Angling Net / Umibozu Club 富山湾・キトキトのソイ&メバル ライトリグ天国で釣りまくる 福光の釣具&喫茶「トニー」のドアを開けると、中ではトニー翁、峰さん、カマドヤの3人がなにやら怪しげに談合中。カウンターには北陸地方沿岸各漁港の航空写真。写真の波止から伸びた矢印の先には「メバル」の文字が‥‥‥。 どうやら福光でもメバル熱が流行しているらしい。 『メバルのことならまかさんかい』 と、ついつい身を乗り出してしまう。メバルマスターの血がさわぐ。ちょっと待て、今回は庄川上流へ岩魚を釣りに来たんや。メバルの話に顔色変えてどないすんねん。うーん、しかし気になるなあ‥‥‥。 ちゅうわけで、山へ岩魚を釣りに行ったんやけど、これが雪代でどうにもならん状態。泣き泣き1匹だけ釣って山から降りてきた。で、このまま家に帰るのも芸がない。帰りの駄賃にチョット海でメバルを‥‥‥と。教えられて行った所は富山県新湊港。この時期どこの港でもメバルは釣れるはず。おまけにソイもええらしい。太平洋側ではガシラやけど日本海ではソイがごくふつうに釣れるらしい。 強風波浪注意報におなじみの雨。しかし山でも雨、海でも雨、なんか取り憑いてるんかな‥‥‥。とまあ、メバル釣りには不向きな天候やけどまずは1/16ozジグヘッドで探ってみる。 釣り初めて1時間あまり、メバルのアタリはかいもくなし。‥‥‥ほんまにここメバルいてるんかいな? と疑心暗鬼に陥り始めた頃、「ゴツン」と手にくるアタリ。 『おお!やっと来たがな』と合わせてみたら、ロッドはいきなり満月に。今までに経験のない引き味。さては大物メバルか‥‥‥と、思たら上がってきたのはなんと25.0cmの立派なソイ。おいおいソイって表層で食うんか? 魚体はブリブリに太ってて、3ポンドラインではヒヤヒヤもんのランディング。こんなサイズがおるんならとラインを5ポンドにアップ。 その後もソイは飽きることなく順調に釣れて、4時間ほどの間に30匹以上釣ってしまう。ガシラでもこんなに調子よう釣れへんよ。しかも底、中層、表層と、どこでも食うてくる。水面直下を漂わせてたら真下から突き上げて食うところまで見える。ガシラは底でしか食わへんのに‥‥‥。 しかしここにはソイしかおらんのか‥‥‥と思たらとつぜん「キュイーン」と走る魚が‥‥‥もしかしてメバル? お馴染の引き味‥‥‥『おお!メバル、メバル!』しかもええ型。阿波路島では滅多にお目にかかれん22.0cm。いやもう嬉しい嬉しい。もっと釣れへんかなあと、おんなじ所へ投げてみるけど今度はソイ。次もソイ。結局メバルは2匹しか釣れへんかった。 さらにこんな魚(排水溝のマルタっちゅうやつやね)まで食いに来る。40cmもあるナイスバディのマルタやけど、3ポンドライン(5ポンドに換える前)で強引に引き抜いた。3ポンドってけっこう強いんやね。久しぶりに糸が鳴る音聞いたわ。 そうゆうたら山ではいつも釣れるウグイがぜんぜん釣れんかったと思たら、海で親戚のマルタが釣れた。ははは、ようできてるわ。それにしても富山ってほんまにええとこやなあ。冬が寒なかったら住みたいなあ。 とにかく釣れっぱなし、竿曲がりっぱなし。これはおもろいやめられん‥‥‥で、時計を見たら日付が変わる直前。ほんまにようやるよ。 雨はじゃんじゃん降ってくるし、風はビュンビュン吹いてるし、よーし今日はこれぐらいにしといたろ。 半分以上リリースしてもクーラーはずっしり重たい。久しぶりに乱獲してしもた。いやあ反省、反省。 しかしまたサルしてしまいそうで恐いなあ‥‥‥え?釣ってみたい?よっしゃ、往復十時間かけて行ってみるか。 return to UBC |