Angling Net / North Fields Report



written by kouki yoshida ........ it is inserted with the original.


2002年7月3日(水)0:49 AM

トゥイッチングの憂鬱

金曜の夜に札幌を出発して、6時間のドライブ。
本州の人がどう思うか、今となっては想像に難いのだけれど
僕にとって、そんなのはへっちゃらになってしまいました。
むしろ、狭い車中での会話で深まる仲間への理解が、いとおしくも思えます。
こんな体験、なかなか出来ないよ。
僕は毎週してるけど。

今回のフィールドは道東の河川です。
ターゲットは、まだ釣ったことのないニジマス。
雑誌を読んで植え付けられた川の印象は、釣れればでかいけど、なかなか難しい。
どうやらプレッシャーが厳しいらしいのです。
こういうときは、あまり期待しすぎないようにして・・・・・・。

ところが

「うわっ!むっちゃでかいの追ってきました!」

最初に入った中流域、そのファーストポイントで
明らかに40アップのチェイスを、僕は体験してしまいました。
こうなるともう、一気に期待が高まる高まる。

その期待に違うことなく、そのあとも、コンスタントに魚の反応を得ることが出来ました。
結局
O先輩:38cm&20cm。
Z先輩:20cm&40cm級バラシ
S先輩:40cm級ラインブレイク(ドライフライ)

僕も、小さいながら初ニジ釣りました。
写真撮ろうと思ったんですけど、その前に逃げられちゃってナシです。
というか、お前ら何人で渓流やってんの?ってか・・・・・・。

で、
「出来るだけライトなタックルで」
こうガイドブックに記された上流のポイントに、その後入りました。
で、
Z先輩がこんなん釣りました。



釣ったポイントは、こんな感じ。

魚がヒットした瞬間、素人になる。
そう先輩から形容された僕ですが、このときは、いっちょまえにランディング指導なんてしてしまいました。
他人に指導したことが、逆に、自分の勉強になった気がします。
それにしても、なんとも羨ましい魚だな〜。

結局この魚を筆頭にして、今回は4人で15匹。35以上は4匹。
その内僕は小さいの2匹で、見事びりっけつでした。

いや、ちょっと僕の言い訳を聞いてくださいな。
今回の釣行で明らかだったのは
でかいニジマスは、流れがあって、かつ水深のあるポイントにいる
ということです。
ヒットルアーにもそれは如実に現れていて、でかいのは、
ディープミノー
重ためのスプーン
と、そんなルアーにきてるんです。
で、そういった類のルアーを使えばでかいのが釣れるだろうことは
比較的早い時間から分かっていました。

嘘じゃないって!

でも、僕はなんとかシャーローミノーのトゥイッチで釣りたかったんです。
深い所から魚を誘い出したかったんです。
それで、この結果。

「自分、意外と融通利かないな〜。」
「だったら、釣って証明すりゃいいじゃん!」
札幌に帰って、そう先輩や友人にバカにされたけど、違うんだよコノヤロー!
かの野茂ヒデオも
「ここでフォーク(カーブだったかな?)に逃げてしまったら、シーズン通しては抑えられない。」
そう言って、かたくなにストレートを投げ続けたことがあるそうです。
結局打たれてしまったらしいけど。

一見、遠回りにも思えるこだわりが
あとになって自分の大きな財産となって返ってくる。
そういうことって、きっとあるんです。

・・・あるって言って。

おしまい