Angling Net / Umibozu Club

メバルマスターへの道‥‥‥その7
改良型海老フライでメバルを釣る

必殺メバルフライパート2‥‥‥釣れまんねんこれが

■試作「海老フライ」は大成功やったけど、いまいちどうも気にいらんところがある。それはなにかというと「カタチ」。つまりシルエットが海老に見えへん。風呂場テストではたしかにええ動きをしてるけど、それは海老の動きではない。しいて言うならゴカイ(イソメ)みたいなんやね。これはヒゲ(正しくは額角の棘)の素材が悪いからで、ヒゲに使うマテリアルを再考する必要がある。

海老の「形」と「動き」を踏襲する

■ヒゲにマラブーやラビットヘアを使うと、ただ引きでもええ動きをする。素材が柔らかいので水に馴染んでユラユラと艶めかしく動く。しかしこれではワームとなんら変わりない。
もともとはワームの代用として考えたメバル用毛鉤やけど、せっかく「海老フライ」で釣るんやったら、やっぱりそれらしいシルエットと動きを追及せんことには意味がないんちゃうやろか‥‥‥と思い立つ。

海老の「ヒゲ」をどうするか‥‥‥

■海老の棘は指を刺すほど硬い。チヌのかかり釣りをやってた頃、シラサエビ(スジエビ)のヒゲが指に刺さって泣いたことがなんべんもある。刺さると棘の部分が途中で折れて抜けんようになる。ウニの棘と同じでモドリがある。チクチクと四六時中痛む。
したがって、ここは当然ヒゲには硬い素材を用いなければならない。何を使うか‥‥‥。マテリアルボックスをガサゴソとかき回してたら、ポーラベア(シロクマ)のイミテーションが出てきた。柔らかい割にはシャキッとしてて、濡れても水を吸わずピンシャンとしてる。よし、これは使える。

で、巻いてみたのが上の写真の海老フライ。ヒゲの長さや角度、本数にまだまだ研究の余地はあるけれど、実際に釣り場で使うてみたら、これがなかなか反応が良かった。想像以上にめばるが釣れた。もしかしたら、ワームよりええかもしれへんなあ‥‥‥欲目。

海老の「動き」をどうするか‥‥‥

■昔通うた須磨沖のメバル釣りでは、冬場のエサは「シラサエビ」やった。これは海水が温んでイカナゴの新子が出始めるまでの代用。しっぽを前歯でかじり取って胴突き3本鉤にチョンガケで刺す。
海中で海老は跳ね回るけど、もともと淡水のエビやからしばらくすると息絶える。そうすると老船頭が『死んだらさっさと換えや、海老が動かなんだらメバルは釣れへんで』と、ズボラな釣り人のケツをたたく。なるほど、エサを元気なのに付け換えると食いがよくなる。船頭は『エビでもイカナゴでも死んだエサは食わんぞ』と言う。

したがって、毛鉤の操作はリトリーブにしゃくりを入れる。しゃくって生きた海老を演技する。これは今までのイメージ(ドゥーナッシング)とは正反対で、小さく連続して数回しゃくったり、底近くでリフト&フォールを繰り返す。ただし頻繁にはしゃくらない。イメージ的には「ツ〜〜〜〜ツ・ツ・ツン ツー・ツー・ツン・ツン」という感じやけど、言葉ではうまいこと説明でけへんね。

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