クラブマディウォーターズ・モニターレポート
Do Musky Jitterbug

Muddy Waters "Do Musky Jitterbug" 115mm, 45.2g

レポート:堀田恭史

釣りが本当に楽しい・・素直にそう思う時
人によってもちろん違うと思うんです
「大きな魚が釣れた時」 正解
「沢山釣れた時」 正解
「1匹でも思い出に残る出会いがあった時」 正解
どれも正解だけれど

僕の場合は「出会い」
魚よりも人との出会い
楽しく釣りするには同行者が重要
初めての猿さんとの釣り
浮浪隊での釣り 極上の1日
こんな楽しくてバチ当たらないやろか?

そんな素晴らしい秋の思い出の中
師匠に「使ってや」とポンと渡されたプラグを眺める
ベッドバグ、テスト品のバルサのペンシル
そして
マディーウォーターズ2番目に大きいプラグ
「ドマスキー」
・・・師匠からの宿題
ドマスキーが黄色い目で言う
「半端じゃ釣れへんで」

土曜の大雨の中の釣りの疲れも
その夜疲れているのに2時まで飲んだ酒も
すっかり(?)抜ける程気合も十分
今週は毎週一緒に行動する友人の希望場所へ
狙うはプラッギングでの雷魚&鯰&バス 
ドマスキーの実釣テストには最適・・・3目達成出来るか?

釣りたいプラグがある時
いかに魚を早くキャッチするには
兎にも角にも
そのプラグを投げ続ける事
簡単な事 そのプラグ1個持って釣りに行けばいい

この日は
オンリー「ドマスキー」プラッギング
ロッドはグラスのMクラスの5.9フィート
5000番のアブにPE80ポンド、シングルガングリップ使用
フロターでガングリップで投げられるロッドを選ぶ
アメリカ某マイナーメーカーの70年前後製造
タバコブランクのグラスが「任せナサーイ」と
頼むで!折れるなよ〜

サミングを駆使し
水深30〜50cmの岸際を丹念に攻める
気を抜くと豪快な着水音に
オーバーヘッドでロッドに重みを乗せ
飛ばす・・これが1日出来れば
手首には必要以上の負担は掛からなかった

師匠の手曲げのカップは
おそらく純正のマスキージッターバグのカップを
曲げて音や水の絡みを調整したもの
カポカポ音の中に甘い「プワン」といった音が混じる
ボディーは太く重く
オリジナルマスキーより引く速度に自由が利いた
キビキビ感は小さくなったが水に絡むような動き
フックは頂いた際にはトレブルフックが3本付いていた
今回はまずは#2/0のバーブレスにしたダブルフックを選択

釣り始めて30分後に
「バフッ」と本日1発目の水面花火
オンスクラスのダーターを使っている友人には
まだ水柱は上がらない
「今日の1本目か1番のサイズ 帰りの1杯目の生(ビール)賭けようか?」
珍しく友人が強気な発言をする(笑)

その後友人はアシが続くエリアに移動
なんでも
「凄い補食を見た」との事でやる気マンマン
久しぶりにギラギラした友人を見た
僕は自分のペースで色々プラグに聞いてみる
こんなアクションは? おぉぉ
じゃこんなんわ? おぉぉ
バシャ!バコ!バフ!ジュボ!パッコーン!
何度も何度も魚は答えてくれ
正解を教えてくれる ドマスキー・・凄い
持ち込まないけど・・・いや持ち込めないのか?

フックアップは運不運って思う事多々有り
乗る魚は何もしなくても乗る・・これが信条だけど
少しは努力しなければ・・と
少しでも確実にアタックさせる事を意識し動かし
フックも#3/0にサイズアップ
少々絡む事もあったが
釣りのリズムを変える程ではなく良さそう

一体何度出したんやろ?
何発目でセットザフックが決まるのか?
そんな事を考え出した4時頃
「いかにも」鯰が居そうなポイントへ
友人も合流「ワンバイトだけや〜」と笑っている
友人が見ている中キャスト
「ポカーン!」 わはは出た!
もう一度・・
「バシャ」 わははは
もう一度
「がぼ!」わははは乗った!


その後夕マズメに突入
期待のポイントでも他のポイントでもバイトはあるものの
持ち込まない
タダ引きよりも岸際のターン系ネチネチに反応が上がりだした
「バフ」「バシャ」「バコ」
ひたすら出るだけ持ち込まない
これもかなり楽しいぞ一杯遊んでくれて有難う いい加減乗ってよ(笑)

何気に気配を感じた場所で
ドマスキーを音も無く消しこむバイト
やっと乗った!
ギラっと反転・・白い魚体
慎重にやり取りし無事キャッチ

「また俺のプラグに出てや」
友人が「次は俺や!予約やで」と

夕マズメの至福の時間は短かった
6時前後からの30分程の時間で
どんどん水柱と水柱の間隔が広くなる
どうにかして3目達成しようよ1投1投集中するも・・

暗くなりエントリーポイントへ向かう中
最後に友人のフローター至近距離で
「バフ!」

「やっときたで!」
「おぉ義理堅い 苦労が報われたな」
バシャバシャバシャ〜〜
「あ!あぁぁ・・」
テンションが・・・わははは 

今日もホントに楽しい釣りやったけど
いつもより楽しい気がしたのは
きっと浮浪隊の皆さんとの楽しい雰囲気が伝染したんやな
釣果とAQは比例すると誰かが言ったけど
楽しい釣りとAQは間違いなく比例する
僕も釣りはほどほどに
自分のペースでアホになろう
思いっきり釣りを楽しもう
1日投げまくった「ドマスキー」も
「そうしなはれ」と言っている気がした


2002.秋 愛知県・近所の池
堀田恭史


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