Angling Net / Ikasas Ikuy Marvelous World Bass 闇放流のこと ![]() 1981年9月25日金曜日 今から20年ほど前‥‥‥ とにかくやってみる‥‥‥ やってみみんことには始まらんので 闇ではないけど実際にやってみる 兵庫県の小野市にある農業用潅漑池から その日に釣ったバスを運んだ 見るからに健康そうな、20cmから25cmの2年魚ばかりを9匹 夜、西宮市の山間部にある 知人の所有する小さな池に事後承諾で放した 事後承諾やから、闇といえば闇である 周囲100m足らずの小さな池 最深部3m弱 泥底 中央部をスイレンとヒシとが覆う 在来魚種はフナ、コイ、ヒメダカ等、わずかな数が棲息する --------------------------------------- 1982年7月3日土曜日 十カ月ぶりに様子を見に行く バスの姿なし ‥‥‥死に絶えたのか? --------------------------------------- 1983年夏 友人から30cmクラスを3匹釣ったという話を聞く ‥‥‥生きていた! --------------------------------------- 1984年4月7日土曜日 放流後、初めて竿を入れる ‥‥‥第一投目からバイトがある 一時間足らずで5匹釣る(すべて27cm〜29cm) 2年半前に放流したバスにしては成長が遅い 餌になる小魚が少ないからか? ところが最後に16cmが釣れる これは間違いなくここで生まれたバス いったいこれは何世代目のバスなのか? 放流した最初の9匹にタグを打っていないことが悔やまれる --------------------------------------- 1984年7月2日月曜日 久しぶりに訪れてみると先行者2名あり 見れば友人とその友人 聞けばときどき来て釣っているらしい 最大は39cmと言う この日は小バスが入れ食いとのこと 私もやってみるとポッパーに30cmと17cm --------------------------------------- 1984年8月(夏休み) 子供を連れて遊びに行く 水面は15cm前後のスクーリングバスで飽和状態 試しに投げた小型ペンシルに入れ食い 時折、リリーパッドの中で大きなライズ音 --------------------------------------- 1984年9月14日金曜日 中央部のリリーパッドの中でスナッグプルーフに「ドカーン」と出る 恐らく40cmクラス ラインブレイクで逃す 後日、友人がここで45cmを釣ったという話を聞く --------------------------------------- 結論は出さへんけど‥‥‥ つまり‥‥‥ バスという魚の環境適応力の強さを知ってもらおうと どんなにええ加減な放流をしても 成功する魚やということ 水たまり程度の小さな入れ物に ただ放り込んだだけで 餌の確保もせず 水の管理もせず 釣りの規制もせず 何にもせずの放ったらかしで 3年後には 立派なランカーサイズのバスに育ってるということ 子孫も溢れんばかりに増やしてるということ バス害魚論を持ち込む目論見はない ええとか、あかんとかは言わない 自分のレベルで考えてみよう 他人の意見に同調するのは止めよう 自分にとってどうなのか? ここから第一歩をはじめよう ![]() |