Angling Net / Umibozu Club ペンシルベイトでスズキを釣る Only Topwater Pluggin' Nobbys "Inukami" で釣れたK浜スズキ この時期のスズキにポッパーが有効であることは十分わかったし、市販のヤスモノポッパーが絶大なる威力を発揮することもわかった。 しかし、いつまでもポッパー一辺倒では面白くないのだ。これを一つのステップとして、新たな戦略を立てなければ進歩がない。 そこで‥‥‥ べた凪のときや、活性の低いときを想定して、ペンシルオンリーの釣行を試みた。 この日テストしたペンシルは5本。選択理由は特にない。タイプはそれぞれまったく違うものを選んでみた。 左からバナナ201、ブロスドライヴ、ビッグラッシュ、イヌカミ、フーチークーチー。 べた凪を想定して出かけたが、この日のK浜は思いのほか南風(向かい風)が強かった。私の隣で投げていたバスタックルのにいさん(始めて見る人)など、投げたバス用ミノーが風に押し戻されて足元にポチャンという状況だった。 ■ビッグラッシュ(セラフ)を投げてみる 18.2グラム。ウエイトはまずまずだが、材質がプラスチックのせいか、ボディデザインのせいか、フルキャストしてもせいぜい25mラインにしか到達しない。今、スズキがバイトするのは30m以上の距離。‥‥‥これでは釣れない。 ■フーチークーチーを投げてみる ルアーウエイトは23.2グラムでじゅうぶんだが、ボディの太さが風の抵抗になるのか、8ftミディアムライトのトラウトロッドでは思ったほど飛距離が出ない。それでもフィーディングラインに到達しているのでなんとか釣りになる。ただし、強めのジャークを加えるとヘッドを突っ込むクセが出てしまう。もしここでヒットしても水柱は上がらない。 ■ブロスドライヴを投げてみる ルアーウエイト17.3グラム。この日テストした中では2番目に軽い。フィーディングラインギリギリに届くがもう少し距離が欲しい。水平浮きだがS字ボディで頭が上を向いているため、激しくジャークしてもヘッドは突っ込まない。頭を跳ね上げるように左右に規則正しく首を振る。頭が小さいので激しく動かしても水しぶきはあまり上がらない。 ■イヌカミを投げてみる 16.4グラム。テストした5本中最軽量。しかしトラウトロッドでもフルキャストできるので予想以上に飛距離が出る。しかも細身で凹凸の少ないボディのためか、向かい風でもまったくぶれずにロスなく飛距離が伸びる。予想外にもテストプラグ中もっとも飛距離が出た。しかも小刻みな首振りと同時にスプラッシュ効果も高い。 ■バナナ201を投げる 25.8グラム。重い。担ぐように投げるとフィーディングラインに届くが、ロッドパワーを完全にオーバーしている。動きもモッサリして緩慢。2投目でテスト中止。 ビッグラッシュとバナナをベンチに下げて、フーチー、ブロス、イヌカミの3本をローテーションしながら投げ続ける。 夕方の好時合いにはまったくボイルさえなかったが、下げ潮にかかった18時過、突然イヌカミに大きな水柱が上がる。感触からして60cm級だったが、ジャンプ一発でフィッシュオフ。 さらに同じ場所でイヌカミに出たがこれは乗らず。場所を移動しながらローテーションを繰り返す。 浜をウロウロしながら、一発目が出たところへ戻るとまたもイヌカミにヒット。これは慎重にやりとりして浜へずり上げる。その後、イヌカミで同サイズを1本追加した。 イヌカミの飛距離とスレンダーボディがポッパーを凌駕する 結局この日はイヌカミが爆発して8バイト2フィッシュ(4バラシ)。ブロスドライヴに1バイトノーフィッシュ、フーチークーチーはノーバイトに終わる。 相変わらずポッパーメインの釣りをするエンドレス森下だが、4バイト1フィッシュに終わる。 しかし「今日はオリジナルで釣るで」‥‥‥と、公言どおり自作エンドレスポッパーで60cmアップを出す。 エンドレス森下のポッパーの使い方は、大きくゆっくりが基本で、スプラッシュは極ひかえめだと言う。 ゆっくり動かす理由は食わせやすくするためで、スズキはバス以上に水面での補食がヘタクソであると言う。 なるほど、たしかにそれは言える。しかしイラチな私にはなかなかゆっくり動かすことが出来ない‥‥‥ 31 October 2001 ....... Ikasas Ikuy return to UBC |