルサはきらいじゃ。指先に力が入るとすぐ凹むもん。ピクニックのウエイトホール埋めたウッドエポキシのバリはがしとったら凹凹になってしもた。桐も辛いもんがある。ルーター握る手がちょっと滑ったら修復不能や。
ヒノキ、ヒバ、カツラはええよ。
金づちでたたいても凹まへん。

もう寝る。


22 Dec1999
金魚すくい‥‥‥
天気がええので外に出てみた。青い空に白い雲。けど風は冷たい。

さっきエンドレス森下から電話があった。73cmのメジロを釣ったらしい。その割にはあんまり声が弾んでない。どこで釣ったか聞いたら、恥ずかしそうに「家島や」という。‥‥‥なんや釣りぼりか。
釣りぼりといえば、フライを始めたころはニジマスの管理釣り場へよう行った。けど最近はトンと行かんね。たしかに竿は曲がりっぱなしで面白いけど、妙味ちゅうもんがない。飼われてる魚を鉤にかけるのは味気ない。
釣りはやっぱりドキドキしながらやりたいな‥‥‥たとえボーズでも。

釣りぼりの魚釣るぐらいやったらオレは夜店の金魚すくいの方がええ。

二千年まであと十日になった。関係ないけどタイトルページを更新した。よう見たら前とぜんぜん変わっとらん。嫌になる。

もう寝る。


23 Dec1999
印象に残る昼食‥‥‥
昼、駅の近くのナントカ酒家という中華料理屋へ入る。割と高級な感じで味もええらしい。しかし時間が悪かったのか店は結構混雑してる。
「相席になりますけど」と奥の細長いテーブルに案内される。
げっ、おばはん二人組と同席や。二人とも恐ろしいほど厚化粧で、爪を真っ赤っかに塗ってる。どないしよ。しかもおばはんらはちからいっぱい煙草吸うてる。あかん、帰ろ‥‥‥と思たけど腹減ってたし何故か我慢して座ってしまう。座ったもののやっぱりほかの店にしたらよかったかなと思う。
一人のおばはんは煙草吸いながらでっかい声で携帯電話してる。その煙がこっちへ流れてきてめちゃくちゃ臭い。普段自分も煙草吸うけど、食べるところでは吸わへんようにしてる。レストランではいつも禁煙席と決めてる。
なおもおばはんは煙草吸いながら携帯電話で「しらこ1キロ注文しといてや」などとわけのわからんことを大声でしゃべってる。もう一人のおばはんは退屈そうに鼻の穴から思いきり煙出してる。どっちも50はとおにいってる。夏場の火鉢どころではない。
ああやっぱり「光留(安くて汚いけどうまい中華料理屋)」にしとくべきやったと後悔したけどもう注文してしもたし諦めることにする。
そのうち料理が運ばれてくるとおばはんらは豚が餌にありついたみたいに必死に食い始める。見るとはなしに見ると、口いっぱいにほお張りながら何かしゃべるのでぼろぼろこぼしたり、「味薄いわあ」とか言いながら醤油をどぼどぼかけたりしてる。おまけに食いながら病気の話をはじめる。「親戚の子が大腸ポリープで入院してるねん」とか言いながら大きな口開けてげらげら笑う。
だんだん食欲が無くなってくる。
やっと食い終わると、こっちはまだ食べてるのにまた煙草をすぱすぱ吸いはじめる。2本ずつ吸い終わると、「あらあ、もうこんな時間やんか」と言いながらばたばたと帰っていく。あとには臭い煙とおばはんらの食べこぼしだけが残ってる。

料理の味は覚えていないが、この一年間で一番印象に残る昼飯である。


25 Dec1999
四国三郎‥‥‥
住民投票であります。一月二十三日であります。

私は徳島県人でも徳島市民でもない。吉野川流域の住人でもない。しかし、今年初めてバス釣りをした吉野川であるから、これはヒトゴトではない。いや、バスはボーズで釣ってはいないが、少なくとも川面に半日浮いていたことは事実である。したがって、たとえ釣れなくても浮いていた事実は揺るがない。
これは対岸の火事ではない。

いろんなモノに腹を立てつつ、いろんなコトを腹に据えかねつつ、なおこの国で暮らしていると、情けないことにだんだんと不感症になる。モノゴトの善し悪しが解らなくなる。
あまりにも混沌とした世の中である。致し方ないといえば致し方ない。しかし、怒るべきは何であるかを見失ってはいけない。怒るべき相手を間違ってはならない。

ジャ−ナリストよ
アナタタチは
真実を伝えることを忘れてはならない
一時しのぎでモノを書いてはいけない
言葉を弄んではいけない
そして何より本質を見失ってはいけない
ここにひとつのジャーナリズムに対する怒りが書かれているので是非読んでください。

めりーくりすます


26 Dec1999
阿波路島‥‥‥
今年最後の釣りに行く。つまり1900年代最後の釣りである。
ボーズを引きずったまま2000年というのも一興であり悪くはないが、決して嬉しいというものではないのである。そこで‥‥‥
安全有利且つ確実な対象魚を選ぶことにする。メバルである。
で、エンドレス森下と「あわじ島」へ行く。あわじ島といえば私は常々、あわじ島は「淡路島」と書くが「阿波路島」と書くのが本来ではないかと主張している数少ない日本人でくある。いや現代においては唯一の日本人かもしれない。その阿波路島上空では寒気と雨雲がせめぎ合い、一種独特の雰囲気を漂わせていたのであるが、そんなことはすべてどうでもよい。
なにしろ背中の神様は頑強、屈強、強靱、少々のことでは立ち退く気配がない。打ち克つにはそれ相当の勇気、元気、根気が必要である。さて北風吹き抜く寒い夜、果たしてメバルは釣れたのか?
その答えは後日ここに記す。

さらばじゃ。


31 Dec1999
大晦日‥‥‥
いよいよあと30分ぐらいで1900年代が終わる。まさか自分が2000年代まで生き延びるとは思てへんかったもんやから、嬉しいような悲しいような‥‥‥。

昨日、近所のACBさんとこで餅つきがあった。私は仕事で行けなんだけど、もう10年も続いてる「祭り」やそうな。うちのよめが私の代わりに「餅丸め隊」で参加した。今その餅を食うてる。うまい。


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