Angling Net / Lure Museum

BASSERS-NET
ARE AN-PON-TAN


アレアンポンタン
Length 100mm
Weight 42g

ペンシルベイトの「Pencil(鉛筆)」は「Penis(ラテン語=男根)」からきている(と思っている)。
岐阜県在住の二宮善生さんが作ったこの「Pencil Bait」は正味のアレである。迫力満点、これこそが由緒正しき(語源通りの)ペンシルベイトであると言える。

このプラグを見たとき、何故か中学校の保健の時間に習った「軟性下疳」という病気を想像してしまった。つまり、陰部の皮膚および粘膜の潰瘍を生じ、周囲は柔軟で黄膿を含む赤点が破れ浅い創を生じる‥‥‥のである。全体に赤黒く腫れあがっている。先端から黄色い膿が出ている。Oh my god!
私はまだその病気にかかったことはないが、まさにこのプラグの症状がそれではないか。作者の二宮さんはいったい何を見てこれを削り、色を塗ったのであろうか‥‥‥?

作者は泳ぐかどうか自信がないと言うが、さっそく20ポンドラインを結んで泳がせてみる。
と、1オンス半というサイズにも関わらず小気味よく首を振る。これは材質(桐)に追うところが大きいが、なかなか見事な設計である。おまけに首振りの際にタートルヘッドの亀裂部が水を掻いて「チャボッ」「チョボッ」と軽快なサウンドを発する。これまた計算された技か‥‥‥。もちろんファストリトリーブではスプラッシング効果も出る(海でシイラにも使える)。
こういうプラグを何食わぬ顔で投げて周囲の度肝を抜くのも楽しい。いやいや、それにしても凄いプラグである。

二宮善生‥‥‥恐るべし。


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