Angling Net / Fishing Letter from Canada

Written by Haruo Yoshikai
フライフィッシングショー
今年もカルガリーのフライフィッシングショーが始まった。
このショーの時期が来ると、「やっと来たか」という気持ちと、「もう来てしまったか」という気持ちが交差する。「やっと来たか」というのは、「あと2ヶ月もするともうシーズンが始まる」という嬉しさであり、「もう来てしまったか」というのは、「そろそろ今シーズンのフライを作りだめしないとシーズンに間に合わない」という焦りである。
フライフィッシングのショーは、ボート、キャンピングカーなど何でもあるアウトドアのショーに比べるとずっと小規模であるが、人口100万の町でフライフィッシングだけのショーを開けるというのはたいしたものだと思う。
ショーは毎年2月の第一週の金、土、日の3日間開かれる。今年は2/4、2/5、2/6の3日間である。このフィッシングショーは4年前に始まり、次第に大きくなってきている。会場はこの4年間、Max Bell Centreというアイスホッケーのリンクで変っていない。

会場のMax Bell Centre
展示会にブースを構えるのは当然であるが、市内のフライフィッシングの店、スポーツ用品店、各ロッド、リール、ラインのメーカーが大きな割合を占める。
そのほかには、フライタイイングのマテリアル、市内外ガイドの会社、釣り客を誘致したい市町村の観光課、出版社等々である。
ロッドメーカやラインのメーカーは細長いプールを作り、キャスティングの講習をやっている。

会場内部
このショーはビジネスだけでなく、フライフィッシングの振興という目的もあるので、子供たちにフライタイイングを教えるコーナーもある。

子供のフライタイイングコーナー
またCalgary Hook & Hackle Clubのような同好会が、宣伝と会員勧誘をかねてブースを持っている。このクラブのメンバーで、毎週土曜日にCountry Pleasuresというフライショップで開かれるセミナーの常連のMac Ramseyにあって挨拶する。
そのあと再度このクラブのブースを訪れると5年ほど前、私の甥が来た時一緒にボウ川を下ったKevin Screenとあった。今年一緒に川下りをすることを約束する。
このショーの楽しみは、雑誌、TV、本、ビデオでお馴染みの有名なBrian Chan, Jim McLennan, Vic Bergmanのようなフライフィッシングのエキスパートの講演に参加できることである。
私はVic Bergmanの"Flyfishing Alberta's Chinook Country"に参加する。

講演会場
今年は講演の内容が面白かったこともあり半日居てしまった。来年は弁当もちで一日居たいと思う。
HARUO YOSHIKAI(吉開治雄)
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