Angling Net / My Humble Opinion 釣り道具の何たるかを考える 魚を釣る道具を集めてる輩が居るらしい 使いもしない道具集めては眺めて暮らすらしい それも古い道具がええらしい そんなものに大枚はたくとは信じがたいけれど それも趣味の世界のひとつなんやから それはそれで仕方ないと思う しかし‥‥‥ 古い道具を片っ端から買いあさる 希少価値のある道具を根こそぎ買い占める 中にはまだまだ使えるモノもあって むしろ今のモノより優れた道具もある そういう道具まで買い占めてしまう 彼らのせいで欲しい道具が買えんようになった 妥当な値段でええ道具を買えんようになった はっきり言うて鬱陶しいと思てる けどそれはそれでしゃあないなとも思てる なにしろ趣味の世界やからね ところが 釣り道具を道具として使うてる いわば正統派の「道具ユーザー」に対して いちゃもんつけにくる輩がおる そんな輩を相手にする気はないけれど 黙ってるわけにもいかんので 私の意見を言うておく たしかに 釣り道具のコレクションは商売になる 立派な商売とは思わへんけど銭になる 骨董価値や希少価値でけっこううまい商売になる そういうコレクターの団体もあるらしい 自分らで勝手なルールを作っては 他人のやることにまでケチつける たとえば普段使うてるヘドンのウッドプラグが 塗装が剥げて浸水してきたら コーティングをやり直す ついでに色もきれいに塗り直す なにしろ木のルアーやから そのままやと腐ってしまうしね こんなこと当たり前やと思うからいつもそうしてる ええ道具は大事に長く使いたいからね ところが 簡単な修復方法をホームページに載せたら 掲載を中止しろと言う なぜかというと それはルール違反やと言う 色は塗るなと言う 色を塗り変えたら 価値がなくなってしまうと言う そればかりか 人が真似したらもっと困ると言う 塗り変えたものが流通したら 世界中のコレクターが混乱すると言う 日本で流通してるヘドンの信頼性がなくなると言う したがって 修復の方法をホームページに書くなと言うのである 言語道断である 勝手なことばっかり言うなよ 大きなお世話や 釣り道具は釣り人が使うモノやろ 壊れた道具を修理して使うのは当たり前やないか ええ道具は大切に使うし 使えんようになるまで使い倒すよ それにこのホームページは 釣り人のためのホームページなんや コレクターのために作ったんやない 金になるかならへんかだけで モノの値打ち決めてどうするねん 釣り道具は釣れてなんぼの値打ちやと思う ごっつい勘違いしとるよ 自己中にもほどがある 道具とは 使うてはじめて価値があるモノなんや そしてそれを作るのが職人や たしかに道具には美しいモノもある しかしそれは機能美とゆうモノや 使い手のために職人があみだした美しさに他ならん もし機能美を超えるモノがあったとしたら それは道具やなしに「芸術作品」や 職人は芸術作品は作らんよ 職人の価値とゆうのは 作ったモノが使われたときにはじめて生まれる つまり道具としての真価を得たときや 自分の作った道具が床の間にでも飾られた日にゃ 職人は職人でなくなるんや 竿やリールやルアーなどは すべて釣りの「道具」や それらは使われるために生まれてきたモノや 眺めたり飾ったりするためのモノやない 眺めたり飾ったりするのは ケージツ家のセンセが作った芸術作品だけにしとけよ return to think aloud |