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ヒラメは狙って釣れるのか?

ヒラメといえばキロ数千円の高級魚。そんなヒラメが波止や漁港内で簡単に釣れる。もっとも波止から釣れるサイズでは漁業価値はない。しかし、その独特の引き味。小さいながらも食味の良さは一釣の価値がある。
とりわけこの時期のヒラメは簡単に釣れる。特に難しいテクニックも不要。ガシラ、ソイなどの底物狙いの外道として釣れてくるのだ。

初物のヒラメをぶら下げて爆笑するまんちゃん
■4月はヒラメの絶好期か

月初め、エンドレス森下らと釣りに出かけた阿波路島S港で、ソイ狙いのミニワームやフライにヒラメがガンガンアタックしてきた。日頃ヒラメなど釣れないS港に異変が起こったか?
しかし、過去にヒラメが釣れたデータをひもといてみると、驚いたことに私の場合すべて4月であった。単発で釣れるヒラメであるだけに、フィッシングターゲットとしては考えていなかったのだ。詳しいことはわからないが、この時期にヒラメが接岸してくることは間違いない。そうなると、にわかにヒラメ狙いが注目を集めることになる。
その日、私の3LBラインのメバル仕掛けにも40cm超級のヒラメが二度もヒットしたが、岸壁まで寄せては抜き上げに失敗してラインブレイクを繰り返してしまった(20〜30cmクラスなら楽勝なのだが)。短時間の間に3人で9匹のヒラメをヒットさせたとなると、これはタダ事ではない。今度はタックルを強化して臨むことにした。

■霊界の後で‥‥‥

4/13、阿波路島M港でクラブ恒例のメバル霊界をやったが、大会中にも榎本こうじ君が25cm級のヒラメを釣った。場所を問わずヒラメが接岸していることがわかる。
霊界の後、ヒラメを釣りたい有志だけでくだんのS港へ。
潮止まり前後の悪い状況だったが、マンキチが第1投目から尺級ヒラメをキャッチ。
重めのジグヘッドリグで底をズル引きしていると、突然「ゴツン」ときたらしい。たしかにこの男は何を釣らせても上手い。


■引き味はじゅうぶん楽しめる‥‥‥

この日絶好調の羽山てつおも釣る。
2Bのジグヘッドに2g前後のスプリットショットを噛みつぶして一気に底へ。同じく底をズル引きして係留中の漁船の下でヒット。ラインが船に絡んであわやラインブレイクかと冷や冷やしたが、船に飛び移り(反則技)巧みに裁いて取り込んだ。
好調なときはバラさないというのは事実だ。羽山てつお、長いトンネルを抜けて会心の一撃。


■釣りは我慢と粘りじゃ‥‥‥

大御所、チルドレン中野が釣る。
十人以上が投げ倒した後のポイントで、最後の最後にチルドレンにヒット。やや小振りながらきっちり釣るあたりさすが老獪、百戦錬磨の大ベテラン。釣りは我慢と粘りであることを証明する。
結局釣ったの3人だけで、メバル霊界上位入賞者ばかりだった。実力は成績にありか‥‥‥? いやそんなことはない‥‥‥はずだ。しかし、私はソイ1匹に終わる。ああ無情。

神様‥‥‥おゆるしください‥‥‥
この人吉本新喜劇の桑原和夫に似てへん?

残念ながらこの日は40cm超級は姿を見せなかったが、確実にヒラメが「居る」ことがわかった。これからも季節限定のゲームフィッシュとして末長く楽しませてくれるだろう。

2002.4.14


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