クラブマディウォーターズ・モニターレポート

Muddy Waters "Doromizu" reku 52mm, 13.7g

レポート:高砂利章

おそらくは日本初でしょう、チャドーのために削られたルアー。さすがに良くでけてますわ。
特に強度、デザイン、遠投性。どれも、参考にしたと思われるタイ製ルアーをはるかにしのぎ、早巻きでも姿勢は安定してるから、藻の密集地帯でも安心して引ける。
お腹を張り出した形状になっているので 引くと少し頭をもたげた風になり、藻の拾いにくさはタイ製ルアー以上。チャドー用のスタンダードとして、十二分に通用する実力あると思います。
実際、不調に陥ったカオレムにおいて、1日半で計13バイトのほぼ半分が「泥水」。泥水レック(小)が3バイト1フィッシュ。ヤーイ(大)は3バイト0フィッシュ。 釣れた1フィッシュは44cmでした。

もちろん泥水ばかり使っていたわけじゃなく、時間的にいえば全体の20−25%やと思います。とはいえ、まったく課題がないわけでもない。
まずは、レックの立ち上がりの悪さ。
あのデザインから想像したのとは逆で、水に浮かべるとペラに負けて頭を下にします。ゆえ着水すぐリトリーブが決まらないと、ペラの回りだしまで1mほどかかってしまう。
シンキングになっているタイ製ルアーよりははるかにましだけど、時に致命的な場合も。なんとか改善でけたらいいけど、可能かな。
以前から思っていたのが、タイ製ルアーは技術的な問題でバズペラ別付けしてますが、回り出しやトラブル面、遠投性を考えても、直付けのほうがはるかにいいに決まっています。デニウダでも今回を含め何回も出してるから、ペラの形状でバイトの差はないと思います。
岡さんにオリジナルペラでも作ってもらって、直ペラモデルも製作してはいかがでしょうか?
続いてヤーイ。
平行浮きはOKなのですが、あの形状からどうしてもこのサイズになると、引き重りがして、長時間使うのはきついです。大きなモデルはお腹の傾斜をゆるくした方が、より実用的になるのではないでしょうか。
なお、クラン(ミドルサイズ)の泥水は、シゲちゃん用に取ってあるので未使用です。もしかしてクランが、ここに書いた2つの課題を解決している可能性はあると思います。以上、今後の参考になれば幸いです。

2003.6.8 タイ・カオレムにて
プラーチャドー:44cm
釣り人:高砂利章


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