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海で使えるジャパニーズプラスチック

国産のバス用ペンシルベイトの中には、海で使ってみても面白いものがたくさんある。左のプラグがそうだが、他にも探せばもっといいモノが見つかるかもしれない。

元々バス用に作られたペンシルベイト。なぜかトップ屋はこの手のプラグをあまり使いたがらない。同じプラスチックを投げるなら、やはりザラだと言う。その気持ちはわからないでもない。私も実際に使ってみてそう感じた。軟らかすぎるグラスロッドでは、これらのペンシルが持つ本来の旨味を引き出せないのだ。

それならいっそのこと、バス釣りで使わなくなったバスプラグたちを海でよみがえらせてみてはどうだろう。これも釣りの楽しみ方の一つだと思うのだが‥‥‥。

■垂直浮きペンシル(アクション派)
Sammy-115 19.0g, 113mm

浮き姿勢はほぼ垂直。浮力は小さい。ボディシェイプからして面白みのないペンシルベイトに見える。しかし、動かしてみるとこれがなかなか軽くて良い動きをする。派手なドッグウォーキングもこなす。
いわゆるトップ屋には人気のない垂直浮きタイプだが、日頃トップをやらない人にとってはごく標準的なペンシルであるらしい。海で使う場合は、ポーズを取らず連続してアクションさせるのが良い。高活性時の早い釣りに向く。

左からSammy-115, Sammy-100 (13.6g 101mm), Red Pepper (14.6g, 111mm)

■斜め浮きペンシル(ロングディスタンス派)
Gigantes 22.4g, 110mm

動きそうなカタチだが、これが思うように動かない。
しかし、このプラグの最大の魅力は22グラムというウエイト。とりわけ海のショアフィッシングの場合、動きや浮き姿勢を云々する前に「飛距離」が命になることが多い。

■斜め浮きペンシル(エサ派)
Giant Dog-X 13.8g, 98mm

名前の由来は「ドッグウォーキング」なのだろうが、ペタペタした動きにはそそられるものがない。しかも海で転用するにはボディが軽すぎる。
しかし、投げて浮かべているだけ釣れそうなこのシェイプと輝きは捨てがたいものがある。

■斜め浮きペンシル(トータル派)
Miss Carna 21.4.g, 108mm

このペンシルはどこをとっても非の打ち所がない。元々海用に開発されたペンシルだから当然といえば当然である。
ここで紹介するべきではないのかも知れないが、こういうプラグが一本あると釣りの幅がグンと広がる。

斜め浮きといっても、普段水平浮きペンシルを使っているトップ屋から見れば、どれも同じようなモノに思えるだろう。垂直浮きより若干動かし易いという程度のモノにすぎない。しかも動くかというとそうでもない。だからといって使えないということでもない。ぎこちないアクションがバイトを誘うこともよくある。

左からGigantes, Giant Dog-X, Miss Carna-11,Miss Carna-8 (12.4g, 77mm)

どんな浮き方をして、どんな動きをするプラグが良いのか、こればっかりは魚に聞いてみるしかない。


7 September 2001 ....... Ikasas Ikuy


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