Angling Net / Umibozu Club

茅渟の海で茅渟(チヌ)を釣る

茅渟の海の夕焼け空(阪神高速湾岸線を臨む)
夏が過ぎて秋の気配が漂う‥‥‥

大阪湾は昔から「茅渟(チヌ)の海」と言われてる。私の通うてた西宮市立鳴尾小学校の校歌の中にも「ちぬのうみ」という歌詞がでてくる。けど、子供の頃はチヌという魚を知らんかったから、何のことかかいもくわからへんかった。
で、そのチヌという魚。標準和名は「黒鯛(クロダイ)」という。ほんまに魚の呼び名ほど、行くとこ行くとこで全然ちゃうもんはないね。ややこしいというか、面白いというか‥‥‥。
だいたい海の魚は江戸前(東京湾)での呼び方が標準和名になってる。せやから関西でいう「ガシラ」は東京では「カサゴ」て言うし、「アブラメ」は「アイナメ」、「グレ」は「メジナ」という具合。ちなみに淡水魚は琵琶湖で呼ばれてる言い方が標準和名になってるんやけどね。


夕日に染まる我が故郷の海岸

阪神間でまだ砂浜が残ってる海岸は少ない。甲子園、香枦園、須磨ぐらいか‥‥‥。
向こうにかすかに見えるのが六甲山。冬は六甲おろしが吹き荒れるんでっせ。
ここから甲子園球場まで歩いて15分。がんばれ阪神タイガース。私は中日ファンやけどね。

さてその茅渟の海で鱸(スズキ)釣り。しかしまだちょっと時期が早すぎたみたいでさっぱり食わへん。おるのは分かってるんやけど水温が高すぎるのか、かいもく口を使わへん。

「こら今日はあかんかな‥‥‥」

とアキラメが入りかけたとき‥‥‥突然「ゴツン」とゆう鈍いアタリ。ロッドを起こしてみると、なんや知らん「グイグイ」引っぱってとる。
「ん?」スズキにしてはおかしな引き方やな‥‥‥ななな、なんじゃこれ?

上がってきたのは小さいけど銀ピカの黄鰭(キビレ)やった。

キビレはチヌとは習性も釣り味も違うけど、この辺ではいっしょくたにして「キチヌ」とか「キビレチヌ」と呼んでる。

ヒットルアーはお馴染み「レイチューン」ヤマメ君。しかしほんまに何でも釣れるルアーやなこれ。おまけに納竿前にはこんなもんまで釣れてしもた‥‥‥。

なんとレイチューンより小さいコトヒキ。それもスレがかりやなしに、ルアーのケツを追いかけ回して本気でかぶりつきにきてるんやからびっくりするわ。アタマ悪いんかおんなじ魚がなんべんもアタックしてくる。
しかしなかなかええ根性してるなあ。スズキもちょっとはコトヒキ見習えよ。


return to UBC