Angling Net / Fishing Letter from Canada

Written by Haruo Yoshikai
カルガリー近辺の釣り場その5「ローソンレイク」
カルガリーとバンフ国立公園を結ぶ国道1号線の途中から州道に入り南下するとカナナスキス州立公園に到着します。カナナスキスはカナダで行われた2002年のG8の会場になり一躍世界に知られるようになりました。このカナナスキス州立公園は州民にとってはハイキング、スキー、ゴルフ、舟遊び、釣などのレクリエーションの場です。日本語ではローソンレイクですがややこしいことにカナナスキス州立公園のなかには Rawson Lakeと Lawson Lakeというのがあります。今回ご紹介するのはRawson Lakeです。

カナナスキス州立公園のなかのアッパーカナナスキス湖の駐車場から1時間10分ほどのハイキングをするとローソンレイクに達します。
写真を見ると分かるように正面に断崖絶壁がそそり立ち、万年雪が夏でも残り、景色はミニレイクルイーズといった感じです。釣り場としては一番きれいな所ではないかと思います。

解禁日は今年は7月16日でした。釣ができる期間は短く、10月30日にはクローズされます。実際問題として8月半ばには初雪が降りますから釣の期間は1ヶ月しかないと言っても良いでしょう。
釣れるのはカットスロート(Cutthroat)という鱒の一種です。えさ釣りは禁止(ルアーとフライのみ)、釣っても全部湖に戻さなければなりません(キャッチアンドリリース)。以前持って帰ることができたときはみんな「ローソンのカットスロートが一番おいしい!」と言うことで一致していましたがそれは昔の話です。

7月18日、解禁の2日後釣に行きました。気温も高く例年なら午後から気候が急変するのですが一日中温度が高く絶好の釣日よりでした。
メイフライ、キャディスのフライにあたりがありましたが、一番効果的だったのはストリーマーで中でもオリーブ色のウサギの毛で作ったメノーのイミテーションとマラブーメノーの変形、ボウリバーバガーが一番効きました。
ローソンレイクは時々熊が出るので万一のことを考えてベアー(ペパー)スプレーを持っていかれることをお勧めします。また西ナイルウィルスがアルバータ州でも確認されたのでDEET成分の入った蚊よけスプレーもお忘れなく。
HARUO YOSHIKAI
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