Angling Net / North Fields Report


written by kouki yoshida ........ it is inserted with the original.
2002年5月26日月曜日11:00PM
トップでイトウ!
金曜から嫌がらせのように雨が降り始めて、気温も同時に下がり、どうやら釣りには宜しくない。
「今日は活性低いわ。」
と、下流の有望ポイントで数投を終えた先輩が言って、僕は、6cmのRAPALAに結び変えました。
クルクルクル・トン(トゥイッチ)のリズムでリトリーブを続ける。
「タダ巻きで追ってきたやつが、トン、で食ってくれるといいな〜。」
ってな考えです。
クルクルクル・トン、クルクルクル・トン・・・・・・・・・・・・ルクル・トン
「ゴン!」
「来たっ!」
40cmサイズだったけれど、思ったより強い引きで、お得意のヘナチョコファイトとも相まって、この魚はバラしてしまいました。
だけど作戦が上手く行って、ちょっとうれしい。
あとの続かないそのポイントを見限って、僕らは次なるポイントへ。
そこって上流のポイントなんですけど、普通の人が上流と聞いてイメージするものとは異なると思うので、ちょっと説明します。
簡単に言うと堀みたいな形状で、幅は10メートルくらい。
水位は0〜1メートルが大体で、深いところで(たぶん)2メートルです。
それで、人と同じくらいの丈の笹やらなんやらに囲まれてます。
ここからが特徴的なんですけど、まず、所々に木が倒れてます。
それで、底質が泥。岩なんてものはなく、あっても砂利程度です。
だから、清涼感漂う雰囲気ではなくて、もっとドロクサイ感じの場所なんであります。
イメージちょっとは沸きました?
あ、よくTVの『未確認生物をアマゾンの奥に追う!』みたいな番組で、現地ガイドに連れられてヒーヒー言いながらスタッフが歩いているような所・・・・・・です。
もちろん蚊もいっぱい居て、ルアーなんて変えようものなら凄い事になります(夏はさらにスゴイらしい)。
さらに、笹薮ではプーさん(羆)に出会う可能性あり。
熊鈴、熊笛は必須。一人では怖くて来れません。
ちょっと長くなりましたけど、まあそんな所で、木の陰や深みにルアーをピッチングで入れていく釣りなわけです。
このポイントはトップウォーターオンリー!
「トップで釣りたいなら、ほかのルアーは持って行かないほうがええかもな。」
という先輩の言葉に深く頷いて、僕は、厳選したトップ9個とスプーンを、バッグに入れたのでした(あれっ?)。
釣り始めるものの、めっちゃ半信半疑。
ルアーはマイフェイバリット、T.W.JのMUFFだけれど、アップストリーム(流れはトロトロ)だとちょっとつらい。
それに、こんなでかいルアー(9cm強、24g)にイトウは食ってくるのか?
「ポチャッ!」
あ!でた!
フックアップには至らなかったけど、確かに出ました。
「ふむふむ、イトウは隠れ家からダッシュで追ってきて、ついばむように出るのか〜。」
と、一人納得(心臓はドキドキ)。俄然やる気がでる。
ここでルアーは、確実な首振りのきっかけを持つRay Tuneのブルライダーに変えました。
ビーバーのダムのような、いかにも居そうなポイントでルアーを操る。
「ウネウネ」と、小動物が川を渡るイメージで首振りをさせていると・・・・・・
「ドパ〜ン!」
・・・・・・な、なんじゃこりゃ〜!
のらない!
しかし凄まじい出方!
手も足も震えまくり!
しばらくしてやっと落ち着きを取り戻して、再び同じポイントへ投入。
「ドッパ〜ン!!」
またでた〜!
しかしのらず!
しばらくしてやっと落ち着きを取り戻して、再び同じポイントへ投入。
・・・・・・
・・・・・・さすがにもう出ない。その後数投するも出ず。
悪あがきで、今度は小さい蝉ノイジーにチェンジして投げてみる。
・・・・・・
「やっぱ駄目か〜。」
と、さっきから横でミノー投げたくてうずうずしてる先輩にポイントを譲ろうとすると
「もうちょっとギリギリに投げてみー。」
と仰る。とてもやさしい人だ。
「ドパン!」
のった〜!
めっちゃ引く!
グラスのロッドがひん曲がる!
で
苦労の末手中に収めたのが、59cmの赤く色付いたイトウでした。
どうか元気でな〜。
そのあとにO.K LUCKにも激しいバイトがあって、もちろんのりゃしない。
これが、今回の僕の釣りの全てです。
(その後、何時間も釣りしたけどね)
出方なら、マナマズは凄い(そんでカワイイ)。
ビワコオオナマズは、大きさもすごい(とても釣りたい)。
944のバスは、トップで楽しむ要素が満載されてる(今度こそ)。
でも
この釣りもすごいよ。
出方は激しい。
魚はでかい(僕のは中級)。
しかも、相手は幻の魚、イトウ。
ここは北国、北海道。
あ・つ・い・ぜ!
ではまた

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