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オヤニラミ探釣隊
先週、弟子のアンツ中山が市川でオヤニラミを釣った。めちゃくちゃ羨ましい。そこで急遽「オヤニラミ探釣隊」を結成した。隊長、隊員各1名、総勢約2名で出撃することに‥‥‥。今回隊員に指名したのはキャリア3年のド素人、堤小鉄(つつみこてつ)三等兵。
この日梅雨の明けた市川は、ドピーカンの超猛暑。立ってるだけで汗がぽたぽたしたたり落ちてくる。さて、十五年ぶりのオヤニラミは釣れるであろうか‥‥‥。
Raytune 4.5cm ミノーにいきなりニジマスが‥‥‥
川へ降りて第一投目のレイチューンミノーに、いきなりヒット。魚体の割に引きが強いところをみるとアマゴかあ? と、思てるとジャンプ、ジャンプ。なんとニジマス。この川でニジマスは珍しい。たぶん上流の生野ダムあたりから流出してきたんやろ。生野ダムの更に上流にある松井さんの養魚場からの脱走兵かも知れん。まだ小学生レインボウやけど嬉しい一発目。
Raytune に今度はカワムツが‥‥‥この鰭の黄色の美しさはどないです!
もう一発、と瀬の流心を通してきたレイチューンに、今度は色鮮やかな小魚がヒット。寄せてみるとカワムツ。この時期、カワムツは派手な婚姻色が出て、トラウトに負けず劣らず美しい。特に鰭の黄色は毒々しいぐらいに色づいて、これまた川の宝石と呼ぶに相応しい。
更に上流の瀬で今度は小鉄隊員の竿が曲がる。それも並の曲がり方やない。どたんばたんと暴れる魚はまさしくニゴイ。小鉄隊員は初めてのニゴイに大満足。
市川のニゴイは小振りが多いけど、初ニゴイをゲットして喜ぶ小鉄隊員。
しばらくすると腰から缶ををぶら下げた鮎釣り師が登場。えらい人相が悪い。ポイントを物色しているようすで、どうやら我々の入ってるポイントを釣りたいらしい。で、「オヤニラミ探釣隊」は撤退する。鮎釣り師と闘うてる場合やない。我々の攻撃目標はあくまでもオヤニラミである。
転戦した下流のポイントで、またも小鉄隊員の竿が大きく曲がる。底の大岩に潜り込まれそうになるのを拙いロッドさばきでかわしながらようやく上がってきたのはこれまたにゴイ。おお!さっきのよりサイズアップ。小鉄隊員、二等兵に昇格。
さらにサイズアップで得意満面の小鉄隊員。
実はこのポイントこそオヤニラミ棲息ポイント。先週のアンツもここで釣ったと言う。私自身もここで過去に3匹釣ったことがある。もう15年も前のことやけどね。
流れが当たるテトラ回りと、淵に沈んだ捨て石回りを丹念に探ったけど、ヒットするのはウグイ、ニゴイ、カワムツばっかり。肝心のオヤニラミは一向に姿を見せへん。
ダーデブル2gスプーンをくわえたなかなかグラマラスなウグイ。
隊長がフルキャストしたレイチューン庄川バージョンが、プチッと切れて飛んでいってしまう。
「しもた、あのミノー去年岩魚釣ったやつや!えらいこっちゃ!」
と言うやいなや、小鉄隊員は川へザブン。
「やめとけ溺れて死んでしまうぞ」
と止めたけど、ん?こいつなかなか泳ぐんうまいやないか。100m位下流まで追いかけて回収してきよった。いやいや、なかなか立派な隊員。一等兵に昇格!
振り切れたレイチューンを泳いで回収に行く小鉄隊員
更にねばること2時間。そろそろ体力の限界に来てる。おまけに日差しはますます厳しい。‥‥‥あかん、これ以上やったら日射病で倒れてしまう。しゃあない、ここは勇気ある撤退や。
とゆうわけで、今回は敗北に終わる。とりあえず市川を引き上げた「オヤニラミ探釣隊」だが、まだまだ日は高い。このまま家に帰るのはもったいない‥‥‥帰りの駄賃で池のバスでも釣っていこか。と、東播のシークレットポンドへ転戦。
池に着いてみると案の定、誰も釣りなんかやってない。オールクリア。なんでかというと、ここのバスは小さい。それも並の小ささやない。めちゃくちゃ小さい。富山のトニーの親っさんに「メメザッコ釣るな!」と怒られそうなミニサイズ。
当然ロッドはトラウト用ウルトラライトスピニング限定。ラインは3ポンド限定。ルアーは5cm以下のトップウォータープラグ限定。この日はバスには御法度のメッキ用5cmバナナ使用。
バスはなんぼでも居てる。おまけに綺麗に水面割って出てくれる。サイズ以外は何にも文句はない。

ロリコンか!?と言われそうなほどのメメバスに興じる
28/7/1999
Reported by Ikasas Ikuy
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