Angling Net / Umibozu Club 水面オンリーでスズキを釣る Only Topwater Pluggin' スズキをトップウォータープラグで狙うのは、決して難しいことではない。バスの５倍、いや１０倍は簡単だと断言する。ただし時季が限られる。例えばＫ浜の場合は今が旬。時季をはずすと出ても単発に終わることが多い。 何を投げても‥‥‥とまでは言わないが、バス用のトップウォータープラグならたいがい出る。しかも連発バイト。日没から夜明けまで‥‥‥釣り人の方が先に疲れてしまうほど出続ける。 JP480を使わせたら右に出るものはいないエンドレス森下の日没前の一発。この日もこれで30発以上のバイトがあった。 ■ポッパーの威力は絶大 スズキのトップゲームで最も有効なプラグは何かと聞かれたら私は「ポッパー」と答える。 水面でのアピール度は他のプラグの追随を許さない。 連続したポップサウンドで誘い出す方法もあるが、エンドレス森下は短めのポーズを取るのが有効だという。 マグナムポッポに５連続ヒット。このカラー、オレンジフィールドの羽山哲雄が絶貶する銀、黄、黒のパロット。 今シーズンのバス釣りで大活躍したマグナムポッポ。これも優秀なシーバスプラグである。深いマウスカップを最大限に利用して釣る。 波っ気のある時は特に有効で、激しくスプラッシュさせることでさらに効果が上がる。この日はゆっくり目の連続ジャークが好結果を生んだ。 JP480一辺倒でないところを見せると、取り出したエンドレスポッパーにヒット。オリジナルで出してかなり嬉しそう。 ■ペンシルベイトの使いどころ ベタ凪なら文句なしにペンシルだ。ただしバスのときのような使い方はしない。目的はベイトフィッシュを演じること。したがってアクションは鋭く小刻みになる。 また、食い渋っているときにもペンシルは有効である。その場合は水面に波紋を起こすだけで良い。オーバーアクションは返って逆効果だ。 サミー115に真後ろから２度３度と追い食いしてきた。 ヘドンザラスプークで連続ヒットさせるエンドレス森下。 サミーやジャイアントドッグエックスというと海用ペンシルのイメージがあるが、ザラスプークとなるといかにもバスプラグ色が濃い。 しかしこれがやってみると意外にもスズキの反応は良い。５投して４ヒット。これには流石のエンドレス森下も驚きを隠せない。 ザラ‥‥‥魚食魚のツボを押さえた良くできたペンシルである。 他にもこの日、私の投げたノビーズのイヌカミに強烈なヒットがあったが、このプラグ、潔いバーブレスのワンフック。足元まで寄せてからのワンジャンプで見事に海に帰られてしまった。この日最も悔しい一発だった。 ■ノイジープラグはスズキに使えるか 海で使えそうなノイジープラグといえば、サイズ的にはマスキージタバグかダルトンツイストぐらいだろう。しかし向かい風や横風に弱いというモンダイがある。 最近 RayTune が開発したスズキ用のノイジープラグ、マッドライダー。これはマウスカップのサイズを抑えて飛距離を優先させている。その分サウンドは控えめになるが、細身にシェイプアップされたボディが大きくグラインドするのでアピール度は高い。ペンシルの操作で手首が疲れたらこれにチェンジ。投げて巻くだけで凹っ！ マッドライダーで３匹連続キャッチ。威力じゅうぶん。 ■最大魚は70cmオーバー‥‥‥ 50〜60cmクラスばかりかと思っていたら、突然ワンランク上のサイズが出る。80cmオーバーが出ることもある。もちろんパワーは数倍。12ポンドラインは限界ギリギリである。突然こういうやつがくるから油断はできない。 地の利とはいえ、ここでの釣りはエンドレス森下が一枚上手である。常に数、型とも上を行く。どんな手を使ってもかなわない。ポイント、釣り方とも精通している。いわゆる達人の域に達している。 この日の最大魚を持ち上げるエンドレス森下。 プラグはやっぱりJP480。 ■釣っては放し、放しては釣り‥‥‥ タックルボックスにはトップウォータープラグが９個。エンドレス森下にいたってはトップが４個だけ。完全無欠のトップ屋スタイルで挑んだ。なにしろ前夜は日本海まで行ってイカボーズで帰ってきたコンビである。なにがなんでも贅沢に釣りまくろうと決めていた。しかして鬱憤は晴れた。これでしばらく酒が甘い。 釣った魚は大切に扱ってリリースしよう。いつもそう心がけていながら、ついにミスをやってしまった。写真を撮ろうとラインを持った途端スズキが暴れだしラインブレイク。魚はプラグを付けたままテトラの隙間に落ちてしまった。エンドレスに触発されて封印していたJP480を出してきて釣れたスズキだった。楽しい釣りの中の一点の悔恨。 ■先発全員安打‥‥‥ 釣りから帰ったらプラグを水洗いする。放っておくと半日でフックが錆びてしまう。 この日使ったプラグ８本（１本ロスト）のすべてにバイトがあった。ジャイアントドッグエックスには10バイト以上。ホッツィトッツィに始めてバイトがあった。下から２番目はバラシまくったＪ州屋の100円ペンシル。一番下が３投連続でキャッチしたマッドライダー。 トップ屋は年中トップで釣りがしたい。しかしこの釣りは季節限定。したがってスズキはこの時期に集中してやりたい。 26 October 2001 ....... Ikasas Ikuy return to UBC