@ngling net / minor game fish
小さいことはいいことだ
ギルも遊べばツボにはまる

全長2cm未満、総重量2g未満の超小型高性能トップウォータープラグでブルーギルを釣る。真っ昼間、ドピーカンのスレきったバスポンドで一人竿を曲げる。周囲から「なんやギルか」と罵られようとも、オモロイもんはオモロイ。他人の目なんか気にしてる場合ではない。
ただしバスを釣ってはイケナイ。ビッグプラグで真剣に釣っているバサーに対して失礼である。が、しかし、時にはこのミニサイズのプラグが眠っていたバスのスイッチを入れてしまうこともないではない。イケナイ、イケナイと言いつつ40cmクラスのバスまで釣れてしまうのが‥‥‥とっても困る。
桜花爛漫‥‥‥ピンクの街道を行く
久しぶりの好天についつい重い腰が浮く。春うららの週末、アンツ中山作のミニパッチバナナをぶら下げて桜花ほころぶ近所の田舎「三田」へ‥‥‥おっと、三田は今や田舎ではない。いままで山林、田畑だったところが宅地改造されて、鉄筋コンクリの高層ビルが建ち並ぶ。人口増加率日本一。このまま近代化が進めばそのうちニッポンの首都が三田になる日も近いのではないだろうか。
さて、今までブルーギルはフライフィッシングと相場が決まっていたけれど、ここへきてにわかに状況が変化した。ひと飲みサイズの毛鉤を食わせて数を釣るのにも飽き飽きしていた。たしかに、こうすればよく釣れるというのが分かってしまうと面白味に欠ける。そこで、もっと釣りを難しくしてゲーム性を高めようというのである。
アホの血が騒ぐ
「プラグで釣ったらもっとオモロイで」
去年、アンツ中山を中心に「Fools(アホたち)」というゲテモノ釣り集団が結成された。いままで見過ごされてきた釣りモノに新たなスポットライトを当てようというのである。有り難いことに私もその仲間に入れてもらった。
たとえばブルーギル。フライでやれば三桁は軽い。それをトップウォータープラッギングでやろうという。しかしこれがプラグでやるとなるとなかなか一筋縄ではいかない。しかし、ゲームというものは難しければ難しいほど面白いという鉄則がある。いささか自虐的ではあるが、あえてそれにチャレンジする。
精緻巧妙なギルプラグ
ブルーギルは水面に浮くモノに強い興味を示す。それなら小さくて浮けば何でもオッケイなのか?
たしかに小さくて浮くモノなら何でも釣れる。しかし、それではゲーム性が低い。ギルプラグに求められるものは、ビッグプラグも顔負けのトリッキーなアクション。こんな小さなプラグにも、試行錯誤が繰り返され精巧さが吹き込まれているのである。
マイクロプラグ研究所の提唱するトップウォーターギルプラッギングは、実際やってみるとこれが見事にハマる。
ミニトレバリー(メッキ)ゲームやメバルのトップウォーターゲームに通じる面白さがある。なんともマニアックな世界ではあるが、いい歳をしたオッサンが、わき目もふらずのめり込んでしまうというところがいいのである。
タックルはスピニング。エクストラウルトラライトトラウトロッド。ヘラブナ用の竿を改造するのも面白い。ラインは4ポンド以下。その先にマイクロギルプラグを結べば、たとえ10cmのブルーギルでも竿はきれいに曲がってくれる。
7 April 2001
Ikasas Ikuy
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