Angling Net / Lure Museum

Masagoon

"WAKU-WAKU"
for K-hama special
L=95mm, W=13.6g

カラーリングが面白い。
腹は水中の魚食魚から見つけられやすいブラックを、そして背は空を飛ぶ鳥から見つけられ易いホワイトに塗られている。
いわゆるイワシなどの小魚の保護色を逆手に取った、捕食者優位のカラーリングなのだ。
白と黒の地味な配色に真っ赤な口がとても美しいコントラストとなっている。真砂氏ならではのセンスあふれるカラーリングだ。

デザインやアイデアは、昨今流行の市販ルアーに酷似している。しかしそれらが出回る以前に、既にこのカタチが出来上がっていたというから驚く。しかも、性能は市販品を上回ってあまりある。タイトなウォブリングは文句無し。作ろうと思ってもそう簡単に作れるルアーではないことは使ってみるとすぐに分かる。

投げてみるとさらに驚く。
1/2ozのルアーとは思えないほど飛距離が出る。なんと、この小型軽量ボディに重心移動システムが内蔵されているのだ。テンションを加えるとウエイトが前に移動して絶妙のウォブリングアクションを見せる。

アマチュアの域でここまで精密に作られてしまうと、もう「まいりました」と言うしかない。

作者は塗装等に関して控えめなコメントをしているが、とんでもない。大いに自信持っていただきたい。絶品である。

真砂隆伸‥‥‥恐るべし。


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