Angling Net / My Humble Opinion REEL 昔々は川でも海でも延べ竿一本だった それで何でも釣ったし何でも釣れた 延べ竿一本分 つまり人の手の届く範囲でじゅうぶん釣れたのだ 人間の欲は果てしない リールというモノを発明した 仕掛けをより遠く飛ばし、より深く沈め 他人の手の届かないところにいる魚を狙おうというのだ リールが発明されたせいで 沿岸を住処とする多くの魚たちは安心して暮らせなくなった はじめて自分専用のリールを手にしたときのことは今も忘れない 小学校に入った頃だ もちろん兄のお古だったが 齢七歳にしてボクは姑息な手段を手に入れたのである スピニングリールだった。 昆虫採集網の竹の柄を竿にして スピニングリールを絶縁テープで直接固定した ガイドは自転車のスポークを曲げて作ったものを これも絶縁テープで竿に取り付けた いわゆるスネークガイドだ リールもガイドもグラグラだった そんなタックルでも 昔の甲子園浜ではカレイやテンコチが釣れた 武庫川ではハゼやドンコがたくさん釣れた 姑息な手段に手を染めて今年で四十七年になる リールに関して一家言など無い 使い心地が良ければ何でも良いと思っている 使い心地のなかにはもちろんデザインも含まれる 安価なものの中にも逸材はある これまで 恐ろしい数のリールを買っては捨てを繰り返してきた 無駄な買い物もずいぶんあった まだまだ無駄遣いは続くのである‥‥‥ 以下に2006年2月末現在、実際に使用しているリールを示す 「なんだこんなモノを使っているのか」と ご嘲笑戴ければ幸いである Ambassadeur 5501C Classic (1) 2005年夏現在、バス釣りの主戦リール。 いろんなリールを使ってきて、結局左手巻きのこのカタチに戻る。トップウォータープラッギングという釣り方は、性能を度外視してもスタイルにこだわるべきかなと思う。 ギアレシオ5.3。ハンドルはジャンキー内藤にもらったマーブル調ノブのショートハンドルに交換した。 Ambassadeur 5501C Classic (2) ロッドを2本交互に使う場合、リールは同じものにするとストレスがない。それで同じものを2台買うことにしている。違うリールを使うより、釣りのリズムが断然ちがう。 こっちはボディと同色のハンドルを探して着けてみた。 Ambassadeur 4601C Royal Express ナロウスプールの4000番台はパーミングが楽で好きなリールだ。特に右手巻き時代は4600CBが主戦リールだった。糸巻き量が少ないという以外何のモンダイもない。 ギアレシオ6.3は今時珍しくもないが、早い釣りをするときはやはり便利である。コルクノブのショートハンドルの交換した。真っ黒なボディがなんとなくRoyalかな。 Ambassadeur 4601C R.Gunnar (1) 見た目はRoyal Expressと全く変わらない。どこがちがうかというと、ボディの色とギアレシオ。どぶネズミ色のGunnarは5.3。フロータでのんびり釣るのにぴったりなスピードだ。 ボディの色が地味すぎるのでクリアグリーンのショートハンドルに変えてみた。 Ambassadeur 4601C R.Gunnar (2) フロータで釣るときもロッドは2本積むので、同じものをもう1台。こっちはクリアイエロウのノブにしてみた。 Calcutta 101 XT (1)br> 性能は文句なしだが最近は出番がない。 ギアレシオ5.8。どんなに軽いルアーを投げてもバックラッシュしない。 酷使してきたのでそろそろガタつきはじめている。 Calcutta 101 XT(2) 同じリールがもう1台欲しいと思っていたとき、お金に困っていたエンドレス森下から安く買った。1号機とのちがいは、ボディの下の方にエンドレス森下がむりやり刻んだカタカナの「モ」という文字があること。 Ambassadeur 5601C4 特に何に使うという目的はないが、どんな釣りにも使えそうなリール。 ギアレシオ6.3。バス釣りとタコのテンヤ釣りに使ってみたが、使い心地はとても良い。ハンドルを換えてウルトラライトジギングにも使える。 Ambassadeur 6501C3→5501C3 5501の駆動部及びスプールを6501のボディに移植した改造リール。 ギアレシオ5.3。上記の5601C4に代わって、岸からのタコのテンヤ釣り専用に使う。6000番台よりパーミングが楽なので、長時間のタコ釣りに向く。 Ambassadeur 6501C HiSpeed Winch Ambassadeur 6000の代替として、明石海峡のライトジギング用に買った。船からのタコテンヤ釣り使ってみたが最適だった。 ギアレシオ6.3。ハイスピードウィンチと謳うほどのスピードもパワーもないが、使いやすく応用範囲の広いリールだ。 Ambassadeur 7001 HiSpeed 7000番台の左手巻きが欲しかったので買ってみた。 ギアレシオ6.3。パーミングカップではないので、取り回しにくい。 何に使うかは決めていないが、糸巻き量も相当なので水深100m前後の海域でも十分使える。ただし、そんな海域へ行くと必ず船酔いする。 Calcutta Conquest401 カルカッタ401小船を651のタコ釣りで海中に落としてしまい、その代替えに買う。 ギアレシオ5.0。ドラグ力が401小船より格段に上で、パワーのある対象魚に向く。 とりあえずメコンオオナマズをこれで釣って、あとは琵琶湖大ナマズ専用に使う予定である。 AXIS 101 特にどこがどうということもないカルカッタの廉価版。性能は問題なし。ギアレシオ5.8。あらゆる釣りの予備リールとして使える。 Scorpion Metanium タイのプラーシャドー専用に買ったが、今はナマズ専用機。 ギアレシオ6.3。見た目は不細工だが、リールとしての性能は抜群。 ハンドルをロングハンドルに換装している。 Scorpion Metanium Mg プラーチャドー専用に買ったが、これも今は専らナマズ用。 サイズも構造も上記のメタニウムと全く同じ。ボディがマグネシウム製の分軽い。 上記のリールともミディアムヘビークラスの6〜7フィートロッドに載せている。 Scorpion 1001 メタニウムより一回り小さなボディのロープロファイル機で、すっぽりと手に収まる。 ナマズ専用に買ったが、色とデザインが悪いうえ、パワー不足なので、今は海で岸壁からの夜釣りや穴釣りに転用している。性能も上記のメタニウムに比べると見る影もないが、人目につかないところで密かに活躍している。 Ceratec Chinutec 80 元祖穴釣りリール。もともとチヌのかかり釣りで使っていたが、コンパクトさと回転の良さを活かしてガシラ釣りに使っている。これも2台持っているが、どちらも老朽化して、そろそろ上記の1001に取って代わられそうである。 Cardinal 33 渓流専用機。 いまさらこんなインスプール式の古臭いリールを使う必要はどこにもない。回転は重いしベールはハンドルを回さないと戻らないし。何故使うかというと、デザインが好きだから。 C-3を2台潰して、これはカージナル三代目(C-33)。今も渓流のミノーイングに使っている。 714 Z 旧式のインスプールリール。 世界中のスピニングリールの中で、最も好きなデザインのリール。最近また2台買ったが、使う予定はまったくない。 釣りに行けない日に眺め暮らすためのリールである。 Diamond Mark1 小渓小岩魚専用機。 大森製作所の名作、マイクロセブンの前作になるマーク1である。 福田高士氏から譲り受け、大切に愛用している。小さな渓で小さな岩魚を釣るためのリール。 Twin Power 1000DH メバル専用機。 スローテーパーのトラウトロッド(ウルトラライト7.6ft)でメバルを釣るためのリール。 ほかにも国産で良いリールはたくさんあるが、色といい、デザインといい、これに勝るものはない。‥‥‥と、思う。 Ultegra XT 1000DH メバル専用機。 どこが良い、というところは特にないが、あえて言えば安いのが良い。ノーメンテで4年以上使っている。 メバル釣り専用。同じ番手(S社の1000番)のリールを4個使っている。釣り場ではスプール交換や糸の巻き換えが面倒なので、リールごと交換する。 Biomaster 3000 タチウオ専用機。 タチウオには余裕過ぎるトルクだが、8〜9フィートのトラウトロッドで、20〜50グラムのバイブレーションプラグを遠投してグリグリ巻くのにちょうどよい大きさ。 Twin Power 6000 巻き上げ力は抜群。本体はさすがに重いが各部のしっかりとした造りは使っていて安心できる。 PEラインを巻いて海のバーチカルジギングに使っているが、シイラやGTなどあらゆる海の大型魚に使える。 Marquis #5 上中流域のニジマス、岩魚から野池のバスまでオールマイティに使っている。 これは2代目。使用頻度からいうとOrvisの方が上だが、スタイリッシュなCFOよりもやや無骨なマーキスの方が好みである。使いやすくて飽きないデザインが良い。 STH Airweight 3 小さい、軽い、回転が良い。しかも丈夫。渓流用軽量タックルとして長年使っている。 Tipetという7'6"の#3カーボンロッドと絶妙のコンビネーション。渓流のアマゴ、岩魚から中流域のオイカワ、野池のブルーギル釣りまで使い回している。 return to think aloud |